また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

ヤマレコ

HOME > ヤマノート > 山でiPhoneは使えるか?(Garminとの精度差を調べる)
更新日:2016年08月06日 訪問者数:4168
登山・ハイキング IT
山でiPhoneは使えるか?(Garminとの精度差を調べる)
mildpapa
山登で遭難の多くが道迷い、山でiPhoneを上手に活用し道迷いを少なくしよう。
最近このサイトでも、道迷いからプチ遭難される方が、
まだまだ多くいらっしゃるような気がします。
私自身の登山でも、前々回の三峰山登山の時も、
ガスで迷われている方を登山口まで案内したり、
前回の檜塚奥峰へ行った時も、途中でお逢いした方より、
今どこらへん?って聞かれたりと、皆さん山と高原の地図は持って見えるみたいでしたが、
今自分が何処に居るか、と言う事が解って居ないようでした。
iPhoneの地図をお見せしたらビックリされてました。
ヤマレコをされてる方は、他の方でスマホをGPSの代わりに活用すると言う、
最近も山ノートを多く書かれていますので、お分かりの方が多いと思いますが、
少し前の物だったので、それじゃ最新式のiPhoneは山でどれだけ使えるか、
新しめのガーミンのGPSとiPhoneを比べて、どれ位の精度差が有るのか、
少し調べたので書きたいと思います。
使うのは、写真左よりGarmin Oregon 600 iPhone5S iPhone6S です。
並べると画面の大きさがよく解りますね。
Garminの中でもOregon 600は画面が大きい方だと思いますが、
スマホと並べると画面が小さく、老眼が掛かって来た今は見ずらいです。
ただ、直射日光が当たった時など、スマホは見えにくくなりますが、
Oregon 600は余り変わりが無いのは良いと思います。
地図はOregon 600がTKAのTopoを使ってて、
iPhone5SはSIM抜き、iPhonenoのアプリはFieldAccessを使っています。

下記の地図のトラックは少し前に行った、鈴鹿の仙ヶ岳〜御所ヶ平〜鬼ヶ牙ログのものです。
赤色線がiPhone5S、黄色線がiPhone6S、青色線がGarminです。
上記の写真は全体のルートで、少し見えずらいとおもいますが、
全体図でトラックを見ると3台共大きな狂いは感じられません。
下記の写真からは見晴らしの良い所、少し見晴らしの悪い所、
見晴らしの悪い所を拡大し詳しく見てみる事にします。
初めはGPSには一番条件の良い、見通しの良い尾根です。
上記の写真は御所ヶ平を少し過ぎた当たりの尾根部分ですが、
3台共綺麗なトラックが取れています。
見通しの良い所は、3台共精度に差は無いようです。
たぶんトラックの誤差は2m以内だと思われます。
上記の写真は石水渓当たりの少し見通しの悪い林道回りです。
何故か?Garminのみ林道よりトラックが大きく狂ってます。
ここではiPhone6Sが一番精度は良く林道をなぞっています。
5Sは少しログが乱れている所も有ります。
Garminは衛星補足状態が悪かったのでしょうか?
その時確認していないので原因は解りません。
そして上記の写真が一番GPSには辛いと思われる、見通しの悪い谷沿いのトラックです。
3台共トラックが乱れていますが、その中でもiPhone5Sの乱れが大きいです。
ここではGarminが一番精度良くなめらかなログが取れています。
それでもどうでしょう、誤差は最大でも10mも無い位だと思われます。
まとめ
上記のトラックを見て頂いてどう思われたでしょうか?
Oregon 600はGarminの中でもGPS精度は良い方だと思いますが、
iPhone6Sはそれを上回る精度の良さを見せる所も有りました。
ただ全体的に見るとOregon は全体的にログがなめらかで、
見通しの悪い所でも乱れが少ないように思います。
それなので、今回歩いた距離で見ると、
Oregon 600は 13.77KM
iPhone6Sは  13.9KM
iPhone5Sは  17.2KM
で5Sのみ大きく距離が伸びていました。
今回は結構見通しの悪い所が多くログの乱れで、
距離が伸びたのと思います。
そう言っても、藪漕ぎや道の無い所はログの精度を求められる時も有りますが、
普通の登山道を歩いている時は、分岐地点でどちらへ行けばと言う場面が多いので、
踏み跡が見える場面では、問題ないものと思われます。
私の感想としてやはりiPhoneのGPSの精度は、
登山用GPSに引けを取らない、山でも十分使えると感じています。

