衝撃的なニュースだった。
鬼怒沼山に登山に行っていた81歳男性が、根羽沢で発見されたそうだ。この方は、登山歴約60年と書かれていた。
このニュースを見て「他人事じゃないな」「まるで私が遭難したかのようだ」と思ったのだ。
鬼怒沼山と、根羽沢は明らかに方向が違う。誤って入谷したとはまず考えられず、根羽沢を登りに行ったのは明らかだ。
登山歴60年であれば、根羽沢を知っていてもおかしくはない。「帝釈山脈の沢」には、
「…中でも根羽沢の支流の大薙沢では黄土色の滑床の上をサラサラと水が流れて、それがどこまでも延々と続くのである。…実に快適であり、沢歩きの醍醐味はまさにこれに尽きるといえるのである。…」
と書かれている。
私もいつかは行ってみたいものだと思っていた。
その沢で、遭難。
理由は、分からない。原因も分からない。でも、私が行ったとしたら同じように遭難したかもしれないのだ。他人事では無い。
山は素晴らしい。でも、そこには多くの危険が隠れている。
本の情報や、ネットの情報が多くあふれていて、情報には事欠かない。でも、それが自分の力で乗り越えられるかは誰にも分からない。
ネット情報は、「快適で楽しかった」としか書かれてはいない。何を基準に登れるかどうかを判断するのは難しい。だから、出来る限りトレーニングして臨む。それでも、その場所に行ったら予期し得ない事態も起こり得る。
「登れるか登れないかがわからないから登りに行くのだ」という意見はある。
でも、少し立ち止まって、自分の実力を確かめ、見極める事をしないで、突き進んでは危険だと自分に言いたい。
今回の遭難事故は、誰にとっても他人事ではないのだ。
コースにもなっているし。
地元民なので、はてな?と気になっておりました。
新聞発表によると大清水から1400m地点との事なので、大薙沢出合より手前です。
予想ですが、奥鬼怒山への山道がある湯沢沿いを歩いていて何らかの事情で沢に転落したと思われます。
いずれにしても、安全登山への留意は必要ですね。
すみませんでした。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する