徳本峠古道ルート通行止めの近況-ヤマレコ

HOME > ヤマノート > 徳本峠古道ルート通行止めの近況

更新日：2023年05月02日　訪問者数：2228

登山・ハイキング技術・知識

徳本峠古道ルート通行止めの近況

通行止めとなっている徳本峠クラシックルート。2023GWに新島々〜徳本峠へ向かうが、敗退した経緯と判断材料について。

tati87

戻り橋
渡れます、が、滑りやすい。

折れた橋

高巻きをして通過します

　平成30年の豪雨災害から通行止めとされている徳本峠クラシックルート。
　6年前に訪れた道を再び歩きたい、と4月30日～5月1月で計画した。
　道は荒れているが、復旧に向けて整備は進められており、通り抜けた記録も見られる。
『岳人』では服部氏が9月末に、ヤマレコでも11月に昨年通行した記録がありました。
　4月29日は夜から雨、30日は午前中も雨の予報。島々には1095整備隊の方が経営されている飲食店があったので話を伺う。
「4月に整備に行ったが雨が降る予報だったので途中までしか行っていない」
「上高地から峠に上がるのは出来るかもしれないが、下山にこっちを使うと通れなくてニッチもサッチも行かなくなる可能性がある。」
「6月には、もう少し整備を進められるから、その後ならいいと思う。」
なるほど!と思い、晴れる1日に素晴らしい穂高連峰を見るための方法について車中で相談。
しかし、諦めきれない我々は、小雨になる空を見上げ、30日7時半頃、「行くだけ行ってみよう!」と島々のゲートを開けた。
　二俣手前の崩落は、道がきってあり通過。記録通り。アガリコサワラからは、2つに折れた橋を右に高巻きし、戻り橋を渡る。雨の影響で沢は轟々としている。
　窯焼き跡を過ぎると崩落箇所。11月の記録画像にあった地点。切った道に土砂が積もっているが整備はされた模様。しかし、雨で道の土が緩んでいたので、軽荷で通過しさらに偵察へ。少し進むと、再び崩落箇所。上方にロープがあり、少し古そうな感じ。我々の前にはトラロープが張られているので今年に入ってからの整備によるのかもしれない。
　歩を進めるも、足掛かりになる石は少なく、雨で緩んだ土は水を含んだ砂場の砂のようで体重を乗せると崩れてゆきそう。下は逆巻く沢への滑り台。
　やーめた！戻って上高地へバス移動だ！
　
　というわけで、途中敗退。ご主人のおっしゃる通り。上高地から行ってたらと思うとゾッとする。
　戻ってからは沢渡へ車を移動し、14:30のバスで上高地入り。徳沢でテン泊し、朝2:30涸沢へ出発。素晴らしい穂高連峰を眺めることが出来た。
　雨による地盤の緩み
　整備の状況
　ルートの現状
これらはその場所に行かないと見ることが出来ない。
　情報収集は大切、そして、あのルート維持に尽力されている皆様に感謝します。あそこまで進めたのもそのおかげです。

お気に入りした人

人

拍手で応援

拍手した人

拍手