渥美半島太平洋岸(自転車)

- GPS
- 04:03
- 距離
- 31.4km
- 登り
- 252m
- 下り
- 253m
コースタイム
- 山行
- 4:03
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:03
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
水と弁当
|
---|
感想
休みで晴れだが仕事上の縛りで山には行けない日。自転車で海までこいでみた。
豊橋の太平洋岸は、初めに地形図を見た時から疑問を感じた。海岸沿いに全く人家がなく、ずっと50mの断崖が続き、しかも集落は、その断崖の端まではなく、海と集落の間は照葉樹の暗いジャングルが塞いでいる。人々は海を見ないのか?
自転車で南を目指す。途中で高師の旧15師団跡を過ぎたあたりで、腕のいい中華料理屋に入って四川味の山椒の効いた麻婆豆腐定食を食べたが、店のご主人夫妻が、気の利かない学生バイトをしごいている指導中のタイミングに入店してしまった。ヤングをしごくのは大人の勤めだ。モタモタした若い奴はこうして機敏になっていく。飯は最高にうまい。
梅田川を徒渉し、広大なキャベツ畑の緩やかな丘陵地帯を南へ目指す。灌漑と水路が引かれるまでは、水のないこの台地は荒れ野だったことだろう。地平線までキャベツだらけの長い道を、おばあさんが一人、ゆっくりママチャリをこいでいた。
少年自然の家付近で、この海岸線には自転車専用道路が整備途中であることを知る。静岡県から続いてくる、遠大な計画のようだが、あいにくこの辺は途切れ途切れだし、どこでどう繋がるのか途中でちょん切れているものもある。なんだか整備仕掛けてほったらかした東海自然歩道にそっくり。やはりバブル後の90年代半ばのことか。企画した人たちはもう退職してトンズラ決めているんだろう。自転車道は、照葉樹林のジャングルの中を通っていて、海が見えるわけでもなし。あんまり面白くなかった。
海へ降りる道を調べて、東赤沢の交差点から海岸方向へ入る。国道逸れると昔ながらの集落の間を抜け、日向ぼっこしている老婆の前を会釈して通り、坂道が海まで降りている。海岸は断崖の下で、降りられるところは限られている。サーファーが、大波のところで、沖を目指して泳いで、果敢に挑戦している。軽薄でないサーファーと軽薄なサーファーがいる。それは山も同じだ。こんな季節にやっている人は、もちろん男の中の男だ。海岸では、伊良子岬の方まで見渡せる。遠くの方まで、ポツポツとサーファーが稽古しているのが見える。海岸の砂浜は、どこまでも歩けそうだ。自転車ではなく徒歩でならいけるだろう。今日は地下足袋できているが、ここで海を見て帰ることにする。人気のない、誰もこない、素敵な海だ。苦労して繕った山ズボン、また捌けてしまった。もう生地がクタクタで、ツギはぎの方が多いくらいだ。
家から自転車で1時間弱。豊橋は、案外海の遠い街だ。
コメント
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渥美半島の太平洋岸は「表浜」と呼ばれています。私の親の家からは表浜の海がよく見え、元旦には初日の出が見えます。ただしこうした場所は市内では少ないようです。
人家が海岸近くに無いのは、江戸時代に大津波が押し寄せ、大きな被害が出たためで、現在では海岸から離れた標高50mから60mの丘の上に人家があります。
海岸は条件が良ければ波打ち際を狙えば自転車で走ることができますが、所々で砂にタイヤをとられ苦労しますので、ご注意を。
表浜出身なんですね。この沿岸に人が住まないのはわかります。遠浅で港の作れる地形ではないし、津波が来たらひとたまりもないですね。賢明だと思います。
台地の上には寺や神社のある集落があり、用水路を引く前から古い集落があったのが伺えます。乏しい水でなんとか暮らしていたのだと思います。
この海岸は、いずれ自転車ではなく徒歩で歩き通して見たいと思っています。
波打ち際の方が砂が濡れて固まって、歩きやすいのですよね。
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