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更新日:2020年02月19日 訪問者数:614
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ファイントラック・ツェルト2ロング
guranosuke
ファイントラックのツェルト2ロングとは?
ファイントラックのツェルト2にもう少しだけ長さが欲しいとして「ハイカーズデポ」別注モデルとして始まったのがこのツェルト2ロングです。今ではファイントラックからも発売され、いつしかロングバージョンのみの販売に。

※ハイカーズデポのみで2人用のツェルト2ワイドというモデルも販売されています。2人での山行が多い人はこちらを選ぶのもありかもしれません。
商品のスペック
2020年2月現在、24200円(税込)で販売中。カラーはモス(黄緑)とオレンジの2色です。重量は本体と袋のみで340グラム。サイズは奥行220センチ×間口100センチ×高さ95センチ。

因みに自分のツェルト2ロングはシーム加工をして張り綱、自在金具込みで414グラムでした。改めて計ると結構重くなってますね。。。。。
準備編1 まずはシーム加工を行います
これが多分一番大変です。縫い目からどうしても水がしみ込んでくるためシームコートを塗って防水処理を行っていきます。広いスペースがある人なら張ってから一気に塗る方法もあるかもしれません。自分はちびちびとやって、全部塗り終えるのに何日もかけました。

因みにここで自分はシームコートの選択を誤って失敗しました。シームコートを接着剤にも使えるものを選んでしまい、乾かしてもシーム加工した部分が他の部分の生地とくっついてしまう現象に陥りました。シームコートのチョイスも慎重にしたほうが良いです。
準備編2 張り綱を結ぶ
2、3ミリの張り綱5メートルを2つ用意して、半分に折って、折った部分をエイトノットで天井部の2つのループにそれぞれ結びます。(下記動画参照)また4隅の底にあるループと横に付いているサイドリフターのループの部分にも張り綱を付けておくと北アルプスなどの石がゴロゴロしたテン場ではペグを持っていく必要もなく便利です。→石が禁止のテン場も中にはあります。 例)→北アルプス・種池山荘(レンタルあり!?) 南アルプス・鳳凰小屋

自分の場合4隅に1メートルの長さの張り綱を輪っかにして結んでいます。

サイドリフターは1.2メートルほどの長さのものを結んでます。左右それぞれ横のループから底のループに結んでいます。(中途半端な長さで適正なのか不明です。)

ダイニーマが軽さと強度の面からは良いのかもしれませんが自分はメインのみ普通のナイロンの物に変更してます。抵抗がそこそこあって結びやすい気がするので。好みの問題だと思います。
エイトノット
結び方は簡単です。1回結べば後はそのまま山に持っていけます。
※動画では違う部分に結んでます。
準備編3 底の紐を全部結びます
解くことはよっぽどないのでしっかり結んでも大丈夫だと思います。入り口側の紐をを外して底の地面をむき出しにして前室の様にして靴を置いたり、調理をしたりすることもできます。
※火を扱う場合は自己責任で!!換気をしっかり行いましょう。
設営編1 グランドシートを敷く
グランドシートを敷きます。自分はアライテントのエアライズ1のグランドシートを使用しています。149グラムで割と軽くてサイズも間口はサイズが一緒で、奥行きが15センチ短いですがあまり気になりません。
設営編2 4隅をペグ若しくは石を使ってペグダウン
4隅をペグダウンします。風があまりにも強い場合はグランドシートを石を使って仮固定するのも良いと思います。
設営編3 メインの張り綱にトレッキングポールを使って設置します
先ほど作ったエイトノットの下にクローブヒッチでトレッキングポールを使って自立させます。(下記動画参照)
左右のうち1本を足で踏みながら残りの片方をペグダウンもしくは石に固定したりすると多少はやりやすいかもしれません。意外にに石を使ったほうが綺麗に設置できたりもします。トレッキングポールの長さは110センチから120センチぐらいが適当のようです。
両方これを行い、最後にバランスをとって調整します。最初は多少緩めでも大丈夫です。
クローブヒッチ
実質この結び方さえ覚えていれば現地で直ぐに設置できます。慣れれば意外に簡単です。人によっては別の結び方を使っている人もいるみたいです。
設営編4 サイドリフターをペグや石で固定する
間口は1人でもあまり余裕がない為、サイドリフターを使ったほうが格段に快適性が上がると思います。
ツェルト2ロングの良い点
●圧倒的に軽い
例としてダブルウォールのエアライズ1は本体のみで1360グラム。テントだけで900グラム位の軽量化になります。

でもトレッキングポールを使用しないと北アルプス等のテン場では設置が難しい為、この重量差はポールをいつも持参する人のみとも言えます。

シングルウォールのテントでも最近はかなり軽くなってきていて600グラム〜700グラムの物も出てきているのでこちらをチョイスするのもありかもしれません。ただ全体的に値段は高く3.5万円〜5万円位はかかりそうですね。。。。。

