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Yamareco

記録ID: 1128117
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積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

残雪の五竜岳(敗退)

2017年05月05日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
10.6km
登り
942m
下り
942m

コースタイム

日帰り
山行
5:59
休憩
0:31
合計
6:30
10:13
10:18
24
10:42
10:42
96
中遠見山
12:18
12:20
1
12:21
12:45
65
敗退地点
13:50
13:50
20
14:10
14:10
57
15:07
白馬五竜アルプス平
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
五竜エスカルプラザ駐車場(無料)
コース状況/
危険箇所等
テレキャビン乗り場で登山届の提出を求められます。
テレキャビンを降りてから敗退地点(西遠見山)まで、全行程で積雪してました。雪質はやや腐れ気味でしたが、アイゼンはまだ効くほうでした。踏み抜き跡も思ったより少なかったです。
麓では桜が咲いていましたが、テレキャビンであっという間に雪景色に。遠くに武田菱が見える。さあ登行開始です。
麓では桜が咲いていましたが、テレキャビンであっという間に雪景色に。遠くに武田菱が見える。さあ登行開始です。
スキー場を通り抜け、何が設置してあるのかと思ったら、ビーコンチェッカーなる物でした。それだけ雪崩が多いということだろうか…
スキー場を通り抜け、何が設置してあるのかと思ったら、ビーコンチェッカーなる物でした。それだけ雪崩が多いということだろうか…
序盤は展望もあまりありません。
序盤は展望もあまりありません。
一ノ背という場所に着きました。水分補給。
一ノ背という場所に着きました。水分補給。
場所によっては結構な斜度です。転倒&滑落しないよう慎重に進みます。
場所によっては結構な斜度です。転倒&滑落しないよう慎重に進みます。
二ノ背という場所に着きました。すみやかに歩を進めます。
二ノ背という場所に着きました。すみやかに歩を進めます。
あっ、雪面が割れている…ということは、割れている所より先はなだれ落ちる可能性があるということか…やばいな
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あっ、雪面が割れている…ということは、割れている所より先はなだれ落ちる可能性があるということか…やばいな
小遠見山に着きました。小休止。五竜岳は…雲が掛かってますね
小遠見山に着きました。小休止。五竜岳は…雲が掛かってますね
鹿島鑓はよく見えます。
道標では五竜岳までここから5時間。…5時間?まじで?無理でしょ?ここに来るまでにすでに1時間半くらい使ってるんですけど…
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鹿島鑓はよく見えます。
道標では五竜岳までここから5時間。…5時間?まじで?無理でしょ?ここに来るまでにすでに1時間半くらい使ってるんですけど…
小遠見山から、遠見尾根のほぼ全体が見渡せます。結構アップダウンあるな…
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小遠見山から、遠見尾根のほぼ全体が見渡せます。結構アップダウンあるな…
トレースがしっかり付いているので歩きやすい。
トレースがしっかり付いているので歩きやすい。
水の滴り落ちる音が、雪の軋む音に聞こえて怖かった場所。
水の滴り落ちる音が、雪の軋む音に聞こえて怖かった場所。
中遠見に着きました。後どれくらいあるのでしょうか。とりあえずマイペースで歩を進めます。
中遠見に着きました。後どれくらいあるのでしょうか。とりあえずマイペースで歩を進めます。
鹿島鑓。腹の谷間は、かつて氷河があった場所でしょうか。美しい姿をしています。
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鹿島鑓。腹の谷間は、かつて氷河があった場所でしょうか。美しい姿をしています。
なだらかな雪原地帯に出ました。テントが数張。
水分補給&小休止。
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なだらかな雪原地帯に出ました。テントが数張。
水分補給&小休止。
げげっ、なんかこの場所ヤバいんですけど…今にもなだれ落ちそう…(躊躇している間も、サラサラという音とともに少しずつ雪崩れている)もし通過中に雪崩れ落ちたら、左の林に飛び込めばなんとかなると思い敢行。
実は帰るときに分かったのだが、ここは西側の斜面(写真では左)を巻いて行くのが正解。(←ルートファインディングがなってない初心者っぷりを見事に発揮)明瞭なトレースが安全なルートとは限らないと実感。
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げげっ、なんかこの場所ヤバいんですけど…今にもなだれ落ちそう…(躊躇している間も、サラサラという音とともに少しずつ雪崩れている)もし通過中に雪崩れ落ちたら、左の林に飛び込めばなんとかなると思い敢行。
実は帰るときに分かったのだが、ここは西側の斜面(写真では左)を巻いて行くのが正解。(←ルートファインディングがなってない初心者っぷりを見事に発揮)明瞭なトレースが安全なルートとは限らないと実感。
西遠見山に着きました。
この時点で残り持ち時間12分。あと12分でこの斜面を登るのはどう考えても無理。ここで登行を断念。
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西遠見山に着きました。
この時点で残り持ち時間12分。あと12分でこの斜面を登るのはどう考えても無理。ここで登行を断念。
五竜岳は目の前なんですけどね。
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五竜岳は目の前なんですけどね。
エムブレム・オブ・ファイブ・ドラゴンズ(五竜の紋)
なんつて
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エムブレム・オブ・ファイブ・ドラゴンズ(五竜の紋)
なんつて
しかしデカイ斜面である。ガスでホワイトアウトしたらヤバそう。
下山者のパーティが全員で滑落停止訓練のようなことをしていました。(尻セードで遊んでいたのかも)
しかしデカイ斜面である。ガスでホワイトアウトしたらヤバそう。
下山者のパーティが全員で滑落停止訓練のようなことをしていました。(尻セードで遊んでいたのかも)
この広大な斜面への取り付きがどうなっているのか偵察に行ってみたら、雪面がバッキバキに割れてました
この広大な斜面への取り付きがどうなっているのか偵察に行ってみたら、雪面がバッキバキに割れてました
1メートルくらい口開いてますやん…やべぇ
1メートルくらい口開いてますやん…やべぇ
巨大なクラックのすぐ横がルートのようです。怖えぇ…
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巨大なクラックのすぐ横がルートのようです。怖えぇ…
五竜岳に別れを告げ、さあ引き返しましょう。
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五竜岳に別れを告げ、さあ引き返しましょう。
こうして見ると、雪庇になっている場所が多い
こうして見ると、雪庇になっている場所が多い
痩せ尾根になっている場所。強風時にはあまり通りたくない
痩せ尾根になっている場所。強風時にはあまり通りたくない
雪はなぜオーバーハングして積もるのか
雪はなぜオーバーハングして積もるのか
ある意味芸術的な形をしています
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ある意味芸術的な形をしています
無事、テレキャビン乗り場まで降りてきました。
無事、テレキャビン乗り場まで降りてきました。

