ピアス奉納

双子池ヒュッテで就寝前に、お気に入りのピアスが片方無い事に気付きました。
翌朝、小屋の入口を探したけれど見当たらない。
多分、慌てて雨具を着たり、帽子を直した時に落ちたに違いない。

15年は着けている1番のお気に入り。
メーカー時代に苦楽を共にして来た相棒で、息苦しくなる位に愕然としましたが、このままマイナスな気持ちに飲み込まれたくないから、山に奉納した事にしようと無理やり気持ちを切り替えました。

下山後お店を訪ね、片方だけ買えるか確認した所、品番は分かったが、この型は1から作るのも難しい状況との事。

店員さんに何処かで無くしたんですか？と聞かれたので「山で無くしました」と言うと、「ギアの中から出て来ると良いのですが…」と、心底同情してくれました。

ギア…？

この店員さんはただの綺麗なお姉さんでは…無い？
その辺の人から「ギア」なんて言葉が出て来るはずがない…と訝しんでいると「自分も山に行って無くした事があるんです…」と仰るでは無いですか！

mal「気に入っているなら、付けていかなければとも思うのですが、お気に入りは常に身につけたいんです…」

お姉さん「そうなんですよね！その気持ちとてもよく分かります」

と言う会話で、私の悲しい気持ちが成仏した気がしました。


私のピアスはダメでしたが、場合によっては作れる状況にある品もある様です。
無くしてしまった方は、とりあえずお店にお持ち頂く事をお勧めします。



写真はお店からの帰り道。虹が出ていました。