ススヶ峰〜尾瀬ヶ原
- GPS
- 11:30
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 838m
- 下り
- 838m
コースタイム
天候 | 晴れ、風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
鳩待峠まで未明でもマイカーで入れる数少ない週末。しかし駐車料金の2500円は驚き。そういえば尾瀬の地主は東京電力。 |
写真
感想
至仏が登山禁止となっても、夜中に鳩待までマイカーで入って、残雪の多い尾瀬ヶ原に行ってみようと思う。猫又川を遡って、目標は大白沢山から平ヶ岳方面だけど。
土曜の未明に鳩待峠にマイカー10台ほど。エンジンかけっぱなしで寝ているのもいるけど、こういう街角ハイカーもやってくる季節になってしまった。でも雪はある。峠の向こう側(尾瀬ヶ原側)は、思った通りにどっかりの雪。少し明るくなった4時過ぎに出る。気温2度。風が案外強くて寒い。
しかも雪はガリガリで、スキー履いて滑りだしたが辞めた。背負って下る。下の川上川まで来てシールで歩く。3月に至仏から滑ると、この川上川は全面雪に埋もれているのだが、もう、どうどうと流れている。5月の尾瀬だ。雪解けも早い。
(しかしいつも思うぞ。上高地は標高1500mだが、4月中旬で雪は無くなる。対して尾瀬は標高1400mだが、今でも1mの積雪が残る。尾瀬の方が圧倒的に雪国なのである)
山の鼻を5時過ぎに通過したが、山小屋の客が起きだして歯磨きなんかしている。無視して通り過ぎる。
尾瀬ヶ原は毎度、今の時期は南極のように大平原で、方向を間違う。猫又川は大白沢を水源に、山の鼻から只見へ流れるが、これを渡る橋はヨッピ橋一本しかなくて、まさに今回はこの本流(猫又〜上流の左俣)がすでに雪割れで水が出ていて、渡れなくて苦労する。(3月には川が埋まって渡れるが、5月にはそれが不能で、事故も多いものだ)。
本流の左側に沿って平原を進むが、高巻が何度かある。後続のつぼ足一人が、高巻から下降しないでススヶ峰の方に登ってしまった。
さて高捲いてまた川沿いに降りたがまだ左俣を渡れずに、左に支流から尾根にとりついた。結果的にその尾根を登っていけば、案外簡単にススヶ峰に出て、稜線伝いに大白沢山に出るのが簡単だと思うのだが、その時は右下のフタマタ沢が近くに見えたもんで、一旦滑り込む。そして支流を登って、とあるのどかな湿地に出る。その向こうを流れる左俣本流(ワル沢)は、こんな奥に来てもまだ水の音がゴウゴウとしていて、困る。
その川に沿って高度をあげるが、まだ上流で支流を横断して、大白沢へ行こうと思っているのだが、だんだん疲れてきた。
いい加減に諦めてススヶ峰の頂上へでも行こうと思ったが、城壁に遮られて登れず、しかも最近使っているモヘアのシールが滑りやすくて丸まって使い物にならず、ブラックダイアモンドのこの商品は欠陥品だと思わざるを得ない。諦めて昼飯にする。
見晴らしは凄くいいのだ。向こうに燧ケ岳、手前に景鶴、少し右に日光白根。もちろん目の前にかなり雪解けが進んだ至仏。
さあ滑って帰ろう。なのだが、心配なのは登ったルートの複雑さで、今日はしっかりナビをオンにしてきたから、その軌跡に従って忠実に下る。さっきの湿地まで戻るのも一苦労。間違えるとこんな山奥で取り返しのつかないことになる。
湿地を超えてフタマタまで戻ってから、つぼ足で少し登り返す。そこからまた滑る。
ずっと下に出ると、他につぼ足跡もあって、何と二人組に追いついた。谷を往復しただけのようだが、年配カップルもこんな奥までハイキングとは元気だ。
追い抜いて山の鼻まで戻るのだが、途中何度も平原で道を間違えて、川の流れを渡れなくて戻る。そのたびにナビの軌跡を見て、どうにも行きはよいよいだが、帰りは怖い。けっこう時間がかかって山の鼻に戻って、ビールを買って飲む。売店の営業やっているなんてまさに夏山だ。昼飯食って、のろのろと鳩待に戻る。行動時間が長くて後半は疲れた。尾瀬という大平原の複雑な残雪時期に、道迷いのような放蕩山行も、まあ楽しい。
鳩待で駐車料金支払えの張り紙があったが、料金所に人がいなくて、あらあらと思っていたら通り過ぎてしまった。
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