近道、巻道、林道で東沢本棚沢へ!


- GPS
- 06:24
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,197m
- 下り
- 1,198m
コースタイム
07:09西丹沢自然教室-08:03東沢林道-08:34棚沢橋-08:51 F2で写真08:55-(巻き道探し)-10:31カル沢分岐-10:40本棚(小休止)11:02-11:09カル沢分岐-11:35 F2通過-11:54棚沢橋-11:58 F1で写真12:06-12:31東沢林道から尾根道へ-12:55つつじ新道-13:08つつじ新道入り口-13:18西丹沢自然教室
(全行程11.3km/6時間9分)※滝前などでGPSがぶれているため実際にはもっと短い
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は西丹沢自然教室付近を使用。8+15+α?台 富士急のバス停も西丹沢自然教室だが、箒沢までのこともあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・東沢林道には断面の新しい落石が落ち葉の上に堆積している箇所が多数見られました。地震の影響と思われます。 |
写真
感想
西丹沢、中川川の東沢には10mごえの滝が連続する沢があるらしい。もちろん沢ヤさんでもないただの滝見物客は巻きまくらなければならず、詰めれないからその巻き道を降りてくる必要があるわけで。道の選択が重要なんですがはたして。
車の量が少ないまま、東名を駆け中井PAで一休み。高気圧の影響がつよく良く晴れています。そのうち寒気の影響でにわか雨とかになりそうではありますが。西丹沢自然教室の下側の駐車場に車を止め、準備が済んだら出発です!
服装はいつものfinetrack装備で水は多めに2l、ザックはザイルとハーネスを一応持ってきたのでosplayの35l、足はめんどうくささから沢靴onlyにしました。
東沢へのアプローチは川沿いを歩いて堰堤をいくつも越えるコースか、東沢林道をトコトコいくかのどちらかになるのですが、堰堤を越えるコースはものぐささんである我々には気力的に無理。ということでつつじ新道から尾根をショートカットして東沢林道へ出るルートを考えていました。キャンプ場を過ぎるあたりで、ん?『初心者コース』との看板が。東沢に沿っていくようで当初の予定とは方向が少し異なりますが、東沢は初回なのですからまごうことなき初心者です。そちらにいってみることにしました。
川原のよく整備されたみちを20分ほど歩くと、尾根への取り付きになりました。なかなか整備されていて登りやすく、なるほどこれは初心者向きですが、、一気に60mほど稼ぐため、息が、あがって、きました。ふう。
さて、どうやらつつじ新道に出たようですが尾根へ出ようと思っていた地点は過ぎてしまった模様です。仕方ないので左手の傾斜がゆるそうな部分を狙って、またしても一気に80mほど高さを稼ぎます。うーん楽な近道を選んだはずなのに。。ようやく目標の明るい尾根に到達です。5mほど下に見える東沢林道にえっちらおっちら降り立ち、ここからはスーパーハイウェイです!気温は20度ほどですが日差しがあるためかかなり暖かいです。左手の法面をみるとこの辺りでよく見る石英の岩肌が、うーん崩れています。しかも大量に。こわいこわいと思いながら進んでいると突如バラバラと石が!「鹿だ」というmiyasan3の声で見上げると崖上をユイバシ沢の方へ駆けてゆく鹿の姿が見えました。鹿はラクはいわないので仕方ないですな。(ナイスミドルになるとこういう発言が勝手にでてきて難儀します)
棚沢橋のたもとに到着し、たもとから沢へ降りてゆきます。気持ちよい沢の空気でリフレッシュしつつ、藪めいた支沢(通称隠し金庫沢?)を通り越します。沢の石はこの辺りの特徴である白石に茶色のコケがついて薄茶といった風情。スプーンで食べ散らかしたようなポコポコしたナメが出てきます。ガラガラと川原を歩き、ゆるいカーブの向こうに滝が見えてきました。
F2は10mといわれる垂壁から流れ出ており、奥行きがあるのでわかりづらいですがなかなか見事です。早速写真班が撮影開始したのでこちらは巻き道を検討します。とはいえ、どう見ても右岸が良いのでとりあえず手前の沢跡から30mの目算とします。
