磐梯山


- GPS
- 07:20
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,400m
- 下り
- 1,132m
コースタイム
猪苗代スキー場 07:30
天の庭 08:30-08:40
赤埴山 09:05-09:10
弘法清水 10:00-10:10
磐梯山 10:30-10:45
弘法清水 11:10
中ノ湯跡 11:50-11:55
銅沼 12:20-12:25
裏磐梯高原 13:10
(五色沼散策)
五色沼入口バス停 14:00
天候 | 薄曇りが終日続き、中腹より上は薄いガスの中に入っていた。ただし午後になって裏磐梯側に下山した後は、時折日が差す程になっている。 |
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過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR磐越西線 猪苗代駅 (帰り) 五色沼入口バス停 14:24-(磐梯東都バス)-14:43 猪苗代駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※登山行程が1日に収まっているため、1日行程として登録しましたが、前夜に郡山へ移動して前泊しているので、行程全体としては1泊2日となっています。 猪苗代スキー場側、裏磐梯高原側ともに、麓から弘法清水までの間は、特に問題となる箇所はありません。 弘法清水から頂上までの間は急登で、下りでは補助的に手を付いて下るような箇所があったほか、狭い道なのですれ違いに苦労します。登り優先の原則に従って、下る時に登る人をすべて待っていたところ、下りのほうが登りの時よりも余計に時間がかかってしまいました。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 |
感想
磐梯山の登り下りだけならば、東京からでも健脚であれば日帰りで余裕を持って行って帰ってこられるのですが、下山後に五色沼を散策するという欲張りなプランとしたため、前日の夕方に東京を発つことにしました。その日は郡山で宿泊して、翌日は朝から目一杯の行動時間を確保しています。
磐越西線の初電で猪苗代駅まで来ると、どんよりとした曇り空が広がり、磐梯山も中腹より上にはガスがかかって頂上は全く見えません。猪苗代駅で下車した乗客もわずか4人だけでした。
ほどんど人も車もない早朝の道を1人で歩き始めます。小1時間ほどかけて、表登山道の起点となる猪苗代スキー場に着いた時、広い駐車場に停まっている車の数はまばらでした。
頂上だけが目的の人は、最短距離で高低差も少ない八方台からの楽なコースを選択しそうなので、この表登山道を選ぶ人は少ないのでしょう。
はじめはスキー場の作業道を登ります。大半がゲレンデの中の砂利道で、歩いていても面白味が全くないのに、そのくせ傾斜だけはきつかったです。
そして青年の家への分岐を見送って、ゲレンデから外れると、その先がさらに輪を掛けての急登になります。段差の大きな箇所も多く、かなりしんどく感じる区間でした。
天の庭に着いて振り返ると、朝靄の中には猪苗代の街並みや、猪苗代湖が少しだけ、どうにか霞みながらも見えていました。
天の庭の先からは、いくぶん傾斜が緩んで、道も歩きやすくなっていきます。
ほどなく赤埴山への分岐点に出て、赤埴山を往復することにしましたが、その道に入るとクモの糸が道にかかるようになったので、この日赤埴山に登るのは私が初めてのようでした。
すぐに着いた岩の折り重なる頂上は、思っていた通りに無人です。この標高帯はすでに完全にガスの中で、わずかな視界しかなく、もちろん景色なんて何も見られませんでした。
磐梯山への道に戻ると、すぐに鏡ヶ池の脇を通るのですが、期待に反して登山道からは池は見えなかったようです(ガスの影響があったのかもしれませんが)。
池の手前にあたる地点で行先不明の分岐道があったので、それが池へ降りる道だったのかもしれませんが、それもハッキリしなかったので見送っています。
次いで赤埴林道への分岐を見送ると、その先が沼ノ平になります。このあたりで湿原の中を進むようなイメージを持っていたのですが、特別な景色の場所でもなかったようです。沼ノ平の標識が立つ地点も、特に何もありませんでした。
沼ノ平の末端で渋谷からの登山道を合わせると、以降は頂上まで急登が続くようになります。
そして「天狗岩(三合目)」という標識のあたりで、周囲の様子が一気に荒々しい火山地形に変わります。北側には展望も開けていて、こんな天気でも遠くに檜原湖や五色沼がうっすらと眺められました。
さらに岩の中を弘法清水まで登ると、そこでは2軒の小屋が営業中です。八方台からの登山道も合流し、一気に人が増えて賑やかになりました。この付近から上では紅葉も進んでいて、早々と色付いた葉が、まだ緑も濃い中で鮮やかなコントラストを放っていました。
