鬼ヶ牙東峰(東尾根)〜本峰〜御所峠〜臼杵山 墜落の恐怖と凡ミスの繰り返し

2017年04月16日(日) [日帰り]

• GPS: 10:42
• 距離: 17.5km
• 登り: 1,652m
• 下り: 1,651m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:20
• 休憩: 2:20
• 合計: 10:40

5:39 石水渓バンガローサイト
5:44 5:44 白糸の滝
7:02 7:15 鬼ヶ牙
7:55 8:20 長坂ノ頭
9:03 9:05 大岩
9:15 9:16 家老平
10:09 10:09 水無
10:17 10:17 御所平
10:48 10:48 ヨコネ
10:57 11:07 御所峠
11:18 11:19 ヨコネ
11:42 12:12 御所平
12:19 12:19 水無
12:35 12:35 家老平
12:45 12:48 大岩
12:48 12:49 小太郎峠
12:55 13:04 船石
13:18 13:20 弁慶
13:37 13:37 船石
14:12 14:12 臼杵山分岐
14:13 14:27 臼杵ヶ岳
14:29 14:33 臼杵山分岐
15:09 15:29 臼杵山
15:59 16:03 臼杵山登山口
16:10 16:10 鬼ヶ牙登山道入口
16:18 16:19 石水渓バンガローサイト
16:19 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

石水渓バンガローの駐車地

コース状況／危険箇所等

連絡コースから東尾根に入り植林帯の立派な道から自然林の踏み跡をたどり左手にバットレスをみて暫くで岩壁に突き当たる。右の巻径を行き直ぐに踏み跡を辿って尾根に戻るが、直ぐに又岩壁に阻まれる。正面の直登は無理なので周りを見回すと、壁の右にミニルンぜがあり、そこから登れるんじゃないかと取り付きに立ってみると、ルンぜ内に松の木が生えていて、全体重は、スッポ抜けそうで恐ろしくてかけられないが、バランスの保持にはなりそうだ。問題は松の木がなくなった所から岩に移り、そこから岩登りになる部分だ。立派なホールドがあれば容易に抜けれるだろう。兎に角そこまで登って行く事にする。松の木を掴み、極力体重を掛けないように、慎重に登って行き、核心の部分に着き岩のホールドを探ってみるが、しっかりしたホールドはない。小さいホールドはあるが、風化していて、それだけを頼りに登るのは、あまりにリスクが大きい。
さてどうするか、ここから下降するのも難儀だ。意を決して登る事にする。まず少し左に移動して頭上に両手を岩の窪みに押し付ける(パーミング)状態にして、岩に腹這いになり（3店支持ならず全点支持)両膝を開き、それから膝を閉じて(平泳ぎのような感じ)、膝のフリクションを利用して、少しずつ体をずりあげていき、何とか無事登りきる。心臓はパクパクだ。ここで落ちれば唯じゃ済まなかっただろう。
ここの難所を乗り切れば、後は東峰頂上まで問題なく行く事が出来る。
しかし無事東峰に着いて、気が緩んだのか、この後ミスを繰り返す事になる。まず本峰から長坂の頭に向かう時に北東の尾根に行き、直ぐに気付き北西の尾根に向かう。2回目は長坂の頭からコースは90度右に曲がり北西の方向に行かねばならない所を、あろう事か南に行っってしまった。しかもその方向にはテープまであるから、ついそちらにいってしまった。
これも早めに気付き難なきを得る。しかしこのテープは何なのだ。
沢から長坂の頭に至るバリエーションなのだろうか？
3回目は臼杵ヶ岳からの下りで、これ又途中でルートは90度右に曲がるんだが、何も考えず直進してしまい、沢の音が大きく聞こえるようになり、あれ何で、こんなに大きく聞こえるんだと思い、地図を見て間違いに気付く。GPSで確認すると、かなり下ったようだ。一瞬このまま沢に下ろうかと思ったが、いやいや初志貫徹だ。予定通り臼杵山に行こうと登り返す。15分程の登り返しであったが、流石に精神的、肉体的にこれは応えた。

写真

4/16 5:39

バンガローの駐車地、いざ出発

4/16 5:44

連絡コースから植林帯の東尾根に入る

4/16 5:52

前方に迫力のある東峰岩壁が見えてくる

4/16 6:03

左手には、圧倒的な岩壁(バットレス)

