鶴寝山/その優雅な山名に惹かれて
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.3km
- 上り
- 658m
- 下り
- 652m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鶴峠から来る県道18号と合流して直ぐに、日帰り温泉「小菅の湯」を併設した「道の駅 こすげ」に着くので、ここに駐車すればよい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道の駅から北尾根を辿って鶴寝山を往復した。 登山道は無い。踏み跡があると思われるが、積雪のため確かではない。僅かながら赤テープが散見される。道標は頂上にあるのみ。 積雪は頂上付近で30cm程。2日前に降った新雪らしく、踏んでも抵抗感がなく、地面まで沈む感覚である。 |
写真
感想
3月も末に近いと言うのに、27日には関東の山間部に大雪が降った。そこで、奥多摩の西寄りなら雪山が楽しめるだろう、と、山梨の大月市と小菅村の境にある鶴寝山に登った。
鶴寝山は奈良倉山から松姫峠を経て大菩薩峠につながる山並みの一角にある。縦走中の一つのコブに過ぎない山であり、その縦走路すら頂上を通らずに巻いている。従って、わざわざこの山を目指して登る酔狂な輩はあまりいないであろう。
それなのにわざわざここを目指したのは、「鶴寝山」という優雅な、ロマンチックな山名に惹かれたからである。
登り始めは疎らであった雪も標高1200m辺りから十数cm程に増えてきた。全て2日前に降った新雪らしい。
何回かに分けて降り積もった雪ならば、踏むと途中に抵抗感がある。しかし、今回の雪は踏んでも抵抗感が全くなく、途中で止まることなく地面まで沈む感覚である。こうなると、1歩進むのに、イッチ、ニイの2ビートのラッセルとなり、1ビートで歩ける無雪期の倍以上の時間がかかるし、体力も消耗する。
予定では鶴寝山に登ってから西に進んで大マテイ山まで縦走し、その北尾根を降りて道の駅へ戻る周回ルートを考えていた。しかし、ラッセルに手間取り、これを断念、鶴寝山の往復のみとした。
やはり雪山では周回ルートの実現は条件が整わなければ難しく、往復が安全であり、無難である。
それにしても、たった2, 30cmの積雪のラッセルでペースダウンとは情けない。ラッセルと言うのが憚る程度の積雪なのに・・・
もっとも、1mの締まった古い雪の上に2, 30cmの新雪が積もっても同じことになるだろう。この方が聞こえは良いが・・・
今回はワカンを持参した。スノーシューはワカンの倍の重さがあり、最初から履くなら優れ物だが、背負って行くには重すぎる。今回の雪質では、スノーシューでも同じ程度のラッセルが強いられたであろう。
雪山では、ラッセルに時間と体力を奪われ、予定通りに進まないことは覚悟すべきであろう。今までにも、この理由で予定の変更を強いられたことは何度もあるし、登頂を断念したことすらある。
やはり雪山は甘くはない。
分かっていることではあるが、今回はこれを思い知らされた山行であった。
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