十観山
- GPS
- --:--
- 距離
- 2.9km
- 登り
- 295m
- 下り
- 288m
過去天気図(気象庁) | 2007年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
MadokaとNozomiの十観山登山
保福寺峠から十観山への縦走・訓練山行の予定を変更し、田沢温泉から十観山への頂上ピストンに切り替え、保福寺峠経由で青木村に向かう。
峠を青木村側に300mほど下ったところにニリンソウの群生地がある。昨年の4月29日,夫神岳に登った日には花はおろか草も見なかったが、今年の開花は順調のようだ。ニリンソウに混じってネコノメソウとエンゴサク咲いていた。
ネコノメソウは頭に〇〇がつくやつかどうかは分からないので、ただネコノメソウ,エンゴサクも冠の部分がよく分からないので『ヤマエンゴサク』と言うことにしておこう。
久々にMadokaとNozomiの姉妹がやってきた。Nozomiはは2005年7月9日の鍬の峰,同7月17日の燕岳登山以来,Madokaは何と2004年秋の善光寺街道ハイキング(聖高原駅〜聖湖〜三峰山〜冠着駅)以来だ。
十観山に登るには、田沢温泉郷の街並みを突き抜けて沢沿いに登るルート,中腹の横手キャンプ場の先から登るルート,保福寺峠〜十観山縦走路上を三ツ頭側から入るルートがあり、今回は横手キャンプ場から登る。
横手キャンプ場は田沢温泉郷から林道を4kmほど登った十観山の中腹にあるので、登山口まで車を乗り入れると実質的には半分くらい登っていることになる。距離的には楽だが、前半は釣り鐘の縁からてっぺんに向けて真っ直ぐ登るようなオキュート(急登)なしんどさがある。
四賀化石館発7:30,保福寺峠経由で青木村に入る。途中,ヤマブドウの新芽を摘み、また峠下で群生するニリンソウを見る。登山口着8:45。9:05から歩き始める。
いっとき怪しかった天候が持ち直した。わずかに雲がある分だけ暑さもなく、新緑の林の空気はむしろひんやりと張りつめて清々しい。
細身のNozomiは相変わらず軽い足どりでサッサと行ってしまったが、久しく山に登っていないMadokaにはきつい登りで遅れがち。オキュートな山道に中高年の3人も先を急がず、天ぷらの材料を探しながらゆっくり登る。
準備している間にも何台かの車で山菜採りの人達がやってきて、タラの芽,コシアブラを求めて林の中に散って行った。呼び合う声を聞いていると結構収穫があるようだが、登山道の周りのものはすでに採られた跡しかなく、それも決して大きくはない。
そう言う類ははじめから期待していないが、もう少しはあるだろうと思っていた林内の樹木相が意外に貧相で、リョウブの新芽以外には目ぼしいものがなかった。
30分で『頂上まで500m』の標識を通過。オキュートが幾分ユルリートになる辺りにちらほらと取り残しのコシアブラやタラの2番芽があったりして、それを拾いながらMadokaのペースに合わせてゆっくり登る。
やがて前方が開けてそこに小さなトイレが見える。洒落た建物のバイオトイレの周辺は開けた原っぱで、右手から林道が延びてきている。
原っぱに咲いているタンポポを採って山頂に向かうと、先に着いたNozomiがコシアブラの芽を積みながら迎えに降りて来た。
10:00山頂に着く。十観山はどんなにゆっくり登っても1時間で着いてしまう山だった。
当初の予定は保福寺峠から十観山までの長大な縦走コースを歩く訓練登山だったが、諸々の事情で縦走を断念して、田沢温泉側からの十観山頂上ピストンに切り替えた。6〜7時間歩く予定が2時間弱になったので、山上ではゆっくりと山菜を、下ってはのんびりと温泉を楽しもうと言う算段である。
十観山の山頂は南東の市街地側に開けていて上昇気流が強く、その気流を利用してハングラ・パラグラの発進基地になっている。
山頂から南東方向,眼下の青木村市街地をはさんで目の前に夫神岳がそびえ、東には子檀嶺(こまゆみ)岳の特異な風貌を見る。浅間山方面は雲に霞んではっきりしない。
山頂は風があって落ち着けず、日当たりもよくないので風のない平らな場所を探して山頂から北に向かう。5分ほど下がると林道のある格好の広場に出た。広くて風がないのを幸いにそこを山菜パーティーの会場と決める。
Nozomiが目ざとく立派なタラの芽を見つけ、Madokaと一緒になって食べきれないほど採ってきた。2人はこういうことに慣れているようでなかなか頼もしい。
Madokaがウグイスの鳴き声を真似たのがあまり上手でなかったのでその瞬間『マドリ』と言うニックネームがつき、そのあおりでNozomiha『ノドリ』になった。
タラの芽やコシアブラ,タンポポ等,たっぷりの山菜,野草の天ぷらを楽しんでゆっくり下山。収穫に対して人数が少ないのが勿体ないくらいに贅沢な山菜パーティーだった。
下山後,ますや旅館で入浴。この旅館は藤村が『千曲川スケッチ』の中で『・・・ます屋というのは眺望のよい温泉宿だ。・・・楼上から遠く浅間一帯の山々を望んだ。・・・』と記しているように、明治の頃,まだ無名だった藤村が投宿した当時のままの、入母屋造り,勾配のかかった屋根が美しい高楼や白壁の土蔵建など四棟からなる木造和風伝統旅館で、国の登録有形文化財に指定されている。 代々かけ流しの伝統が守られていて、ぬる湯でわずかに硫黄臭があり、お湯はぬるっとした感じがある。
露天風呂はあまり大きくはないが、周りを樹木に囲まれた落ち着いたら雰囲気がいい。内湯よりもさらにぬるい。山側から高いヤマザクラが覆いかぶさるように張りだし、ウソが来て新芽をついばんでいるのが見える。下にはモミジあって、そこには違う鳥が来てせわしげに動きまわっているのが見えかくれする。
見上げていると飽きることがなく、ぬる湯なのでいつまで浸っていても湯あたりすることもなく、ついつい長湯をしてしまった。 終り
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