山では絶対地図とコンパス!、と言われる方も多く見えますが、
何故ベテランの方でも道迷いされるのでしょうか?
私も少し経験していますが、ガスや冬のホワイトアウト、雨の強風など、
地図だけでは困る事も多々有ると思います。

2011年の時初めて山でiPhoneを使いましたが、
初めて使った時の驚きはよく覚えています。
特にヘディングアップ機能は素晴らしく、
(自分の向いている方角が解る)
山でこれから道迷いはしなくなる、とも思った程でした。
(あはは、今でもプチ道迷いは一杯していますが・・・(笑))

私は普段、紙の地図とコンパス、高度計(プロトレック)は一応持って行きますし、
バリルートを行く時は、国土地理院25000分の1地形図を拡大して持って行きます。
地図読みも少しは出来ると自負しています。
それでも基本はiPhone6SとGarmin Oregon 600の2台持ちで、
地図はバックアップとなっており、正直言って最近地図は余り使った事は無いです。
何故か?地図に磁北線を記入したり、現場で現在位置を調べるのに、
ラインを引いたりするのが面倒なのと、老眼が進んで来て、
紙の地図で詳細な所が読みつらくなって来たのが、一番の原因です。

その他、冬山やバリルートの時はバックアップとして、
iPhone5Sも持って行き3台持って行く時も有ります。
一番多く使うのはiPhone6Sで、Garmin Oregon 600は高山冬山時か、
ログ取りのバックアップのみの使用となってて、登山中では使いません。
これもGarminの画面の小ささと、見難い事が原因です。
よくスマホは電池の持ちが悪くて使えない、故障したら使えないと聞きますが、
GarminもOregon 600は電池をよく食う機種なので、
余りスマホと稼働時間は変わりません。
どちらも1日12時間位は設定次第では、十分もつと思います。
当然どちらも予備電池を持って行くようにはしております。
iPhoneの故障についても、今まで6年位色んな機種を使いましたが、
たまたまでしょうが経験した事は有りません。

ぜひ皆さんもiPhoneをお持ちでしたら、山用のアプリを取って使ってみませんか。
低温時や雨天時の対策を上手くすれば、Garminと変わらなく使えるどころか、
見やすさや使い始めの衛星補足時間等で、上回っている所も有り使いやすいですよ。
そうは言っても、地図、コンパスは絶対持って行って下さいね。
少しでも道迷いがなくなる、遭難が少なくなる事を願ってます。

拙い文章を最後までご覧頂きありがとうございました。
訪問者数:4168人
-
拍手

※この記事はヤマレコの「ヤマノート」機能を利用して作られています。
どなたでも、山に関する知識や技術などのノウハウを簡単に残して共有できます。 ぜひご協力ください!

詳しくはこちら

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録へのコメント

登録日: 2011/12/30
投稿数: 319
2016/8/3 21:53
 老眼と25000とiPhone
体験レポートありがとうございます。先日、目の都合、拡大した25000地図で見えなかった沢沿いがあり、地図にはないがぼんやりと実在する登山道を歩いた経験をしたばかりでした。同行者がiPhoneのGPSを拡大して見せてくれたのを見てiPhoneのGPSの有用性を目の当たりにしました。
ガラケーの私としては、カードサイズのレンズを購入して対策としましたが、それも難しくなった時にはご案内どおりiPhoneに手を出すかもしれません。とてもためになるレポートでした。
登録日: 2012/2/15
投稿数: 629
2016/8/4 0:30
 Re: 老眼と25000とiPhone
コメントありがとうございました。
私も25000地図を拡大して持って行っていますが、
バリルートを歩く時など詳細部分が見えずらく、
大きくしすぎると広い範囲が解らないので、
現在位置が確認しずらい事が悩みのタネで書かせて頂いたのも有ります。
とてもためになるって言って頂き、うれしく思っております、
一人の方でもそう言って頂き、書いたかいが有りました。
ありがとうございました。
登録日: 2010/12/2
投稿数: 165
2016/8/5 16:59
 素晴らしい検証をありがとうございます
こんにちは、ジオグラフィカというアプリを開発しています、松本と申します。当方も以前ガーミンとiPhoneを比較しましたが、Oregon450の頃なので、新しい機種との比較は興味深く読ませていただきました。

最後の谷の部分ですが、地図の登山用よりも実際の登山道は蛇行しているようですね。
https://pbs.twimg.com/media/CpFIHoFVMAAkWue.jpg:large
↑ヤマレコのみんなの足跡を元にプロットしました。
3台とも正確に見えますが、確かに5sはズレがありますね。6sとガーミンの差は無いように見えます。

