記録ID: 1091570
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
南アメリカ
南米絶景 パイネ W単独行(Greyはスキップ)
2017年03月20日(月) 〜
2017年03月23日(木)

天候 | 南米大陸の南端、チリの南緯50'付近にあるトーレス・デル・パイネ国立公園へ一人旅トレッキングに出かけました。 3/20 快晴 3/21 晴れのち曇り 3/22 曇り時々晴れ 気温: 地上で10〜15℃、標高1000mで2〜7℃。紅葉は標高700mで色づき始めでした(南半球のため季節が逆転し初秋になります)。 気候: 強い西風が年中吹き荒れる高緯度地域で、パイネにおいては年間雨量は少ないものの晴天率は低く、寒冷前線が年中通過します。トレッキングコースは標高100〜1000m付近ですが、植生は日本アルプスの標高から1800mを引いた感じに近いです(パイネの標高400=北アの標高2200)。大規模な氷河が発達していて、景色は万年雪に覆われた岩峰と氷河地形がメイン。観光目的でも必ず防寒対策を。天気予報は翌日は比較的当たりますが、週間天気は大体外れます。 シーズン: 11月〜4月がトレッキング適期で、3月末を過ぎると宿泊施設や公共交通が少しずつストップします。ピーク期は最も気候が安定した1〜2月。 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
飛行機
プエルト・ナターレスまで: サンティアゴでトランジット一泊は必ず発生するので、片道48時間以上かかります。日本〜サンティアゴの往復航空券はSkyscannerで検索して、チリ国内線はSky Airlineの公式サイトにてネット予約が最安でした(往復15万円)。 プンタ・アレーナスから先の路線バスは全てBus Surを使うことにし、ネット予約しました。予約完了画面でPDFをダウンロードし、印刷した紙をバス運転手に見せるだけでOK。チリ・パタゴニア地方のバス路線は豊富で、ほぼ定刻通りに動きます。 パイネ国立公園への行き方: パイネ国立公園にはナターレスから近い順にアマルガ、プデートと主要登山口が二ヶ所あります。アマルガ登山口からは未舗装路が7km先のLas Torresまで延び、ナターレスから来る全てのバスに相乗りの送迎ミニバンが接続(片道3000CLP、運転手に手渡し)。プデート登山口からはCatamalanという双胴船がPaine Grandeとの間を30分で結んでおり、値段は片道15000CLP。乗船券は現地購入のみ可。 プエルト・ナターレスからパイネ国立公園へは4社の路線バス会社が運行。うち日本からネット予約可能なのはBus Surのみだったので一択。ナターレス07:00始発のBus Surでアマルガへ入り、山中2泊3日後の18:30プデート発Bus Surでナターレスに戻りました。 パイネ国立公園に路線バスで入るとまず全員一度アマルガで降ろされ、国立公園オフィスで入山料14000CLPを現金払いして登録証明を貰い、注意事項のビデオを鑑賞します。その後Las Torresへ行く組とプデート経由Paine Grande行きの組に別れる流れです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
国立公園内には複数の会社が運営するキャンプ場と山小屋が存在し、宿泊はこれら指定地のみ可能です。トレッキングコースは日帰りも泊まりがけも可能で、パイネ山群を一周するOコースは8泊、表側の氷河圏谷3本を詰めるWコースは3〜4泊で組めます。私の行程はWの左腕を一本省略した形の2泊3日で組んでます。 CONAF:無料キャンプ場を運営。全て水場あり。テントや食事は持参のみ。 Fantastico Sur:有料山小屋と併設キャンプ場を運営。小屋泊はベッド込み。キャンプ泊はテント、マット、シュラフのレンタルを選択可。レンタル装備は防寒性能が高く良かったです。食事は小屋・キャンプ泊共に夕食、朝食、昼弁当を選択可。基本的に夕食は肉料理+ポテト+スープ、昼弁当の中身はサンドイッチと菓子、青りんごです。 Vertice:同上。利用してないので詳細は書けませんが、管轄エリアが異なるだけでサービス内容は似てると思います。 【注意】 泊まり掛けで行く場合、国立公園内での宿泊は全て事前予約することが義務付けられています(CONAFも含めて)。Fantastico Surに関しては予約サイトでカード決済まで出来ましたので、日にちに余裕を持って日本からネット予約する事をお勧めします。世界中からハイカーが集まるため、ピーク期は全く予約が取れないのが茶飯事です。 コースの整備状況はWコースに関しては、どこも夏の小池新道や八方尾根並みでそれほど迷う心配はなしです。但し ・全体的にコースが長い。地図上平坦に見える区間にも小刻みな起伏あり。 ・泥濘が多いためローカットシューズは不適。登山靴がお勧め。 ・天気の崩れ方によっては、麓でも日本の3000m峰に匹敵する風が吹く。 ・日の出は07:30以降、日の入りは20:00以降。宿泊施設で朝食を頼むと出発が遅くなる。 言葉は国立公園内であれば英語が通じます。それ以外の都市部ではサンティアゴ含めてほぼスペイン語しか通じませんので、移動はできるだけ事前ネット予約が無難かと思います。 |
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