4/16 6:05

尾根通しに行くと、前方に見える岩に突き当たるが右から巻いて行ける

4/16 6:14

巻いて、すぐに尾根に戻ると、この岩壁にぶち当たる。写真には写っていないが下部3m程が、ほぼ垂直で手掛かりも殆どなく、正面突破はロープも何もない今の自分じゃ無理。写真の中央辺りに松の木が生えてるミニルンぜを登って行く事にする。

4/16 6:17

ルンぜ取り付きから上を見上げるが、かなりの傾斜。松の木はあるが、ミニルンぜに詰まった土に生えているので根は浅い。全体重をかけて登るという訳にはいかない

4/16 6:22

登り終えて、抜け出た所を見る。ルンぜに生えている松の木より上にはルンぜ内に木が生えてなく、ルンぜ通しには登る気がしない。松の木の所より左に移動してスラブをジワリジワリと這い上がる

4/16 6:26

東峰東端の岩壁下に出るが、容易に左から巻いて頂上に立つ事が出来る

4/16 6:43

東峰頂上と、奥に本峰

4/16 6:57

明星ヶ岳、錫杖ヶ岳(右奥)

4/16 6:57

高畑山方面

4/16 6:57

臼杵ヶ岳方面

4/16 6:58

仙ヶ岳から野登山方面は薄いガスが掛かってる

4/16 7:11

鬼ヶ牙本峰(南峰)頂上。正確には482mで、最高点(北峰が)488mらしい

4/16 7:11

本峰より東峰

4/16 7:21

ウス岩、キネ岩が見える

4/16 7:22

4/16 7:28

長坂の頭

4/16 7:38

4/16 7:50

コブシが花盛り

4/16 7:57

長坂の頭頂上

4/16 9:06

県境稜線に出る。すぐ上は大岩

4/16 9:14

4/16 9:14

4/16 9:15

県境稜線から長坂の頭

4/16 9:31

御所平(南峰)

4/16 10:00

左から南水無山、綿向山，イハイガ岳(右手前)

4/16 10:00

雨乞岳

4/16 10:00

御在所岳、鎌ヶ岳。中景左から横谷山、高円山、水沢岳

4/16 10:00

鎌ヶ岳アップ

4/16 10:19

御所平

4/16 10:24

仙ヶ岳南尾根が目立つ

4/16 10:30

御所平から御在所、鎌、宮指路岳方面

4/16 10:41

御所平を振り返る

4/16 11:00

御所峠

4/16 12:47

大岩と同行者の方

4/16 12:48

大岩から長坂の頭

4/16 12:55

4/16 13:06

船石

4/16 13:20

ベンケイ頂上

4/16 14:15

臼杵ヶ岳頂上

4/16 14:48

コースミス気付いた地点から急斜面を登り返す

4/16 14:54

ここを二度通る事になろうとは

4/16 15:11

臼杵山頂上

4/16 15:15

頂上から下ると直ぐに現れる大岩

4/16 15:16

臼岩、杵岩

4/16 15:29

臼、杵岩から長坂の頭、仙ヶ岳方面

4/16 15:30

臼、杵岩から鬼ヶ牙本峰、東峰

4/16 16:02

赤テープだけの登山口に出る

4/16 16:04

1、2分歩くと立派な登山口標識があった

4/16 16:08

4/16 16:10

4/16 16:10

鬼ヶ牙登山口

4/16 16:11

4/16 16:21

無事下山

撮影機器：

LUMIX DMC-FZ1000 パナソニック

感想

iki

今日は東峰への登りで、全精神、脳ミソを使いきった感じで凡ミスを繰り返した。いずれも地図をよく見れば防げたはずで、間違いに気付いてから地図を見る始末。本当に腑抜け状態の一日であった。
下山してからネットで調べてみたが、東尾根は最初に突き当たった岩壁から右に巻いて、直ぐに稜線に戻らないで、まだ暫くは巻いて行くようだ。然し、あの難所を登りきった達成感があるのも正直な気持ちだ。
まあ、何事もなかったので、こんな事言えるんだが。
今回、御所峠まで足を延ばしたのは、以前仙ヶ岳から御所谷に下山した事があり、そこから先の稜線を歩いていなかったので、この機会に歩いてみようと思った。御所平付近は本当に素晴らしい処で、往復しても全然苦にならない稜線漫歩を堪能出来た。
御所平では、伊賀の方と出会い、舟石まで話ながら歩いたが、たまには人と一緒にあるくのももいいもんだ。