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ピッツベルニーナ(Piz Bernina) / ピッツオベルニーナ / Pizzo Bernina (伊)、ピッツ・ベルニーナ

最終更新:ベルクハイル
基本情報
標高 4049m
場所 北緯46度22分56秒, 東経09度54分29秒
カシミール3D
ピッツベルニーナ(Piz Bernina;4049m)は、スイス東部の、「東部アルプス」(“The Eastern Alps“)、あるいは「ベルニーナ アルプス」(“The Bernina Alps”)と呼ばれる山域にある4000m峰であるとともに、東部アルプスの最高峰でもある。
「東部アルプス」では、ピッツベルニーナが唯一の4000m峰であるが、他にも登攀対象となっている山々が多数ある(文献1)。

位置的には、山岳/スキー リゾート地として有名な、
サンモリッツ(St. Moritz)の街から南方 約15kmに位置している。またスイス/イタリアの国境稜線上に位置している。

サンモリッツやピッツ・ベルニーナを含む一帯は、古くから「エンガディン地方( Engadin)と呼ばれる、独自の文化を持つ地域であるが(文献3)、ピッツ・ベルニーナは、エンガディン地方を代表する山でもある。

なおこの山は、イタリア側では、「ピッツオベルニーナ」(“Pizzo Bernina”)と呼ばれている(文献2)。

この山の山名のうち、ピッツ(Piz)とは、スイス固有の古い言語であるロマンシュ語(The Romansch language)由来の単語であり、東部アルプスの鋭鋒では良く使われる名称である(文献2)。中部アルプスでの “Horn” に相当すると思われる。
またベルニーナ(Bernina)とは、この山の近くにあるベルニーナ峠(“The Bernina Pass“)に由来し、1850年に、下記の初登頂パーティにより、この山の名称として名付けられた(文献2)。

ピッツベルニーナの山頂部から東西方向には、スイス/イタリア国境稜線をなす稜線が伸びている。また北側には長くて険しい稜線(北稜)が延びており、その上部は白く美しい雪稜であるため「ビアンコ・グラート」
( “Biancograt ” )と呼ばれる。(”Bianco”は、イタリア語で「白(い)」を意味する。フランス語の ”Blanc” と同義語である。また ”Grate” はドイツ語で「岩稜」の意味である)。
この長大な北稜上には、“Piz Morteratsch”(3751m)、“Piz Boval” (3353m)、”Piz CHalchan”(3154m)といった岩峰が立ち並んでいる(文献2)。
また北西側は“Tschierva Glacier”という氷河が、北東側には、” Morteratsch Glacier “ (モルテラッツエ氷河)という氷河があり、下流でその2つの氷河の作る谷は合流し、エンガディン地方の主要な谷である エンガディン谷(” The Engadin valley“)を流れる、イン川(”The Inn River”)へと注いでいる(文献2)。
一方、南のイタリア側には明瞭な支稜はなく、上部には小さい氷河があり、その下部はイタリア北部の大河であるポー川(The Po River)の作る平野部へと続く(文献2)。

地質学的には、ピッツベルニーナの山体は、大部分が閃緑岩類(Diolites)、ハンレイ岩類(Gabbros)からなる。またピッツベルニーナを含む山域には、花崗岩類(Granites)も分布している(文献2)。
プレートテクトニクス的には、ピッツベルニーナを含む、「ベルニーナ アルプス」(“The Bernina Alps”)一帯は、「オーストロアルペン ナップ」(“The Austroalpine nappes”)という地質体(テクトニックブロック/テクトニックユニット/”Tectonic unit”)に属している(文献2)。
「オーストロアルペンナップ」というテクトニックユニットは、古くはアフリカ大陸プレート由来であり、アルプス造山運動(”The Alpine orogeny”)の際に、アルプス山脈の中に取り込まれたブロックと推定されている(文献2)。

ピッツベルニーナの初登頂は、1850年9月に、J. W.Coaz, J. R. Tscharner (guide), L. R. Tscharner(guide)による3人パーティにより、東稜をたどるルートにより、達成された。
また現在では有名な登攀ルートとなっているビアンコグラート(Biancograt)をたどるルートは、1876年8月に初登攀された(文献1)、(文献2)。

ピッツベルニーナへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。
まずサンモリッツ(“St. Moritz”)の街から、ピッツベルニーナ山塊の北西側にある、ディアヴォレッツア(Diavolezza;2973m、山小屋あり、有名な展望台)という地点に、登山鉄道とロープウエーを使って行き、ここからスタートする。
ディアヴォレッツアからは、モルテラッツエ氷河上を南西方向へと長く歩き(一部に岩稜あり)、ピッツ・ベルニーナの南側に位置する、マルコ・エ・ローザ小屋(Rif. Marco e Rosa;3600m)に至り、一泊する。
小屋からは、北へと岩稜を登攀して、ピッツ・ベルニーナの山頂へ至る。

ディアボレッツアからマルコ・エ・ローザ小屋まで、約5−6時間、標高差 約1050m。
マルコ・エ・ローザ小屋からピッツ・ベルニーナの山頂まで、約2時間。標高差 約500m。

この登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、PD。ほとんどが氷雪面歩き。
山頂までの稜線の岩場のピッチグレードは、機銑供0貮瑤砲聾把螢蹇璽廚設置されている。

有名な北稜(ビアンコグラート)は、登攀ルートの難易度として、フレンチグレードで、AD と、かなり難易度は高い。岩と雪のミックスルート。ピッチグレードは部分的に掘


※ 本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)(文献1)、ウイキペディア英語版の、" Piz Bernina " (文献2)の項、及び ウイキペディア日本語版の、「エンガディン地方」(文献3)の項を参照して記載した。


※ ウイキペディア英語版の、ピッツベルニーナ(Piz Bernina )の項

https://en.wikipedia.org/wiki/Piz_Bernina

※ ウイキペディア日本語版の、「エンガディン地方」の項

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E5%9C%B0%E6%96%B9

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