大岩平 - まさかの事態にもめげず、ヤブの久慈川左岸稜線を歩く。
- GPS
- 06:11
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 686m
- 下り
- 674m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
地形的に危険な場所はありませんが、ほぼ放置された山のため、地図読み、GPS等は必須です。 ヤブは多いです。ただ、周りが見えない背の高い笹の密ヤブはありません。ほとんどが灌木のヤブです。 道標となるテープ類はありませんが、古い道型、あるいは踏み跡があります。ただし、道型にも既に草木が生えているため、必ずしも歩きやすい状態ではありません。外した方が歩きやすい場面もあります。 ヤブ漕ぎを苦にしない人であれば、歩行速度はそれなりに遅くなっても歩き通せるでしょう。 |
その他周辺情報 | 一般県道八溝山線(377)は、以下の区間期間で冬季通行止めとなるそうです。 区間 自:棚倉町大字戸中地内 至:棚倉町大字大梅地内 期間 自:平成28年11月21日 至:平成29年04月28日 問い合わせは、福島県棚倉土木事務所(0247-33-3131)まで |
写真
装備
備考 | 山行記録のエリア名を、大岩平と同じ山域の八溝山に合わせて「日光・那須・筑波」に変更しました。(2021/02/24) |
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感想
果たして、こんな経験をした人が他にいるんだろうか!?
朝6時半頃、自転車をデポするため、ゲートが開いていた大森林道に車で入った。3,4Km先の峠に自転車を置きゲートに戻ったら、30分前には開いていたはずのゲートが閉まっているではないか。数分前に丸太を満載したダンプとすれ違ったので、その運ちゃんが閉めて行ったようだ。
面倒をかけることにはなるが運ちゃんに頼むしかない。再び大森林道の奥へ車を走らせた。自転車をデポした峠を越えてもダンプはいない。俺が出られないことはわかっているはずなのにいったいどこまで行ったんだ、とボヤいているうちに反対側ゲートまで来てしまった。なんとコッチ側も閉まっている。なぜにダンプはいない。おーまいがっ!
こうなったらもう自首するしかない。幸運にも、大森林道起点で撮った写真には棚倉森林管理署の電話番号が写っている。「よーし」。すぐさま電話し助けを求めようとしたが悲劇は終わらない、あろうことか圏外だったのだ。おーまいがっ2!
もはや選択肢はない。自転車を回収し大森林道起点(のゲートの内側)に戻った後、自転車で八溝山線を下り、とにかく電波を捕まえ事情を説明するしかない。4,5Km走った場所でやっと電話が通じ大森林道に閉じ込められていることを話すと、すぐに開錠すべくゲートに向かってくれるとのこと。ひとまず安堵したのち再びゲートまで八溝山線を引き返すが、言うまでもなく「往きはよいよい帰りは恐い」の登りである。
汗だくで漕いでいるとゲート1Km手前で関係者の車が後ろから追い付いて来て、自転車と共にゲートまで乗せてもらい少し助かったが、自業自得ながら「こんなことなら電話した場所で待っているんだった。」と正直思った。なお携帯は、逆のゲート側を300mほど進めば通じたらしいです。(泣)
そんなこんなで、無事ゲートを出ることができたのでした。
双方の話を要約すると、以下のような状況だったようだ。
基本的に大森林道は常時閉鎖状態なのだが、棚倉森林管理署の管理下(たぶん)にある事業者(ダンプ)が、別の場所から材木を運搬するための近道として往復利用する際、本来はゲート通過の都度に開錠&施錠を行うべきなのだが、乗り降りが面倒などの理由で、「往き」で開錠し「帰り」で施錠したため、たまたまその開錠時間帯に侵入してしまった私が取り残されてしまった。ということらしい。
途中ですれ違った件については、道を譲った際の会釈が関係者だと思わせてしまったのだろうとのことだった。
ちなみに棚倉森林管理署の方からは、「連絡をもらえればゲートの鍵は貸します。」「通行する際にはとにかく連絡して欲しい。」というような丁寧な指導(と言うべきか?)を受け、更にはそのまま鍵を渡そうとまでしてくれました。(名刺まで戴きました。)
管理する側としては、わからないところで何かが起こることを避けたい、ということなのでしょう。
無許可で進入した負い目から恐縮している私に対し、被害者であるかのような同情的にも感じられる口調だったので、益々恐縮至極でした。今回の山歩き計画にも非難どころかむしろ好意的なのは山好き同士ってことなのか、林業関係者への印象が変わりました。
