また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 1095985
全員に公開
雪山ハイキング
奥多摩・高尾

鶴寝山/その優雅な山名に惹かれて

2017年03月29日(水) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
5.3km
上り
658m
下り
652m

コースタイム

出発8:35−水道施設8:50−950m地点9:35〜10:05−1160m地点11:15〜11:35−1300m圏コブ12:35〜12:45−鞍部12:50−鶴寝山頂上13:15〜14:15−鞍部14:35−1300m圏コブ14:45−1160m地点15:15〜15:30−950m地点15:55−車道16:25−ゴール16:30
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大月から国道139号で小菅村へ入る。昔は松姫峠越えが難所であったが、数年前に峠の下に開通した長いトンネル(松姫バイパス)を通れば、簡単に入れる。
鶴峠から来る県道18号と合流して直ぐに、日帰り温泉「小菅の湯」を併設した「道の駅 こすげ」に着くので、ここに駐車すればよい。
コース状況/
危険箇所等
道の駅から北尾根を辿って鶴寝山を往復した。
登山道は無い。踏み跡があると思われるが、積雪のため確かではない。僅かながら赤テープが散見される。道標は頂上にあるのみ。
積雪は頂上付近で30cm程。2日前に降った新雪らしく、踏んでも抵抗感がなく、地面まで沈む感覚である。
道の駅の駐車場脇に林間アスレチック・コースがある。ここが北尾根の取付き
2017年03月29日 08:33撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 8:33
道の駅の駐車場脇に林間アスレチック・コースがある。ここが北尾根の取付き
コースの中に入って西側の尾根に取付く。この辺りの雪は疎らだ
2017年03月29日 08:39撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 8:39
コースの中に入って西側の尾根に取付く。この辺りの雪は疎らだ
コースの上部に水道設備と思われる建屋があり、この脇から尾根を突き上げる。下に民家が俯瞰できる
2017年03月29日 08:52撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 8:52
コースの上部に水道設備と思われる建屋があり、この脇から尾根を突き上げる。下に民家が俯瞰できる
急な登りが続く。うっすら積もった雪の下は落ち葉で滑りやすい
2017年03月29日 08:59撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 8:59
急な登りが続く。うっすら積もった雪の下は落ち葉で滑りやすい
尾根の東側は植林帯で、その業務用赤テープが点在し、登山用テープと紛らわしい
2017年03月29日 09:16撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 9:16
尾根の東側は植林帯で、その業務用赤テープが点在し、登山用テープと紛らわしい
標高850m付近から一面の雪面となるが、まだ数cmで、踏むと落ち葉が現れる
2017年03月29日 09:34撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 9:34
標高850m付近から一面の雪面となるが、まだ数cmで、踏むと落ち葉が現れる
標高950mで急登が終わり、いったん平らになる。積雪が増えたのでワカンを履く
2017年03月29日 10:45撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 10:45
標高950mで急登が終わり、いったん平らになる。積雪が増えたのでワカンを履く
緩急交互に現れる尾根を突き上げていく。自分の付けたトレースが雪の中にくっきり
2017年03月29日 10:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1
3/29 10:51
緩急交互に現れる尾根を突き上げていく。自分の付けたトレースが雪の中にくっきり
標高1200m付近で積雪は十数cm程に増える。1歩進むのに、イッチ、ニイの2ビートのラッセルが強いられ、大幅にペースダウン
2017年03月29日 11:48撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1
3/29 11:48
標高1200m付近で積雪は十数cm程に増える。1歩進むのに、イッチ、ニイの2ビートのラッセルが強いられ、大幅にペースダウン
1300m圏コブの手前のコブは巻く。気温が高くなって雪が重く、巻くのも楽ではない
2017年03月29日 12:29撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 12:29
1300m圏コブの手前のコブは巻く。気温が高くなって雪が重く、巻くのも楽ではない
1300m圏コブに着いた。やっと鶴寝山が木の間越しに見えてきた
2017年03月29日 12:34撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1
3/29 12:34
1300m圏コブに着いた。やっと鶴寝山が木の間越しに見えてきた
1300m圏コブから鶴寝山との鞍部に降りる。ここだけ南面なので雪が少なく、さほどもぐらない
2017年03月29日 12:46撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 12:46
1300m圏コブから鶴寝山との鞍部に降りる。ここだけ南面なので雪が少なく、さほどもぐらない
鞍部に小さな看板が向こう向きに立っていた。振り返って読むと、今通って来た尾根に対して「この先行止り」の注意書き
2017年03月29日 12:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 12:50
鞍部に小さな看板が向こう向きに立っていた。振り返って読むと、今通って来た尾根に対して「この先行止り」の注意書き
鞍部には小さな祠もあった。この背後の急斜面を標高差80mほど突き上げると鶴寝山の頂上
2017年03月29日 12:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 12:50
鞍部には小さな祠もあった。この背後の急斜面を標高差80mほど突き上げると鶴寝山の頂上
この辺りで積雪30cm程。40度は超える急斜面をひたすら登るが、ペースがあがらない
2017年03月29日 12:57撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 12:57
この辺りで積雪30cm程。40度は超える急斜面をひたすら登るが、ペースがあがらない
振り返ると先ほど通った1300m圏コブが同じ高さに見える。鶴寝山の頂上はまだまだ
2017年03月29日 13:04撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 13:04
振り返ると先ほど通った1300m圏コブが同じ高さに見える。鶴寝山の頂上はまだまだ
北斜面なので一面に真っ白な雪の中に、一筋のトレースを刻んでいく
2017年03月29日 13:08撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1
3/29 13:08
北斜面なので一面に真っ白な雪の中に、一筋のトレースを刻んでいく
鶴寝山の頂上に着いた。山名板にワカンを干して、1時間の大休止
2017年03月29日 13:24撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3
3/29 13:24
鶴寝山の頂上に着いた。山名板にワカンを干して、1時間の大休止
ここは富士山の展望が素晴らしいらしいが、今日はあいにく雲の中
2017年03月29日 13:48撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 13:48
ここは富士山の展望が素晴らしいらしいが、今日はあいにく雲の中
さあ下山だ。同じ道を戻るので、自分のトレースを辿ればよいから気楽だ
2017年03月29日 14:16撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 14:16
さあ下山だ。同じ道を戻るので、自分のトレースを辿ればよいから気楽だ
鞍部までの急斜面はスリップに注意。ワカンの爪を効かせながら降りる
2017年03月29日 14:31撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 14:31
鞍部までの急斜面はスリップに注意。ワカンの爪を効かせながら降りる
鞍部まで降りてきた。この先は滑落に気を遣うこともない
2017年03月29日 14:33撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1
3/29 14:33
鞍部まで降りてきた。この先は滑落に気を遣うこともない
1300m圏コブを通過。鶴寝山が見送っている
2017年03月29日 14:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 14:50
1300m圏コブを通過。鶴寝山が見送っている
下りは楽だ。上りでは2ビートでペースがあがらながったのに、下りはサッサと降りられる
2017年03月29日 15:04撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1
3/29 15:04
下りは楽だ。上りでは2ビートでペースがあがらながったのに、下りはサッサと降りられる
標高1160mで一休み。ここでワカンを脱ぎ、この先は素靴で下る
2017年03月29日 15:49撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 15:49
標高1160mで一休み。ここでワカンを脱ぎ、この先は素靴で下る
標高950mを切ると急下降が始まる。今朝取付いたアスレチック・コースを通りたくないので、途中から林業用の作業道に入る
2017年03月29日 16:06撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 16:06
標高950mを切ると急下降が始まる。今朝取付いたアスレチック・コースを通りたくないので、途中から林業用の作業道に入る
作業道をジグザグに降りていき、下に車道、木の間越しに道の駅の駐車場が見えた時点でショートカットする
2017年03月29日 16:24撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 16:24
作業道をジグザグに降りていき、下に車道、木の間越しに道の駅の駐車場が見えた時点でショートカットする
アスレチック・コース入口の階段上まで戻った。すぐ下が道の駅の駐車場で、愛車が待っている
2017年03月29日 16:29撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/29 16:29
アスレチック・コース入口の階段上まで戻った。すぐ下が道の駅の駐車場で、愛車が待っている
撮影機器:

