新雪の雨巻山縦走
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.8km
- 上り
- 630m
- 下り
- 626m
コースタイム
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:50
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 百合の花のマークの峠を越えたら国重要文化財が三つもある西明寺が約六キロ地点にあり必見 |
写真
感想
以前どこかの山でお会いした益子町のご夫婦にこの山を強く勧められ、水戸方面に積雪があった翌日のこの日、友人と出かけてみた。
大川戸駐車場までは畑にだけうっすら白い雪が残っていたが、山に入ると雪山のような銀世界となった。
この山は地元の人がかなり整備してくれているようで要所要所に1番から24番までの番号が振ってある。私たちは行き道の登りを24番からの三登谷山尾根をとった。
最初のピークである三登谷山からは冠雪の日光連山や鶏頂山が見え、若い頃登ったことを思い出して懐かしかった。後から来た初心者パーティーが歓声を上げてそのパノラマに感動している。
このコースはところどころ凍っているので、私たちと逆回りで雨巻山方面から下山してくるハイカーの半分ほどが軽アイゼンをつけていた。風は強かったけれど、厄介な道はなく山頂に着く。
山頂にはベンチがいくつかあって、賑やかなジジババさんグループが楽しそうに騒いでいた。私もグループで山に来るとあんなに大声ではしゃぐのだろうか。
二人の私らは静かにあつあつのおでんを食べ、食後に美味しいコーヒーを飲む。ちょい先に見晴らしの良い場所があるのは知っていたけれど、そこには行かず、足尾山に向かい下山。
相変わらず風は強かったけれど。こちら側の雪の方が柔らかで心地よかった。雪の猪転げ坂を下り7番分岐に着くと、ここで下山するという相棒と別れ、私だけが先の山を目指した。足尾山に来たというにこやかな二人の若い女性とすれ違ったけれど、あっという間に視界からいなくなったからたったひとりで残されたようで心細かった。
何としかも御嶽山から先は急な鎖場の崖だった。けっこう長い。駐車場でもらった地図には鎖場など記載されてなかったので、じっと崖を見下ろしながら立ち尽くししばし戻ろうかと逡巡。滑ったらやばいけれど自分を信じておりよう。そう決意すると心臓が高鳴った。久しぶりの緊張感がなぜかこれまでの自分をリセットしてくれるような気がした。大げさか。
鎖だけを頼りに雪まみれになってどうにか下ると、また少し登り、今日の最終目的の足尾山に辿り着く。
ここはたいした展望はないが、先ほど降りてきた雪の崖が木々の隙間に見え隠れしている。やはり、この周遊コースは番号通り若い順に登った方が良いのかもしれない。鎖場は下りの方が危ないに決まっている。
帰りの下りで熊のように大きい動物に会いびっくりしたが、後で人に尋ねたらどうやらイノシシではないかということだった。イノシシは熊よりも被害は多いし、ひとりでは危険だった。
でも、登山に危険はつきもの。雪道の心配もせずスノートレッキングができたのだ。雨巻山はどうやら雪雲の通り道でこの時期のこうした積雪が特徴でもあるらしい。良い山を知って嬉しい。
ナビでお風呂を探したけれど近くに温泉はなく、小さな百合の峠を越え重要文化財のある西明寺に立ち寄った。
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