ツェルト2ロングはダブルウォールのテントに比べればコンパクトになるのでザックの外のポケットに入れたりしても大丈夫です。濡れた場合でもザックの中に入れず、すぐに乾かしたりできるので便利。
ザックの外ポケットにも入る
画像はザックカバーにくるんだツェルトをザックの外ポケットに入れています。ダイヤモンドトレイル縦走の時のものでどこに下山するかわからないので山と高原地図を全部持って行っている。重そう。。。。
●アースカラーの見た目が落ち着きます。(モスのみですが。)
個人的にはすごく好きな色です。せっかく山で過ごすのだったら落ち着いた色のツェルトで過ごしたいですね。
アースカラーが良い感じ!!
同じくダイヤモンドトレイル縦走の時の写真。自然に溶け込む色がグッド。
●そこそこ風に強い
槍ヶ岳山荘のテン場で夜中に結構激しく風が吹きましたが別に問題無く過ごせました。ただ、結構生地が風ではためいて音がする為、耳栓があると便利だと思います。
ツェルト2ロングのいまいちな点
×雨に弱い
構造上、雨にはかなり弱いと思います。自分は幸いにも今までこのツェルトを使用しての雨天でのテン泊は経験したことはないですが。。。。ただ、あまりにも天候が悪くなりそうな場合は小屋泊に切り替えたり、そもそも山に行かなかったりと対策はありそうです。
×テントよりも設置スペースを多くとる
最悪自立式のテントはペグダウンをそこまで厳密にしなくても良いですが非自立式であるこのツェルトはペグダウンが肝になります。しかし一つ一つのスペースが狭いテン場では十分なスペースが無くて困る事もあると思います。
槍ヶ岳山荘のテン場にて
区画に区切られたテン場は狭くて、設営に苦労することもあるかもしれません。
山での実際の使用歴
〇2018年7月20日〜21日 槍ヶ岳→大キレット→北穂高岳→涸沢

初日に上高地から槍ヶ岳山荘まで歩いてテン場でツェルト泊。データがしっかりないんですが自分の記憶ではほとんど結露もなかった気がします。(土が少ない場所だから湿気も少ないんでしょうか?)
荷物がコンパクトで普通のテント泊よりは軽量化できていたので大キレットのような危険地帯でも比較的安心して歩けました。
槍ヶ岳のテン場から大喰岳方面を望む
外の景色を存分に楽しめるのもテン泊(ツェルト泊)ならでは。
〇2018年11月5日〜6日 ダイヤモンドトレイル全山縦走

ダイヤモンドトレイルを1泊2日で縦走。ちはや園地でツェルト泊。記録ではツェルトの結露はそこそこあったのでタオルで拭いて対応したようです。初日25キロ、2日目35キロぐらい歩いていて、初日から股関節が痛かったです。コースは木で作った階段が多く、そこまで展望もない山歩きなのでかなり疲れました。ただちはや園地はキャンプ場のような場所なので区画も広く、自炊場も自由に使えそこそこ快適なツェルト泊でした。
ダイヤモンドトレイルの階段
ルート全域にわたって木の階段が多くあって、体力を奪われます。
〇2019年9月14日〜15日 赤石岳・荒川岳縦走

初日はバス待ちが酷く、椹島ロッジから3時間の赤石小屋までしか歩けませんでした。2日目に赤石岳→荒川岳→椹島ロッジまで歩いています。結構暑くてアップダウンも多かったのでツェルト泊じゃないとなかなか踏破は難しかったかも。結露は多少あったのでタオルで拭いて対応。周りは木に覆われたようなテン場なので静かに寝れました。
アップダウンのきつい南アルプス
酷暑の中の登り返しは気持ちの面でも結構えらいです。
重いテント泊だと体力的にもきついです。
〇2019年10月5日〜6日 北アルプス・蓮華岳→北葛岳→七倉岳

事前の天気予報で気温がかなり下がるということだったので#1の寝袋や、シュラフカバーを持って行ったがそこまで寒くなりませんでした。実際の計画では雲ノ平までめぐって新穂高に下山の予定だったためかなり荷物も重く、天気も崩れる予報だったのでそうそうと計画を諦めて下山してしまいました。船窪小屋のテン場は小屋からは離れているもののスペースは広く快適でした。有名な危険な水場もあります。
船窪小屋のテン場
小屋から少し離れています。がけっぷちにある水場は必見です。テン場は傾斜地が少し多かったかも。
最後に
ツェルト2ロングは透湿性が良く、そこそこ広いのでソロでは天気さえ良ければ快適に過ごせるツェルトです。また従来のテントよりはかなり軽量でコンパクトになっているため、快適に歩くことができると同時に、危険度が高い岩場の多い縦走も対応できるアイテムになっていると思います。

最後になりましたが、自分自身ロープワーク等詳しくはないので以下参考にしたページをリンクします。

岐阜のカヤック等の会社・スピリットさん
↓設営方法など大変参考になります。自分の動画よりもわかりやすいと思います。
http://sprt.jp/staffblog/2011/04/21-tuelt2.html

ハイカーズデポさんのツェルト2ロングのページ
↓この製品のコンセプトなどわかりやすく情報が載ってます。
https://hikersdepot.jp/products/1451.html/
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