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Yamareco

記録ID: 1012073
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ハイキング
奥武蔵

晩秋の沢と尾根【持小屋沢源流から矢岳尾根】

2016年11月20日(日) [日帰り]
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GPS
08:58
距離
13.8km
登り
1,412m
下り
1,392m

コースタイム

日帰り
山行
8:45
休憩
0:15
合計
9:00
7:00
40
7:40
7:40
240
矢岳北尾根取付き=持小屋沢杣道
11:40
11:40
95
持小屋沢源流=枝尾根取付き
13:15
13:30
60
矢岳尾根1144mピーク
14:30
14:30
80
篠戸山北西尾根下降点
15:50
15:50
10
篠戸山北西尾根取付き
16:00
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
行き 武州日野駅06:50
帰り 武州日野駅16:51
コース状況/
危険箇所等
今回は持小屋沢沿いの杣道(古い作業道)のトレースにこだわりましたが、頼りない道跡で、崩落や桟道の崩壊箇所があり、滑落〜転落の危険があります。雨の翌日でも水量が多くない沢ですので、流れに沿って滝や淵だけを巻くルートの方が楽かな。何回もそう思いました。
何れにせよ、進める(戻れる)ルートを探すこと、行ける(戻れる)と判断することは「自己責任」で。
ビックリ!!! おっ、折ってあります。
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ビックリ!!! おっ、折ってあります。
いつもきれいなトイレ。大切に使います。
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いつもきれいなトイレ。大切に使います。
蕎麦粒でお会いしたような、、、まさかね。
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蕎麦粒でお会いしたような、、、まさかね。
無事に戻れますように。
(「俺に頼るな。おまえ次第だ。」)
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無事に戻れますように。
(「俺に頼るな。おまえ次第だ。」)
行きますよ。
こっちはまた後日。朝日に輝いています。
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こっちはまた後日。朝日に輝いています。
たまご水への橋。昨日の雨で滑ります。
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たまご水への橋。昨日の雨で滑ります。
ここは細い方をまっすぐ。少しだけ近道です。
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ここは細い方をまっすぐ。少しだけ近道です。
で、突き当たりの民家前を右。
で、突き当たりの民家前を右。
ここを左折。沢沿いに進みます。
ここを左折。沢沿いに進みます。
右の斜面が矢岳北尾根の取付きです。今日は林道を奥へ。
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右の斜面が矢岳北尾根の取付きです。今日は林道を奥へ。
上に映っている古びた橋を右岸(左側)へ。橋でなくても渡れますが、試してみました。渡れましたが、怖い。
上に映っている古びた橋を右岸(左側)へ。橋でなくても渡れますが、試してみました。渡れましたが、怖い。
シッカリした杣道です。最初だけは。
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シッカリした杣道です。最初だけは。
熊鈴付のストックを装備。最悪時の唯一の武器です。勝てるか。
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熊鈴付のストックを装備。最悪時の唯一の武器です。勝てるか。
こういう人工物が僅かに残っています。もはや役立ちませんが、杣道へ復帰した時の目印になります。
こういう人工物が僅かに残っています。もはや役立ちませんが、杣道へ復帰した時の目印になります。
ここを一旦、左岸に渡ります。なぜなら、、、。
ここを一旦、左岸に渡ります。なぜなら、、、。
この滝や、、、
(とても上品な滝です。10m弱の落差か。)
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この滝や、、、
(とても上品な滝です。10m弱の落差か。)
この大岩で右岸が通れないからです。落ちるとヤバイ。
(この杣道は右岸がメインで、通れないと左岸に逃げる感じ)
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この大岩で右岸が通れないからです。落ちるとヤバイ。
(この杣道は右岸がメインで、通れないと左岸に逃げる感じ)
右岸に復帰します。写真の棒、渡り返す目印でしょうか。
右岸に復帰します。写真の棒、渡り返す目印でしょうか。
右岸杣道の桟橋。使えません。急斜面の崩落地にあるこの岩を超すのに苦労しました。
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右岸杣道の桟橋。使えません。急斜面の崩落地にあるこの岩を超すのに苦労しました。
右下は崖。何とかトラバースしました。この木は使えます。
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右下は崖。何とかトラバースしました。この木は使えます。
ここいらあたりの崩落斜面は、杣道を通るより下の流れを遡行する方が安全です。滑りやすい。でも落ちるわけにはいかない。
ここいらあたりの崩落斜面は、杣道を通るより下の流れを遡行する方が安全です。滑りやすい。でも落ちるわけにはいかない。
ここは先週登った篠戸山に直登する西側の枝尾根の取付きです。両手を使ってよじ登りましたが、尾根に出たら危険箇所なし。
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ここは先週登った篠戸山に直登する西側の枝尾根の取付きです。両手を使ってよじ登りましたが、尾根に出たら危険箇所なし。