そもそも林道は(山もでしょうが)、立入禁止の案内があってもなくても誰かが所有しているわけなので原則は立入禁止なのだろう。ただ現実としては暗黙の了解みたいになっていて、我々はそれに甘えているため、たまたま運悪く(?)今回のような事態を招くこともあるということだ。
林道通過の都度、その関係筋に一報を入れることが現実的かどうかは怪しいが、少なくとも管理者側は望んでいるということを念頭に入れておこうと思う。
棚倉森林管理署久慈川事務所のO様、その節はお世話になりありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。m(__)m
さてさて、ここからが山歩きの感想ですよ。
ただまぁ、これを見て歩こうなんて奇特な人はいないだろうけど。。。
前回までの教訓から、「どこかの低山に」ということでダーツの旅的に物色した結果がこの稜線だった。実は前日までは八溝山線の鹿ノ又林道起点を起点に八溝山を周回するルートを考えていたのだが、情報なしのヤブルートで20Kmは今の時期では無理があると考え直し、この稜線歩きとなった。
それなりのヤブ漕ぎは覚悟していたが、最も心配していた笹の密ヤブはなく、概ね想像通りの山歩きができた。踏み固められた登山道にはない感触を得られるのであれば、この程度のヤブはむしろ歓迎だ。
スタートの大幅な出遅れと大森林道歩きは想定外だったが、それでも山中でののんびりタイムも満喫して日没前にゴールできたので大満足である。
やはり楽しい低山、いろんな危険もはらむ(汗)低山だね。
コメント
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キノエさん、こんにちは。
今回は珍しい体験をされましたね。林道で閉じ込められて出られなくなるなんて。まあ自分の場合は必ず徒歩なので今後もその心配は無いのですが。^ ^
営林署の方の考え方がとってもよく分かるエピソードでした。鍵って登山などのレジャー目的でも貸してくれるものなんですね。たまたま今回だけのハナシなんだすかね?
東北本線を挟んで西と東では随分と山の雰囲気が変わるんですね。ヤブが出てくるとキノエさん何だか活き活きとしている様に見えるのは気のせいでしょうか。少々のヤブはモノともしない感じ。キノエさん野生化しつつありますね!
お疲れ様でした。
タケシさん、
いやー、自業自得とは言え参りました。
鍵の貸し出しについてはどうなんでしょうね。どこでもOKかどうかはわかりませんが、意外と「通行を禁止したい」わけではないのかもしれません。
山の雰囲気は確かに違いますね。標高なのか、火山とかに影響する地質なのか。いろいろと味見して行ければ、面白い場所が見つかるかもしれません。
ただね、ヤブは決して好きなわけではないですよ。自然のままが好きと言っている手前、ある程度容認せざるを得ないだけです。
聞きたいことは分かりやすく説明してもらいました
しかし、どうにかして・・・色々色々考えたんでしょうネェ
ところでナマリ言葉はマスターしたようですネ
森林管理署の人と 「そうだっぺよ〜」って
キノエさんの弱点は笹薮とゲートね
ビギさん、
そりゃー、いろいろ考えましたよ。どこかのゲートみたいに、開錠キーがゲートのそばに隠してあるんじゃないかと探し回ったり、峠なら少しは見通しが良いので電波が捕まるかとスマホを上にかざしてみたり。。。
ただ、逆側のゲートからの方が電話が繋がったというのは、土地勘がない場所なので仕方ないですね。
なまりは感じなかったですよ。「そうだっぺよ〜」はどこ?栃木?福島?
引っ越してそろそろ2ヶ月になりますが、あまり地元の人と話す機会もなくて、その辺の進歩は残念ながらほとんどないです。
こんにちは。
数年前の春先に鹿ノ又から見える戸中の雑木林が気になり、大森林道から登った時があります。いや〜、伐採後放置されたようなひどい藪でした。
反対側の鹿ノ又の尾根は、760mピークまでは歩きやすいですが、その後は伐採放置林で歩きづらいです。中ノ沢と鹿ノ又沢の合流点付近は、ちょっとした崖でした。
極楽沢を詰めれば、枯れた滝やイワウチワの群生地があって時期になれば楽しめますよ。
haretaraさん、
そうですか、戸中まで歩いたんですね。ひどい藪だったということは、稜線上ではなく支尾根を登ったか、あるいは時期的なモノでしょうか。私の場合、戸中以降はそれほどひどい藪はありませんでしたから。
haretaraさんの裏八溝のレコを拝見して、密ヤブではなさそうだと鹿ノ又林道起点から八溝山周回を候補に挙げているので、いつか日の長い時期に歩こうと思っています。ただし、渡渉しないルートで。
コメントありがとうございました。
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