装備

個人装備
防寒ブーツ アイゼン ストックx2 真水500cc アクエリアス500cc 行動食 ガスバーナー
備考 日焼け止めを忘れたので、首筋が真っ赤に焼けてしまった。

感想

五竜(Hakuba47)にはもともとスキーをしに来たのだが、山行装備も持ってきていたので、五竜山荘を目標地点に設定し、遠見尾根を初めて登ってみることにした。
残雪のこの時期、隣の唐松岳には何度か登頂していたので、五竜山頂は無理としても山荘までは行けると思っていたが、結果は敗退。
体感的にはゆっくり登っていたつもりは無いのだが、アップダウンが結構あったのと、要所要所危険を感じる場所で足を止めていたのが敗因か。
テレキャビンの後にリフトを使って体力温存&時間短縮し、要所要所を的確に通過すれば、山荘まではぎりぎり行けそうな感じはする。
来シーズンまたチャレンジしてみよう。

・雪崩の音
尾根を歩いている途中、鹿島槍のほうから「ドドーン、パラパラ」という花火のような音が何度も聞こえて来るので、「ゴールデンウィークだし、山の向こうで花火でも上げているのかな?」と思ったけど、よく考えてみたら山の向こうは黒部峡谷で花火を上げるような集落は無い。下山時に、あれは小規模な雪崩の音だと分かってぞっとした。雪崩の音を生で聞いたのは生まれて初めてである。

・雪庇
話には聞いていたが、ルート上で雪庇を見たのも初めてである。(ルートのすぐ横が割れている)このルートはこのような雪庇になっている場所が何箇所かあるので、トレースが消えるような強風時や降雪時は私のようなルートファインディングのおぼつかない初心者は行かないほうが良いと認識。

・飲料水
非常時にはガスバーナーで雪を溶かして飲めばいいや、と思って、携行する水量をいつもより減らしたのだが、好天で気温が高いのもあって、最後は水不足に。テレキャビン乗り場で飲んだ水がたいへん美味しかったです。

・日焼け
日焼け止めを持ってくるのを忘れてしまったので、顔はフェイスガードで覆いましたが、首筋が真っ赤になるほど焼けてしまいました。

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