木が邪魔する崩落地。急斜面でアスレチック。
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木が邪魔する崩落地。急斜面でアスレチック。
跨いだり、くぐったり。滑り落ちないように。
跨いだり、くぐったり。滑り落ちないように。
沢が右に90度カーブします。奥の小さな滝が沢の続き。ここは流れに降りて進むしかありませんでした。
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沢が右に90度カーブします。奥の小さな滝が沢の続き。ここは流れに降りて進むしかありませんでした。
滝の左に登れそうな杣道があります。分かりますか。
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滝の左に登れそうな杣道があります。分かりますか。
この岩の左端です。
この岩の左端です。
こんな感じで道が続きます。
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こんな感じで道が続きます。
伏流気味になり苔が増えてきました。源流ゾーンかな。
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伏流気味になり苔が増えてきました。源流ゾーンかな。
杣道が高巻き気味になります。人工物は杣道の証し。
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杣道が高巻き気味になります。人工物は杣道の証し。
こんなとこにも埼玉県の立て札。妙に安心します。
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こんなとこにも埼玉県の立て札。妙に安心します。
相変わらず崩落と邪魔な倒木そして岩超え。杣道よりも流れに沿って進む方が絶対に楽だ。でも、めげずに杣道トレース続行。
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相変わらず崩落と邪魔な倒木そして岩超え。杣道よりも流れに沿って進む方が絶対に楽だ。でも、めげずに杣道トレース続行。
左から枝沢が合流。ここは作業小屋の廃墟。トタン屋根の残骸があります。
左から枝沢が合流。ここは作業小屋の廃墟。トタン屋根の残骸があります。
作業小屋跡からは源流地帯。ところで、山火事用心の張り紙、なんで残ってるの?
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作業小屋跡からは源流地帯。ところで、山火事用心の張り紙、なんで残ってるの?
明るい源流地帯。もはや杣道は見当たりませんが、どこでも歩けます。
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明るい源流地帯。もはや杣道は見当たりませんが、どこでも歩けます。
苔生したのどかな源流です。いつまでも歩きたい。
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苔生したのどかな源流です。いつまでも歩きたい。
ここから矢岳まで詰め上がろうと思ったら、左岸(右側)から何かの低いうなり声。右岸尾根に緊急避難します。
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ここから矢岳まで詰め上がろうと思ったら、左岸(右側)から何かの低いうなり声。右岸尾根に緊急避難します。
僅かな手がかりを求めつつ、急斜面をよじ登ります。動きにくい石や木の根に助けられました。
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僅かな手がかりを求めつつ、急斜面をよじ登ります。動きにくい石や木の根に助けられました。
矢岳尾根の枝尾根です。1144mピークから持小屋沢に派生しています。尾根の上は、葉が落ちて冬景色。
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矢岳尾根の枝尾根です。1144mピークから持小屋沢に派生しています。尾根の上は、葉が落ちて冬景色。
木々の間から矢岳が大きく、近くに見えます。急登が続きますが直立歩行が可能です。
木々の間から矢岳が大きく、近くに見えます。急登が続きますが直立歩行が可能です。
左端の木の赤テープが、矢岳尾根到着を教えてくれます。
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左端の木の赤テープが、矢岳尾根到着を教えてくれます。
矢岳尾根からの武甲、小持、大持山です。もう冬の始まりです。
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矢岳尾根からの武甲、小持、大持山です。もう冬の始まりです。
篠戸山です。先週は、持小屋沢からここまで直登しました。写真の後ろの木々から延びる尾根を使いました。
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篠戸山です。先週は、持小屋沢からここまで直登しました。写真の後ろの木々から延びる尾根を使いました。
今日降りる篠戸山北西尾根へは、篠戸山山頂から見て、二つ目のピーク辺りを左折します。
今日降りる篠戸山北西尾根へは、篠戸山山頂から見て、二つ目のピーク辺りを左折します。
篠戸山北西尾根からの両神山です。
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篠戸山北西尾根からの両神山です。
沈みかけた夕日と熊倉山です。急がねば。
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沈みかけた夕日と熊倉山です。急がねば。
篠戸山北西尾根の取付きです。明るいうちに下山できました。
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篠戸山北西尾根の取付きです。明るいうちに下山できました。
事上沢の水で泥を落として、本日の打ち止めです。
お疲れ様でした。
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事上沢の水で泥を落として、本日の打ち止めです。
お疲れ様でした。

