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武尊山(ほたかやま) / 沖武尊

最終更新:Raccoon-dog

日本武尊に由来する上州の霊山


武尊山は群馬県の北部に聳える独立峰で、日本百名山に選定されています。
いくつものピークで構成されており、主峰は標高2158mの沖武尊です。ほか前武尊、剣ヶ峰山、家ノ串山、中ノ岳、獅子ヶ鼻山などがあり、これらは南面を開けて馬蹄形に連なります。かつての成層火山の火口が崩落した地形で、最後の火山活動は約120万〜100万年前とされます。火口跡中央へ向かって刻まれた谷は、浸食が激しく「武尊九十九谷」と謳われるほとです。


 "上州武尊山スカイビュートレイル"
毎年9月には、地元出身の登山家・山田昇氏と三枝照雄氏を称えた大会「上州武尊山スカイビュートレイル(旧名:山田昇記念杯登山競争大会)」が開催されています。

日本武尊ゆかりの山


 "沖武尊付近:日本武尊像"
武尊山は、北アルプスの穂高岳と区別して「上州武尊山」と称されることがあります。
山名は日本武尊(やまとたけるのみこと)に因むとされ、彼が東方遠征の折に、悪者を退治して平定した山と伝えられています。沖武尊の山頂付近と前武尊には、日本武尊のブロンズ像が立ちます。


 "裏見ノ滝"
裏見ノ滝は、日本武尊が心身の汚れを清める水垢離(みずごり)を行った場所と言われています。落差が約50mの大瀑布で、山域北西の武尊神社のそばにあります。
山の名の言われには他説もあります。最初に祀られた神が穂高見命(ほたかのみのみこと)であったからとされており、保鷹山または穂高山の古名を持ちます。

山岳信仰の名残を留める


 "不動岩"
武尊山は山岳信仰の霊山で、開山は普寛行者(ふかんぎょうじゃ)であるとされます。彼は天台・真言両宗の奥義を究めた修行僧で、御嶽山や八海山も開きました。
川場温泉からの登路は修験道の行場とされています。不動岩には不動明王が小さく埋め込まれており、「カニノヨコバイ」「胎内くぐり」「背スリ岩」など岩場の難所が連続します。

自然観察に事欠かない山


 "剣ヶ峰山:シャクナゲ"
自然に恵まれた武尊山ですが、標高2000m以上で唯一、国立・国定・県立などの自然公園に指定されていません。
春はサラドウダンやシャクナゲが稜線を美しく彩ります。夏はブナ林の森林浴や、高山植物の鑑賞が楽しめます。
また、群馬県内ではツキノワグマの生息数が随一の地です。


 "大幽洞窟:氷筍"
武尊山は日本海側の気象の影響も受けています。そのため豪雪地帯であり、麓にはいくつものスキー場が設置されています。
積雪期の稜線では、強風で作られた雪面の紋様「シュカブラ」や、エビの尻尾のように育った氷が木々を飾り、まるでアートのようです。
スノーシュートレッキングも盛んで、冬芽や氷筍(ひょうじゅん)を観察するツアーが開催されています。氷筍は下から生えるように伸びたつららで、大幽洞窟(おおゆうどうくつ)で見ることができます。

山頂は360度の見晴らし


 "沖武尊山頂"
沖武尊の山頂には、御嶽山大神の石祠と石碑、そして山の形をした山頂標識と方位盤が立ちます。
近くの窪地には、小さな池が3つ並んでいます。「三ツ池」と呼ばれ、サンショウウオが生息しています。


 "中ノ岳〜家ノ串山〜前武尊"
眺望に優れ、武尊山を成すピークが続く景色は壮観です。中ノ岳〜家ノ串山〜前武尊と並ぶ様や、天を突くような剣ヶ峰山は多くの人が見惚れます。


 "沖武尊より:谷川連峰を望む"
また谷川連峰、越後三山、燧ヶ岳や至仏山が一望できます。関東平野を見遣れば赤城山、日光白根山、皇海山などの秀峰が並びます。好天時は、白馬岳や富士山も確認できます。

ポピュラーな周回ルート


 "モデルコース"
7時間48分/11.2km
武尊神社(68分)→剣ヶ峰山分岐(167分)→剣ヶ峰山(76分)→沖武尊(64分)→手小屋沢避難小屋(46分)→剣ヶ峰山分岐(47分)→武尊神社


 "武尊沢"
武尊山は四方から登山道が通じていますが、どのコースも歩行時間が長く、一日がかりです。
代表的な行程は、武尊神社を起点とし剣ヶ峰山、沖武尊と回ります。(登山口:武尊神社
序盤、登山道は武尊沢に沿うように付いています。幾度か、飛び石を探りながら川を渡ります。


 "登山道"
沢筋を離れると急勾配が始まります。木の根が張った歩きづらい道です。降雨で濡れている際は、滑りやすいため注意して進みます。


 "沖武尊より:剣ヶ峰山へ続く稜線"
主稜線へ着けば、展望が一気に広がります。剣ヶ峰山へは、短い時間で寄り道することができます。剣ヶ峰山から沖武尊へは、快適な稜線歩きです。シャクナゲやハイマツが茂る中、大パノラマを満喫します。


 "行者ころげ"
下山は西の須原尾根を伝います。「行者ころげ」と名の付く岩場があり、鎖場と梯子が連続します。


 "手小屋沢避難小屋"
針葉樹の森に変わり、更に下ると手小屋沢避難小屋が見えてきます。避難小屋はかまぼこ型をしており、登山道からやや外れて建っています。これを過ぎるとじきに、武尊神社へ戻る分岐点です。

積雪期はスキーリフトが利用可能


 "モデルコース(川場スキー場リフト利用)"
3時間18分/4.5km(※リフト乗車時間・距離は含まず)
川場スキー場最上部(39分)→剣ヶ峰山(76分)→沖武尊(61分)→剣ヶ峰山(22分)→川場スキー場最上部


 "積雪期:剣ヶ峰山を望む"
積雪期は川場スキー場からの入山が大半で、アプローチにスキー場のリフトを乗り継ぎます。(登山口:川場スキー場ゲレンデトップ
アイゼンとピッケルは必携ですが、開放的な雪稜歩きが味わえます。雪庇が発達していることがあり、慎重に見極めて進みます。剣ヶ峰山は急な登降のため、いっそうの高度感があります。
登山口 武尊神社
川場スキー場ゲレンデトップ
川場スキー場第4駐車場
武尊牧場スキー場駐車場
ロッジまきば
オグナほたか駐車場
川場谷野営場
武尊旭小屋
基本情報
標高 2158m
場所 北緯36度48分19秒, 東経139度07分57秒
カシミール3D
山頂
分岐
展望ポイント

山の解説 - [出典:Wikipedia]

武尊山(ほたかやま)は、群馬県利根郡みなかみ町、川場村、片品村の境にある標高2,158mの成層火山である。北アルプスの穂高岳と区別するため、上州武尊山とも呼ばれる。日本百名山及び新・花の百名山に選定されている山である。
武尊山は、第四紀の約120万〜100万年前に形成された。八つの主な峰からなる。山頂には、一等三角点が設置されている。標高2,000m以上では唯一、国立、国定、県立のあらゆる自然公園に含まれていない山岳でもある。

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    スキー場のリフトを使って楽々アクセス。 武尊山は冬山の魅力が凝縮された歩き応えのある山で、ある程度経験を積まれた人におすすめです。

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