感想

3月も末に近いと言うのに、27日には関東の山間部に大雪が降った。そこで、奥多摩の西寄りなら雪山が楽しめるだろう、と、山梨の大月市と小菅村の境にある鶴寝山に登った。

鶴寝山は奈良倉山から松姫峠を経て大菩薩峠につながる山並みの一角にある。縦走中の一つのコブに過ぎない山であり、その縦走路すら頂上を通らずに巻いている。従って、わざわざこの山を目指して登る酔狂な輩はあまりいないであろう。
それなのにわざわざここを目指したのは、「鶴寝山」という優雅な、ロマンチックな山名に惹かれたからである。

登り始めは疎らであった雪も標高1200m辺りから十数cm程に増えてきた。全て2日前に降った新雪らしい。
何回かに分けて降り積もった雪ならば、踏むと途中に抵抗感がある。しかし、今回の雪は踏んでも抵抗感が全くなく、途中で止まることなく地面まで沈む感覚である。こうなると、1歩進むのに、イッチ、ニイの2ビートのラッセルとなり、1ビートで歩ける無雪期の倍以上の時間がかかるし、体力も消耗する。

予定では鶴寝山に登ってから西に進んで大マテイ山まで縦走し、その北尾根を降りて道の駅へ戻る周回ルートを考えていた。しかし、ラッセルに手間取り、これを断念、鶴寝山の往復のみとした。
やはり雪山では周回ルートの実現は条件が整わなければ難しく、往復が安全であり、無難である。

それにしても、たった2, 30cmの積雪のラッセルでペースダウンとは情けない。ラッセルと言うのが憚る程度の積雪なのに・・・
もっとも、1mの締まった古い雪の上に2, 30cmの新雪が積もっても同じことになるだろう。この方が聞こえは良いが・・・

今回はワカンを持参した。スノーシューはワカンの倍の重さがあり、最初から履くなら優れ物だが、背負って行くには重すぎる。今回の雪質では、スノーシューでも同じ程度のラッセルが強いられたであろう。

雪山では、ラッセルに時間と体力を奪われ、予定通りに進まないことは覚悟すべきであろう。今までにも、この理由で予定の変更を強いられたことは何度もあるし、登頂を断念したことすらある。
やはり雪山は甘くはない。
分かっていることではあるが、今回はこれを思い知らされた山行であった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:450人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら