帯那山・奥帯那山
- GPS
- 04:45
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 950m
- 下り
- 489m
コースタイム
古湯坊温泉 08:10
馬込 08:40
見越山 09:55
帯那山 10:15-10:25
奥帯那山 10:35
帯那山 10:45-11:45
戸市バス停 12:30
天候 | 終日気持ち良く晴れて、日差しがタップリの1日。展望条件も良好でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2008年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
甲府駅 07:30-(山梨交通バス)-07:44 積翠寺バス停 (帰り) 戸市バス停 13:18(実際は13:40)-(山梨市営バス)-14:00 山梨市駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
古湯坊温泉から帯那山までは、やや不明瞭な箇所もありますが、標識や赤テープをしっかり見ていれば、迷わずに歩ける程度でした。 帯那山と奥帯那山の間は、良く踏まれた歩きやすい登山道です。 帯那山から戸市バス停への下りは道標完備で、登山道というよりは林道のような区間が多かったです。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 ※GPS導入前なので、ルートは推測です。 |
感想
乗客が自分1人だけだったバスを終点の積翠寺で降りて、古湯坊温泉までは車道を歩いて行きます。
そして温泉の建物を左手に見ながら奥へ回ると、二手に分かれた道のうち、左手に折れるほうを帯那山登山道の標識が示していました。(直進方向は「遊歩道」となっていました)
以降、結果的には帯那山までずっと、この同じ体裁の標識が導いてくれたのでした。
山道は、当分は荒れた林道のような雰囲気でした。しばらくタイヤ痕が続き、それが途絶えた後も道幅の広い箇所が時々出現したりして、登山道という雰囲気ではありません。
ただし進むにつれて不明瞭な箇所が見られるようになって、時折、赤テープに助けられることもありました。
舗装された車道に出ると、帯那山への標識は右折を示していて、さらに左折が馬込だと小さく書き込まれています。
そこで左に折れてみると、すぐに2軒の民家が建つ開けた場所に出て、そこが馬込集落のようです。が、用もないのにあまり近づくのも憚られたので、その手前で引き返すことにしました。
馬込集落の手前から標識の地点まで戻り、そのまま車道を登っていきます。
最初は細い道でしたが、九十九折りを登っていくと二車線の立派な道路に出て、その立派な道路をさらに10分ほど登ったところで、左に登山道が分岐していました。
そこから始まる山道が、今回の行程の中で最も登山道らしい区間となります。傾斜は緩やかで踏み跡も意外と明瞭に続き、本来ならば気持ち良く歩けそうな道です。
ところが、この時期でも草深かったり、倒木が多かったりして、とてもすんなりとは歩けません。夏期などには相当に歩きにくくなると思われました。
しばらくして林道に出ると、そこは林道の三叉路となっていて、そこを登山道が横断しているので、登山道を合わせると五叉路となっています。
登山道の続きを進むと、ほどなく「山と高原地図」がコースタイムのポイントとしている、石仏が2体立っている地点に出ました。
そこは分岐点になっていて、左折して下る道は同地図の解説冊子で「廃道同然」とされていますが、少なくとも分岐点付近の道形はしっかりしているように見受けられました。
さらに進むと、右上に電波塔の建物が現れて、そこへ通じる道路と合わさったところで、登山道は終わっていました。
が、少し道路を歩いて、右手を見ると、なにやら山道のようなものが見えてきます。それは、現在の道路にほぼ並走している道形でした。道路ができる前の山道の名残りなのかもしれません。
その道形をしばらく追っていき、見越山を巻きにかかる地点で尾根に取り付くと、その尾根にも微かな踏み跡が続いていて、ほどなく見越山(1347m)の三角点ピークに到着です。
標識は見当たらず、木立に囲まれて展望はおろか、落ち着く場所もないような地味な所でした。
見越山の先で山道の名残の道形に復帰しますが、すぐに道路が重なってしまい、あとはその道路を歩くしかなくなります。
