冬山登山でワカンは
・軽い
・細尾根や藪地帯で小回りが利く
・急斜面の上り下りやトラバースに強い
・比較的安い
等、多くのメリットがあります。しかし、ワカンは適切に装着しないと、歩行中に靴から外れます。その度に立ち止まって履き直していると行動時間が延びるし、特に吹雪の時など体が冷えますので、歩行中は外れないようにしたいものです。
この問題には私自身も苦労しましたが、試行錯誤した結果、以下の方法に落ち着きました。
1.踵バンドの調整
バンドを締めた時に、踵バンドの縦の部分がワカンに対して垂直になるように調整しておく(写真1)。強くバンドを締めても、歩行中に靴は変形するため、ワカンに対してある程度前後に動く。踵バンドの縦の部分が最初から斜めだと、靴が動いた時に靴の甲とデッキとの落差が大きくなる。その結果、靴が浮き上がって土踏まずとデッキとのかみ合わせが外れる(参考 https://www.kuri-adventures.com/2021/02/05/雪山登山技術-ワカンの正しい装着方法/ )
2.バンドを締める
長いバンドを金具に通すときに、最初の二つの金具には内から外へ、三つ目の金具には外から内へ通す(写真2)。こうすると、手を離してもバンドが緩まない。その状態で最後の金具にバンドを固定すること。
3.バンドの角度を調整する【ここが一番大事!!】
歩行中にワカンが外れるのは、「バンドを締めた時に、その長さが最短になっていない」のが原因。締め終わったら、バンドを上下、前後にずらして弛みが出ないかチェックする(写真3)。特に踵バンドと長いバンドの足首周りは弛みが出やすい。弛みが出たら、バンドを増し締めすること。
4.歩行中に調整する
歩行前にいくら弛みをとっても、歩き出すと又弛んでくる(バンドが水を吸って伸びたり、バンドの角度がずれたりするため)。気付いたら、「外れる前に」締め直す。完全に外れると、最初からやり直しになる。最初の5〜10分で一回、次にまた5〜10分くらい歩いてもう一回締めると、後は一日中殆ど弛まない。休憩の度にチェックすれば尚万全。
上の1-4を実行したら、殆ど外れなくなりました。お試しください。
なお、靴は冬靴でなければ駄目です。3シーズン用の靴は、ソールが曲がってすぐに外れます。
・軽い
・細尾根や藪地帯で小回りが利く
・急斜面の上り下りやトラバースに強い
・比較的安い
等、多くのメリットがあります。しかし、ワカンは適切に装着しないと、歩行中に靴から外れます。その度に立ち止まって履き直していると行動時間が延びるし、特に吹雪の時など体が冷えますので、歩行中は外れないようにしたいものです。
この問題には私自身も苦労しましたが、試行錯誤した結果、以下の方法に落ち着きました。
1.踵バンドの調整
バンドを締めた時に、踵バンドの縦の部分がワカンに対して垂直になるように調整しておく(写真1)。強くバンドを締めても、歩行中に靴は変形するため、ワカンに対してある程度前後に動く。踵バンドの縦の部分が最初から斜めだと、靴が動いた時に靴の甲とデッキとの落差が大きくなる。その結果、靴が浮き上がって土踏まずとデッキとのかみ合わせが外れる(参考 https://www.kuri-adventures.com/2021/02/05/雪山登山技術-ワカンの正しい装着方法/ )
2.バンドを締める
長いバンドを金具に通すときに、最初の二つの金具には内から外へ、三つ目の金具には外から内へ通す(写真2)。こうすると、手を離してもバンドが緩まない。その状態で最後の金具にバンドを固定すること。
3.バンドの角度を調整する【ここが一番大事!!】
歩行中にワカンが外れるのは、「バンドを締めた時に、その長さが最短になっていない」のが原因。締め終わったら、バンドを上下、前後にずらして弛みが出ないかチェックする(写真3)。特に踵バンドと長いバンドの足首周りは弛みが出やすい。弛みが出たら、バンドを増し締めすること。
4.歩行中に調整する
歩行前にいくら弛みをとっても、歩き出すと又弛んでくる(バンドが水を吸って伸びたり、バンドの角度がずれたりするため)。気付いたら、「外れる前に」締め直す。完全に外れると、最初からやり直しになる。最初の5〜10分で一回、次にまた5〜10分くらい歩いてもう一回締めると、後は一日中殆ど弛まない。休憩の度にチェックすれば尚万全。
上の1-4を実行したら、殆ど外れなくなりました。お試しください。
なお、靴は冬靴でなければ駄目です。3シーズン用の靴は、ソールが曲がってすぐに外れます。
ワカン装着の注意点
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ベルトではなくBOAみたいなシステムなら簡単に履けるのでしょうが携帯性が悪くなるので
今のままでいいんでしょうね。
ミッドカットのトレランシューズにもワカンをつけますがよく緩んでしまいダメですね。
やはり固い登山靴でないとダメなようです。(アイゼンも同様ですね)
コメントありがとうございます。
ラチェット式のワカンというのもあるようですが、私は使ったことがありません。
あと、先日はエキスパートオブジャパンのワカンを履いている方と登りましたが、フレーム全体に雪が付着して重そうでした。マジックマウンテンのワカンは、フレームに焼き付け塗装してあるので雪は余り付着しなかったものの、金属の爪の部分は無塗装なので矢張り団子が出来ていました。雪固着防止スプレーなるものがあるので、今度使ってみようと思います。
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