感想

初レポです。いつもお世話になってるヤマレコMAPに感謝を込めて。

最近、良く使う矢岳北尾根。その東側を流れる持小屋沢の杣道(古い作業道)を辿って源流まで行き、苔生す谷奥の晩秋を満喫しました。
その後、矢岳山頂まで沢筋を詰め上がる予定でしたが、熊さんの気配(低い唸り声)で予定を変更。矢岳尾根の枝尾根から1144mピークを経て、篠戸山北西尾根から下山しました。尾根にはそろそろ冬の気配も。

【持小屋沢上流地帯】
水量は多くない沢ですが、優美な滝が見どころです。最大で10m
弱くらいでしょうか。駅から2時間程度で、静かな秋の幽谷を味わえます。但し、滑りやすく、落ちると怪我では済まない場所もありますので慎重に。

【持小屋沢源流地帯】
秋の残りの色と、苔生したゴーロの緑。対比が鮮やかでした。

紅葉に
われ関せずと
みどり苔

一句捻りつつノンビリ歩いていると、左岸奥から低い唸り声。熊さん?、山肌の大きな岩が御自宅?
宗屋敷尾根(正確には標高800m辺りから秩父林道に延びる枝尾根)でお会いした時は「ホイッスルの警官吹き」で退去戴けたが、ご自宅ならそうはいかない。慌てて右岸の尾根(矢岳尾根の枝尾根)に退散しました。

【1144mピークへの枝尾根】
取り付きは、両手で手掛かり(→足場)を探る急登です。木の根や剥げなかった岩角に心から感謝します。尾根に出てしまえば、急坂ですが直立歩行で大丈夫。矢岳尾根まで高度差350m強、岩場もなく藪も薄い静かな尾根でした。落葉した木々の間から、矢岳が大きく見えます。

【1144mピークから篠戸山】
矢岳尾根の破線ルートです。武甲山、高ワラビ尾根から小持・大持山には、そろそろ冬の気配も。

【篠戸山北西尾根】
分かりやすく、歩きやすい尾根です。最初は急降下が続きますが、直立歩行で済む範囲。危険箇所もありません。転ばないように。

静かで、爽やかで、明るい「沢と尾根」。
自分だけ、一人だけ、大自然に優しく囲まれた素敵な一日でした。

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コメント

初レコ、ありがとうございます。
kaji-06 さん こんばんは

武州日野駅から御花畑駅までお話しさせていただいた者です。
こんな変態ルート(敬意を込めて)歩く人はめったにいないので
間違いないと思います。でも初めてお会いしたの覚えていないんです
「ブログは?」なんて無理やりアップさせてしまったみたいで申し訳ありません。
おかげで詳細がよくわかりました。

kaji-06 さんが杣道にこだわる気持ち、よくわかります。
川浦谷林道と比較すると、水量が少なく釣師が入っていない分、
藪っぽい感じが写真ではしますね。

源流地帯の苔生した地域、いいですね
自分も行きたい気になりましたが、住家があるんですね。
春になったら、移動してくれないかな〜
2016/11/22 2:03
Re: 初レコ、ありがとうございます。
数多い有名山域のレポ。その中に埋もれるはずの地味なレポを見つけて戴いたこと、とても驚いています。おまけにコメントまで!!、、、本当にありがとうございます。

武州日野駅で「少し前に熊倉尾根でお会いした」とお話ししました。後で調べたら、「少し前」というのは何と6月10日!!でした。それにしても、月日の経つのは早いですね。つい、最近のことのように思っていました。
あの日は宗屋敷尾根から熊倉山に行ったのですが、熊倉山の手前でお会いしました。お顔まで記憶に鮮明に残っていたのは、あのときの会話で「宗屋敷尾根」を「そうやしきおね」と読むことを教えて戴いたためです。それまで、「しゅうやしき」か「そうやしき」か不明。
「どちらからですか?」
「なんとか屋敷尾根からです。」
「そうやしき尾根ですね。これから下ろうと思っています。」
こんな会話でした。
宗屋敷尾根は大好きで何度も使っており、勿論、漢字名は知っていました。でも漢字名は「読みかな」に変えないと口に出せない。このもどかしさが、6/10の会話できれいに晴れました。当人には全く何でもないことが相手を助け、相手の記憶に残ることがる。その典型例ですね。

いずれまた、どこかで再会できると思います、、、、いずれまた。
2016/11/22 20:41
Re[2]: 初レコ、ありがとうございます。
思い出しました

おそらく6/10だろうと思ってましたが、やっぱりそうだった
自分も大昔、しゅうやしき尾根だと思っていましたから

kaji-06さんとはいずれまたこの山域で必ずお会いできると思います。
自分は2回に1回はこの山域ですから

思い出したことを知らせたかっただけなので、返信はいいですよ〜。
2016/11/23 1:49
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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