GPS精度はアプリによって変わる事はなく、機種固有の性能ですが、ログの質はアプリによって多少変わります。FieldAccessはログの記録間隔の設定がないので、おそらく短い間隔でログを記録しています。そのため、測位の細かいブレがそのまま記録されてしまい、ログが乱れているように見えます(移動距離も増えます)。

ログの記録間隔がもう少し広いと、見かけ上は滑らかになると思います。手前味噌ですがジオグラフィカは記録間隔を細かく設定出来ますので、ご興味がありましたらインストールしてみてください。
http://geographica.biz/
ログの記録回数に制限がありますが、無料で8回まで試せます。

スマホやGPSが道迷い遭難に役立つ点については完全に同意です。すべての登山者が困った時に現在地を確認出来れば道迷い遭難は激減すると思います。日々、GPSの普及と地図読みの啓蒙に努めています。

■facebookページ
https://www.facebook.com/geographica.iphone/

■ジオグラフィカと読図の基礎 印刷用資料
http://geographica.biz/tmp/gps_and_map.pdf

どうぞよろしくお願いいたします。
登録日: 2012/2/15
投稿数: 629
2016/8/6 0:36
 Re: 素晴らしい検証をありがとうございます
コメントありがとうございました。
keizi666さんの山ノートはいつも参考にさせて頂いてます。
特に低温でのiPhoneの特性など、すごく役立っております。
keizi666さんがいつもおっしゃられてる、
山ではスマホは道迷い遭難防止に役立つ、
新しいものを積極的に使うと言う事を、少し補足させて頂いただけですよ。
特にガーミンを導入するとなると、パソコンを使いこなさないと使えない、
導入金額が高い(特に日本語版は高い!)、
それなら手軽に使えるスマホを使っても、ガーミンと同じように使える、
って言う事を今更ながら、知って頂きたくて書かせて頂きました。
まあ、keizi666さんも言われているように、
GPS、スマホ等に抵抗が有る方に、突っ込まれる事は承知の上です。
ただ一つ、道迷い遭難が少しでも少なくなればと言う事だけです。

ジオグラフィカには興味は有ったものの、
FieldAccessの使い勝手に文句が無く、使う事が有りませんでした。
来週にでも一度導入させて頂いて、試したいと思います。
ありがとうございました。
登録日: 2009/5/21
投稿数: 14
2016/8/6 18:05
 GPSについて
GPSに関心があります。 現在 ガーミンコロラド300(古い)やスマホのアプリで ジオグラフィカ、山旅ロガー、山と高原地図、マッピングを同時並行でログをとっています。同行者はあきれていますが、GPSマニアなのでいろいろ楽しんでいます。鉄道マニアに近いものがあります。 もちろん紙の地図は持っていきます。 レポは興味深く読まさせていただきました。
登録日: 2012/2/15
投稿数: 629
2016/8/7 9:45
 Re: GPSについて
コメントありがとうございました。
SADAsanpokai さんがおっしゃられているように、
GPSは現在位置が解るので、正確にマッピング出来ますよね。
山に行ってそういった楽しみも有出来るのですね。
私もスマホのアプリによってログの違いにも、
少し興味が沸いて来ました。
ありがとうございます。
登録日: 2014/2/13
投稿数: 43
2016/8/16 12:21
 こういう記事待ってた!
たいへんおもしろい記事です。
これからはスマホの発達でGPS専用機は駆逐されていくでしょう。
あと雪崩のためのビーコンも低価格なiビーコンの進化でbluetooth接続がより使えるがもはやすぐそこまで来ているみたいなのでバカ高いビーコンも駆逐されるでしょう。
何よりテクノロジーのおかげで今までの登山の倫理観はもはや古いでしょう。
登録日: 2012/2/15
投稿数: 629
2016/8/17 16:40
 Re: こういう記事待ってた!
コメントありがとうございました。
私もhiraxken さんが仰られているように、
バカ高い山のGPS端末は段々駆逐されて行くんじゃないかと思っております。
スマホのGPSを皆さんが持って居れば、多くの方で道迷遭難が少なくなると、
思って書かせて頂きました。

そしてiBeaconですが、山で使える日がそこまで来ているみたいですね。
私も雪山をするので、ビーコンもと思っておりますが、
年に1.2回位しか使わない事を思うと、余りにも高いので買えないでいます。
早く使えるようになれば、良いですよね。

新しいテクノロジーを否定的にならずに、上手く活用して生かして、
皆さんが安全な登山が出来れば良いですね。
ページの先頭へ