オートルート Day2(アルジャンティエール小屋〜シャンペ)

コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 8:50
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
パッソンのコルへのルンゼ、滑落注意、雪質が悪ければロープ必要。 ル・トゥールへ下る谷、クレバス多数、雪が切れて岩が露出している箇所も多くルーファイが難しい。 |
写真
感想
晴れ、新雪、絶好のコンディションで2日目がスタートしました。
ガイドのブリーフィングは基本英語ですが、フランス訛り?なのか発音が舌を巻いていて聞き取りにくく感じました。私以外はフランス語もわかるので、誰かがフランス語で話し出すと、そこから先はフランス語になってしまって???
でも状況を見れば、何をしなければいけないか、何に注意が必要か、は大体わかるので、特に困る事はありませんでした。
フランス人ドクターのシールは、昨夜ガイドがどこからか調達したグルーを塗りつけて復活したようでしたが、ドクター自身の体力と技量が不足していました。
パッソンのコルへのルンゼで、とうとう大声をあげて泣き始め、フランス語なので意味はわかりませんが、もう辛くて怖くて耐えられないと泣いていたようです。
仕切り屋ミラおばさんの叱咤が飛び、更に彼を追い詰める・・・
ガイドから「危ない所はロープで確保するから心配いらない」と言われてピッケルを置いて来たのに、ガイドはドクターに付きっ切り。
60度の急登をピッケル無しで登るなんて!ちょっとでもバランス崩したら、板とザックの重みに引きづられて滑落です。こんな時、体重が軽いと本当に不利だと思う。息が上がってクラクラしないように、一歩一歩ゆっくり登って無事クリア。でも、安心するのはまだ早かった。
パッソンのコルからのパウダーランは、雲の上を滑っているみたいで最高でした。
日本と違って雪が降らない日の方が多いヨーロッパアルプスでは、パウダーを滑れる機会は少ないと聞いていましたが、ガイドも他のメンバーも歓声を上げて大喜び。
陽気なブラジル人のビクターはパウダー大好きで、板もファット。
「日本では毎日パウダーが滑れるって聞くけど、本当?」「うん、冬は毎朝雪かきするし、毎週末パウダー滑りに行くよ」「え〜すんげ〜っ!」(最近暖冬で、そうでもないけどね)
予定では更に峠を越えてシャンペまで下りるはずでしたが、もうドクターは無理だと判断したガイドは、ルートを変更。
ガスの中をクレバスを避けながら滑り、狭くて急峻な谷を斜滑降でずり落ち、岩が露出する崖をトラバースして、スキー板のまま岩の上に登って飛び降りて、藪に突入して枝を掻き分け、悪雪に足を取られて、ヘトヘトになってル・トゥールに下山しました。
距離はシャンペよりずっと近かったけれど、技術・コンディション的には返って難しかったんじゃないか、という気もします。
この日気付いたのですが、ドクター以外のメンバーは、体力とそこそこの技量はあるものの、ガイドとちょっとでも離れてしまうと、どこからどう行けば安全か、の判断を自分ではできないようでした。おそらく自力での山行経験が殆ど無いのでしょう。所詮はガイドに頼っているレベル、という事です。今回は私もそうですが。
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