富士山・強風で撤退(2011年度シーズン開幕3連敗・・・(笑))

コースタイム
4/30 日帰りで富士山頂ピストン
天候 | 晴れ ただし非常に強い風! |
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過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
雪は5合目からあります。ただ、危険な状態ではないので6合目からアイゼン装着。 7合目付近は雪壁のような箇所もあり。風が非常に強く、急斜面で普通に立つ事は出来ません(強風でバランスを崩すので、ダガーポジションか耐風姿勢に移行できる姿勢が基本)。陽が射すと雪が表面だけ緩んでこれまた危険。前爪の効きがあやしくなります。 風にあおられて小石や雪片が容赦なく落ちてきます。転がらずに空中をピューンと飛んで来るものも多数。休憩中にshin-wのヘルメットを「カン!」といい音を立てて、小石がぶつかり驚きました。吹きさらしの場所は、息がしずらいくらいの風でちょっと恐怖がありました。 今日に限っては寒さは感じず。陽が陰ったらわかりませんが。 ほとんどの人が7合目付近で折り返してました。帰り、雪がゆるみ風でザラメ状の雪が顔を叩いて痛かったです。 |
写真
感想
雪の富士山に登りたい思いは前からあり、今回日帰りで挑戦。快速のshin-wとチャレンジ。
5時20分頃に出発。5合目から雪はあるがアイゼンは要らない感じ。12月に雪上訓練で来た時に比べ風が強く、「いけるトコまでいこう」という事にした。6合目くらいでかなりの強風を感じる。横風を受けるとバランスを失うくらいだ。ジグザグ道が終わり急斜面に入ると、上部から雪片がひっきりなしに落ちてくる。5cm以上あり、凍っているのでそこそこ硬い。まるでゲーム感覚で避けながら上がっていく。たまに小石も飛んでくるのには驚いた。しかも転がってくるのではなく「飛んでくる」といった方が正しい。時速にして30kmはゆうに出ているあろうという勢いだ。ヘルメットかぶってて正解だった。。
先行はいないと思っていたが、昨晩から小屋付近にテント泊した人達がいるようで、何人かを見かけるようになる。6合〜7合あたりで、風の吹きさらし場所が現れる。ここは猛烈な風が吹き、風が「息」をしない。急斜面のためダガーポジションで登りかけたが、20mほど進んだところで身の危険を感じ一旦退却。そこの上にいる人は、身動きとれなくなっていたが、2本のピッケルで時間をかけて降りてきたようだ。進むか退却かを小屋の風下で考えていたが、「せめて12月いったところよりは上がりたいな〜」なんて安易な意見を出してしまい進む事に。ただ、ここで左ルートの方が風が弱いことが判明。急ではあるがあっさり次の小屋まで到着。
ここで一休みしたがここから見る山頂方向は、なにやら恐ろしい滝雲のような雲が。。なんとも禍々しい雰囲気を放っておりイヤな雰囲気であった。
ここからが本日の核心。ちょっと大きめの小屋があり、そこを目標に進もうとする。しかしここも風の通り道で、登ったはいいが強風で身動きが取れず。前爪で雪壁にかじりづいた状態でまるで「セミ」状態。トラバース気味に右に進み、そこから上部を狙うも風は休みなく吹き抜ける。確保なしでいくには恐ろしすぎるので、恐怖のクライムダウンを実行。雪が硬かったので体を斜面から離さないようにだけ注意し、慎重に降りた。無事降りると、かなり消耗してしまったようで2人で「降りようか」と(笑) いちおう20mの補助ロープ等、最低限のクライミング装備あったがあの強風のなか一つ一つの動作を間違いなく行える自信もなく。ロープもスタカットで進むには短すぎるし、しょうがない判断だった。
そうと決まれば長居は無用。即撤退だが、クライムダウンも結構怖い。しかも、陽が高くなり雪があっという間にゆるんできている。ズルズル感満載の斜面を慎重かつ素早く降りた。何度か風でバランスを崩し、足を出して止めたり、ピッケルで止めたり。shin-wは一瞬転倒しかけ、滑落停止の姿勢を取る事もあったとか。。とにかく油断できない状況でした。
安全地帯まで来ると回りを見る余裕も。結構な数の登山者が登って来ていて、中にはスキーやボードを担いでいる人も。ただし既に撤退を決めてロープを使って下ろしているパーティーもいる。やはりこの風ではそれが懸命な判断なのであろう。
帰りの6合目付近は、スノーシャワー!ゆるんでザラメ状になった雪が斜面を駆け下りて、顔をバシバシ叩く!痛くて顔をガードしたり風下を向いたり。たまらないのでさっさと下山した。5合目は朝とはうって変わって観光客が多数!ただ、強風はここでも吹いており結構すぐに降りる人が多かったようだ。
これで2011年度シーズン、4/2サギダル、4/16富士ノ折立に続き、4/30富士「開幕3連敗」という記録を打ち立ててしまいました(笑)
まあ、命あっての山行なので、それほど悔しくもないですが^ が、頂上も踏まない撤退グセがついてしまいそう?
以上、春富士(暴風)のレポートでした。
富士山 スタートから撤退まで
stkさん、shin-wさん、はじめまして。
積雪期の富士山のビデオ映像楽しませて頂きました。
開幕3連敗にめげず、チャレンジングな山行に頑張って下さい。
始めまして
昨日須走りから6合目で撤退しました。
迫力満点のVTR観て吉田口に行かなくて良かったと
改めて感じました。
須走りも猛烈な風で、アイゼン、ピッケルでも厳しかったです。
驚いたことに、夏の装備?で登って来る観光登山者
の数人の単独行を見かけました、無事に下山出来たか心配になったくらいです。
昨年から雪の富士山私は3連敗です、因みに強風と濃霧に阻まれました。
これからもクライマーズ・ハイにはご留意ください
今回の状況ではやはり、映像の方が迫力が伝わりますかね〜^
富士の風はすごいといいますが、ああやはりという感じでした。。
次は連敗ストップしたいですね(笑)
お気に入り、拍手等ありがとうございました〜
須走りから行かれたのですね〜
もう、富士山はどこでも強風吹き荒れていた感じですよね〜。帰りに山中湖付近から見たら、笠雲に覆われていましたね。
春富士3連敗という話を伺うと、やはり富士は雪の季節は厳しいと改めて認識します。。
次回こそ攻略したいですね、お互い(笑) 無風時とか
stk さん
こんにちは
お返事有難うございます。
VTRは記録映画のようで感銘受けました
デジカメ動画を撮りましたがブレブレで
雪壁の下降シーンはとても参考になりました
今日も朝霞市は強風が凄いですが
今度は何時行こうか考えています
いやぁ、登り始め2時間半で600mですか。
やっぱり行かないで正解ですね(^^
お疲れ様です。
無事に戻れて何よりでした。
daidabooさん、
去年くらいからビデオも撮るようになりました。というか、パートナーのshin-wがいつの間にかビデオ係になって数々の記録を残してくれてます。
風がない雪の富士にいきたいものです^
装備隊長〜
結局、12月の訓練の場所からほんの少し登った地点で敗退。。残念な結果でした。夏の暑さがない分、体力的には余裕はあったかなという感じです。
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