弘法清水から頂上までの間が、最も勾配のきつい区間となりました。登りでは手を使う必要はありませんでしたが、復路では何箇所か手を付いて下っています。
また狭い道が続くために、時々前がつっかえたり、すれ違い待ちがあったりして、この区間は休み休み登るような具合でした。
頂上に着いたとき、案の定どの方向もガスが立ち込めているのは残念でしたが、展望がなくてもそれなりに楽しめる山だったとは思います。
頂上を後にして下り始めると、何故かこれから登る人たちが殺到し始めていて、すれ違いが頻発するようになり、思うように進めません。しかも大人数の団体ばかりが多く、20人以上の列とも何度もすれ違いました。
登り優先の原則に従って、基本的にすべて待つことにしましたが、辟易したのはすれ違いの多さ自体ではありません。気持ち良くすれ違える人たちが多ければ全然構わないのですが、たった1人を大人数が通過する長い時間待たせて、何の挨拶もない人たちの何と多いことでしょう。こちらが延々と待っている脇を黙って通り過ぎるばかりか、それが当然というような顔の人までが信じられない程に多いのです。
登山のマナー云々以前に、人としての資質に問題ないでしょうかね。自分を待ってくれた相手に「すみません」のひと声をかけることもできないなんて、この人たちの普段の社会生活は大丈夫なのかと本気で疑いたくなりました。
弘法清水から八方台への道に入ると、すれ違う団体は急にパタッと見られなくなりました。あまりにも劇的な違いで、こちらがびっくりしてしまいます。
きっと、いくつもの団体が同じ時間帯に集中して登っていたのでしょうね。ツアーであれば、下山後に観光地の周遊や温泉などを絡めているに違いなく、そのため午前中のうちに登山ということになって、同じような時間帯に揃ってしまうのでしょう。まだ紅葉の時期には早かったから良かったものの、見頃の時期に来てしまったらと考えると恐ろしくなります。
八方台への道は、いくらか滑りやすい箇所があるものの、これまでに比べれば格段に楽な道になります。途中で大きな登り返しがあって、ひと踏ん張りさせられますが、その後で急降下していくと八方台方面と裏磐梯方面との分岐点に出ました。
下山先は裏磐梯ですが、少しだけ八方台方面への道を進んで、中ノ湯の跡地を見ていくことにします。すぐに平坦地に出ると、廃墟に近い建物が現れました。
その前庭にあたる場所にはいくつかの池があって、中には草津白根の湯釜のような白濁緑色を呈したものもあります。近付いてみると底からはボコボコと気泡が噴出していて、周辺にやや強く漂っている硫黄臭の発生源のようでした。
あまり長居しないほうが良さそうに思えたので、ここでは5分ほど足を休めただけで、分岐点に戻ります。
裏磐梯への道に入って、最初に少しまとめて下ると、その後は平坦な道が続くようになります。やがて道に沿って地中に水道管のようなものが埋まり、その上を歩くようになりました。
そして次に木段で短く急降下すると、ほどなく銅沼の畔に到着です。一帯は磐梯山の火口原で、「あかぬま」という読みの通り、赤茶けた岩に囲まれて沼の水も赤く見えていました。
銅沼の先でリフトの建物の前に出ると、スキー場のゲレンデの中に入ります。この裏磐梯スキー場は、登った側の猪苗代スキー場と違って傾斜は断然緩やかで、作業道も歩きやすく快適に下っていきます。
スキー場を抜けると、砂利道を歩く距離が結構長く続いて、ここは退屈な区間でした。ようやく国道に近付いてくると、一気にホテルなどが建ち並ぶリゾート地に突入して、その国道を少し歩くと賑わいのある裏磐梯高原駅に到着です。
登山と言えるのはここまでで、ここからは五色沼自然探勝路に入っての散策モードに入ります。
観光客に混じって五色沼自然探勝路を歩いていきます。いろいろな地図で見ていたルートよりも、実際にはそれぞれの沼に近いところを巡っているようです。また、沼の近くなどの随所に、休憩用のベンチや現在地を示す案内図などがあって、良く整備されている遊歩道でした。
いくつもの沼の中でも、その名の通りの青沼をはじめとして、るり沼や毘沙門沼など、きれいな青色をした沼がやはり印象的です。このあたりでは時折日差しもあって、その青色が午後の陽光を受けて輝いていました。
散策後は、五色沼入口のバス停から猪苗代駅までバスで移動しましたが、遅延のためタッチの差で「あいづライナー」に乗り継げず、駅前の「市松」に入ってソバを食べながら、待ち時間を過ごしていきました。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2009_07_09/mt2009_07_09.html#20090927
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