東海

最終更新:harukujira
基本情報
標高 | 1145m |
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場所 | 北緯35度47分55秒, 東経136度46分57秒 |
白木峠。岐阜県板取村と福井県和泉村を結ぶ越前街道の峠。
板取北部の人達は洞戸や岐阜などと取引するよりも、越前や郡上と取引する方が距離的にも近く便利だったが、九尺の新道が板取の南北を縦断し、荷馬車が通うようになると、それらの商取引も廃れ、岐阜方面との取引が主になり、次第に白木峠も使われなくなった。
※以下、「板取村史」より抜粋
「白木峠を越えて大野郡穴馬村へ通ずる滝波街道を通って海老屋、喜藤治など越前商人は江戸時代から引つづいて鯖、鰊、コンブ、アラメなどの海産物、きざみ煙草、葉煙、酒などの嗜好品、鎌、ゴザ、笠などの農器具を売りに来ますし、牛商人や木挽もやってきます。
越前商人の中には板取に二間四間の板倉を建て商品をおいていた者もあったが、商品のうち越前酒は甘口で良質、岐阜酒一升二十一銭のとき越前酒は二十三銭であったが良く売れたといいます。
また板取からも島口の三島喜三郎や長屋綱吉のように茶や竹を買い集めて荷暮村へ売りに行き、帰りには海産物、煙草、酒を仕入れて来て商売する者もいましたし、秋九月になると岐阜方面へ出稼ぎに行く越前娘が三・四十人連れだって白木峠を越えてきて島口で一泊し、翌年四月農作業がはじまる頃には家郷へ帰るべく岐阜方面から戻ってきて島口で一泊して峠を登って行きます。越前にはシキミがないのか、帰郷する娘たちの荷物の上には一杯シキミの小枝がそえてありました。」
板取北部の人達は洞戸や岐阜などと取引するよりも、越前や郡上と取引する方が距離的にも近く便利だったが、九尺の新道が板取の南北を縦断し、荷馬車が通うようになると、それらの商取引も廃れ、岐阜方面との取引が主になり、次第に白木峠も使われなくなった。
※以下、「板取村史」より抜粋
「白木峠を越えて大野郡穴馬村へ通ずる滝波街道を通って海老屋、喜藤治など越前商人は江戸時代から引つづいて鯖、鰊、コンブ、アラメなどの海産物、きざみ煙草、葉煙、酒などの嗜好品、鎌、ゴザ、笠などの農器具を売りに来ますし、牛商人や木挽もやってきます。
越前商人の中には板取に二間四間の板倉を建て商品をおいていた者もあったが、商品のうち越前酒は甘口で良質、岐阜酒一升二十一銭のとき越前酒は二十三銭であったが良く売れたといいます。
また板取からも島口の三島喜三郎や長屋綱吉のように茶や竹を買い集めて荷暮村へ売りに行き、帰りには海産物、煙草、酒を仕入れて来て商売する者もいましたし、秋九月になると岐阜方面へ出稼ぎに行く越前娘が三・四十人連れだって白木峠を越えてきて島口で一泊し、翌年四月農作業がはじまる頃には家郷へ帰るべく岐阜方面から戻ってきて島口で一泊して峠を登って行きます。越前にはシキミがないのか、帰郷する娘たちの荷物の上には一杯シキミの小枝がそえてありました。」
峠 |
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