写真班が撮り終えたので、うんせと上り始めますがどうもよろしくないです。悪いところに崩れかけの石英閃緑岩があったり、土砂が無闇に深かったり。今日の方針は「降りれないところには登らない」なのでなるべくいいところを選びたいのですが。なかなか決め手がないまま、どんどんと上へ押しやられ、気がつけば40mは登っています。これ以上はどう考えても降りれる高さでなくなってしまうので、もう一度下がって行動食をとりつつ検討しなおすことにしました。高さの目算をもう少し小さくして、目標の木を設定、そこから先はヤブを偵察して行けそうか確認することにします。木の根を利用してヤブに突入、細いタケを少しこぐと踏み跡が見えてきました。どうやらいけそうです。細かな溝を慎重に抜け、ミヤマツツジの美しい紫で心を落ち着かせつつ滝落ち口の上流に出て一息つきました。
ゴロゴロの川原を抜け、所々にあるナメに和みつつ、沢歩きを楽しみます。やがて大きく川原が開け水流が分岐しました。カル沢との分岐です。水流の上に鮮やかなツツジの咲く右側を選びます。ガラガラと沢を行ったりきたりしながら登り、すこし大きな段差を登ると、奥に黒光りする滝がみえてきました!本棚です!
高さ20m以上、横にも10m以上はある黒い壁面が緩やかに膨らむようにそびえ、水流がすべり降りてきています。先ほどのF2の兄貴分という感じでしょうか。写真班が撮影タイムに入ったので、簡単に昼ごはんを済ませ、右岸のガレ沢を少し登って巻き道を探ります。落ち口右岸に露頭している石英閃緑岩の手前をへつれば最小で巻けそうですが正直いって怖い。となると岩の頭を越す形ですがどこまで登るかでやはり悩みそうですし、どちらにしても今日の方針からはずれそうです。ということで早々と退散することにします。えっちらおっちらとガレをおり、元来た道を下ります。分岐と巻き道の二箇所で行く手を示してくれたツツジに感謝しつつ、F2までおりてきました。ルンルン気分で橋まで戻り、ついでに橋下にあるというF1を見に行きます。ナメの小滝ですがポカポカ陽気で明るく輝いており、水遊びしたい気分にかられました。
さて帰り道ですが、スーパーハイウェイはともかく、行きの登り一気を降りる気分には到底なれなかったので、方向を出しつつ広い尾根を通ってつつじ新道へでることにします。広く明るい尾根を緩やかに下り、木立を進んでいると、ん?なぜかテントが落ち葉に埋もれています。。腐敗臭や虫の気配はしないので住人はいなさそうですが、なぜテントをおきざりに。謎は残りますがつつじ新道へと下ります。木橋の連続する高度感のある新道に、ああ行きは初心者コースでよかったと思いながら下り、県道まで出てきました。下界は暑いです!
西丹沢自然教室前で山神さまに無事を報告しつつ帰路につきました。
(番外編)
お茶畑の奥にひっそりと佇む40m越えのボーズクリの滝は見事!修行に使われたという伝説も納得です。
・シーズン初回の行動としては一応合格点だったかと。
・想定していなかったツツジに出会えてお得感がありました。
・道の選択が重要と再認識、反省しました。
コメント
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totoruruさんご無沙汰です
最近レポがないので、どうしたのかな!?
と思ってました。お元気そうでなによりです
って言う僕も山にいけてないですが
僕は沢登りをしたことがないのでtotoruruさんの記録で勉強させて貰ってます
体に気を付けてこれからも頑張ってください。
応援しています
すっかりとインドア趣味(某モンスター狩りゲームですとか空桶ですとか)にひたって山と自転車を忘れておりました。
ご心配おかけしてしまったようですみません。
私もちゃんとした沢は部活OBに連れて行ってもらってばかりだったので、いまさら勉強中です。もっとも滝見物のためなので登らないと行けない所には行かないのですが。
両神山は大変だったんですね。中学のころ箱根の山中で3回バストして半べそ書きながら道路わきで野宿したことを思い出しました。
hoppyさんもお体お気をつけて、また素敵なレポートを見せてくださいませ。
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