しかし、道路は最後のところで帯那山を巻いてしまうので、頂上直下付近からは斜面に取り付く強引な踏み跡を追って、なんとか帯那山の頂上に出られました。
なお、頂上から逆に下る場合には、ロープで囲われた分かりやすい道がほぼ真南へ延びています。試しに下っていくと、先程まで歩いていた道路に出たのですが、その降下点には標識もなく、また道形も頼りないために、気付かずに通過していたようでした。
帯那山の頂上は開けた草原ですが、周囲をとり囲む樹木のために展望は限られていて、満足に眺められるのは富士山や、その手前にある御坂あたりの山々くらいでした。
2つある休憩舎のうち、コンクリート製のものは、造りだけは頑丈で立派ですが、中は荒廃しきっていて、とても気持ち良く過ごせるものではありません。
ただ建物の外には、屋上に登れるように鉄ハシゴが立て掛けられていて、屋上に上がると南アルプスの南部がいくらかは拝められるようになりました。
なお、山梨百名山の標柱はここを帯那山と表記していて、同じくこの地点を「帯那山」、さらに奥にある最高点を「奥帯那山」としている「山と高原地図」の表記と一致しています。
とはいえ、その標柱に沿えられた標高値が「1422m」となっているのは戴けません。その標高は最高点の奥帯那山のものであって、この地点の標高は1370m圏でしかないのですから。
さほど紛らわしい訳でもないのに、何故このような間違った代物が作られてしまったのか理解に苦しみます。
帯那山からは奥帯那山までの間を往復して戻ってくることにします。標識は何も出ていませんが、さらに奥へと延びる道に入ると、そこはいたってなだらかな稜線で、森の雰囲気も良く、気分良く歩いていけます。
しばらくして弓張峠へ続く道を分けて、奥帯那山への道に入ると、もう僅かな登りで山頂に着いてしまうのでした。
山頂は木立の中にあって、数人で埋まってしまいそうな狭い場所。展望は全くなく、あるのも三角点と山頂標識だけで、いたって殺風景です。
ところで2つあったその私製の標識は、いずれも現在地を「帯那山」としていて、「奥」の字はありません。これが古くからの呼び名なのだと思われます。
何故か手前のコブが「帯那山」と呼ばれるようになり、そのあおりでこの最高点が「奥帯那山」に変えられてしまったのは、比較的最近のことなのでしょうね。
帯那山に戻った時、帰りのバスの時間まではなんと2時間半もありました。古湯坊温泉からの登りで、道迷いもせず順調に歩けたこともありますが、「山と高原地図」のコースタイムも甘いのでしょう。
2つある休憩舎のうち、一段下がった所にある木造のほうが小振りながらもきれいな小屋だったので、そこでのんびりしていきます。
その小屋は南向きで景色が良いばかりか日差しが十分に入って、壁に囲まれた中では風にも当たらないことから、中に入るとフリースを脱いでも暖かいほど。1時間ほど、冬の日溜まりの気持ちよさを満喫していきました。
帯那山から戸市バス停までの下りは、全行程が幅広い林道のような道でした。標識はしっかりしていますし、やや荒れている箇所もありますが、車でも走れそうな緩やかな区間が多かったです。
林道を相次いで2度横断して、沢沿いを下るようになると、以降は簡易舗装の道に変わってしまいます。その後も順調にどんどん歩けて、あっという間に舗装道路に降り立つと、戸市のバス停はもうすぐ近くでした。
バス停の周辺をウロウロして時間を潰していると、バスが反対方向に坂を上がって行きました。きっと上に転回所があって、そこで時間調整もしてから戻ってくるのでしょう。
ところが時間になっても、そのバスはなかなか来ません。20分経過しても来る気配もないので、しびれを切らして上の様子を見に行くことにしました。
アマゴ養殖場の近くまで登り返したところで、道路脇に停まっているバスを発見。近寄って運転席を除くと、案の定運転手は船を漕いでいました。
そんなわけで20分以上遅れて発車したのですが、終点の山梨市駅にはほんの数分遅れただけで到着。元々のダイヤが、余程のんびりとした運転を想定してのものだったようです。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2008_10_12/mt2008_10_12.html#20081206
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