牛ノ寝通り(狩場山・榧ノ尾山・玉蝶山) ・熊沢山
- GPS
- 05:19
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,543m
- 下り
- 596m
コースタイム
モロクボ平 09:05-09:10
大ダワ 09:45-09:50
狩場山 10:05
榧ノ尾山 10:50-11:00
玉蝶山 11:35
石丸峠 12:10-12:20
熊沢山 12:30
大菩薩峠 12:45-12:55
上日川峠バス停 13:40
天候 | 午前中は良く晴れて暖かく、日焼けの心配をしたほど。でも午後は一転してどんよりとした空模様に。風も冷たく感じるようになって、最後のほうではフリースと冬用の手袋を着用しました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2008年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
奥多摩駅 07:30-(西東京バス)-08:19 川久保バス停 (帰り) 上日川峠バス停 14:30-(栄和交通バス)-15:20 甲斐大和駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
川久保バス停からモロクボ平への道は、最初に集落を抜けるまでの間、道標等による案内を見ませんでした。道順が予め分かっていないと、迷うかもしれません。 その後は良く歩かれた道が続いて、道標による案内もきちんとしていますし、歩きにくい箇所もありませんでした。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 ※GPS導入前なので、ルートは推測です。 |
感想
小菅行きのバスを、終点1つ手前の川久保で降りたのは私1人だけ。
少し先の派出所のある交差点を左折し、僅かに下った先で右前方に橋を見つけて渡り、道なりに上に建つ民家を目指して少し登ると、その民家の敷地に達する手前に、登山道入口の標識が立っていました。
バス停からそこまでの間には案内は一切なかったので、予めガイドブックやネットで調べておいた情報が貴重でした。何の下調べもなくただ漠然と川久保バス停に降り立ってしまった場合には、行き方が分からずに大いに戸惑うことになりそうです。
登山道は、ワサビ田が続く沢を左手に見ながら、程良いジグザグを描いて登っていきます。段差の大きな所のない、歩きやすい道です。
平坦なモロクボ平の付近まで登ると、厚く積もった落ち葉の上をサクサクという音とともに踏みしめて歩く、晩秋ならではの楽しみが味わえました。
落葉して枝だけを残した木の多い森は意外なほど明るく、足元まで日差しが良く差し込んでいます。その上、所々に黄葉した木が残っていることも、森の色彩を一段と鮮やかにしているようです。
居心地の良いモロクボ平で、深まりゆく秋色の景色を目に焼き付けながら、小休止を取って少し息を整えました。
モロクボ平を過ぎて、最初にやや大きな登りをこなせば、あとは大ダワまで緩やかな道に終始しました。
大ダワの分岐点から僅かに牛ノ寝方面に入ったところには、少し開けて景色の良い地点があります。倒木や切り株など腰掛けられるものも多く置かれていて、ここで小休止を取っていきます。
牛ノ寝通りを歩き始めると、名前通りに、なだらかな道が延々と続きていきます。
登山道が巻いている狩場山は一旦は通り過ぎてしまいましたが、戻る途中で登山道の北側にピンクテープを発見、その方向へ緩やかに斜面を登っていくと、ほどなくピークに到達しました。
「狩場山 1376m」という標識は、比較的新しそうなのでここ何年かの間に設置されたのでしょう。樹木に囲まれて展望も何もない地点で、それ故か周囲には踏み跡などがほとんどなく、ここに立ち寄る人の数は限られているようでした。
狩場山から登山道に戻って、かなり長い間は引き続き小さなアップダウンばかりの緩やかな道です。それがようやく少しまとまった登りに変わると、それを登った先にあるのが榧ノ尾山。
特段顕著なピークではありませんが、周囲が伐採されて展望が良く、大ダワ〜石丸峠間のほぼ中間点付近に当たることもあってか、絶好の休憩地となっていて、ここでは人が多かったです。
北側には雲取山や飛龍山が大きく見えて、振り返ると南側にあるのは雁ヶ腹摺山でしょうか。この頃まではずっと日差しもタップリで、特に北側の空などは抜けるような青さでした。
榧ノ尾山を過ぎると、道は登る一方に変わって、しかもその登りが、進むにつれてどんどん傾斜を増していきます。傾斜が緩むのは、一気に約300mを登って標高が1700m圏に入ったあたり。
登山道は右手の稜線上にある玉蝶山を巻いていて、一旦そこを通り過ぎてしまったのは、先程の狩場山と全く同じ展開になりました。
少し戻ると上にピンクテープが見えたので、そこを目指して道のない少し急な斜面を強引に登ります。すると、僅かな距離ですぐに標識が見えてきました。
「玉蝶山 1730m」という標識は、狩場山にあったのと全く同じ体裁のものです。樹林の中にあって展望がなく、周囲に踏み跡もないという状況も狩場山とそっくりでした。
登山道に戻って上空を見ると、いつの間にか空一面がどんよりとした雲に覆われていました。
そこからの道は急登でこそないものの、しっかりした登りが続いて、疲労もピークに達しつつあります。急登の途中で長峰への分岐を通過していますが、その道は一面のササの中に埋もれていました。
目の前に迫ってきた天狗棚山を右に巻くあたりまで来ると、ようやく登りが収まります。
巻いた先でその天狗棚山を通って下ってくる、小金沢連嶺からの道を合わさると、あとは少し緩やかに下れば石丸峠。周辺に広く草原が続くさまが素晴らしく、私の好きな地点のひとつです。
ただ、私がここに来る時はいつもそうなのですが、この日もどんよりとした雲の下で時折薄いガスも舞う中と、あいにくの天気と言えるような状況。
さらに冷たい風も吹き始めて、動かずにいると寒さを感じるほどです。すでに11月も中旬、2000mの山では冬がすぐそこまで来ているのを実感しました。
石丸峠からは、草原の続く斜面を登って大菩薩峠へ向かいます。そしてここでもまた、登山道が巻いている熊沢山を踏んで行こうと思っていました。
登山道でピーク付近まで登ると、これまでの狩場山や玉蝶山と同様に、右手の高みにピンクテープが目に入ってきます。
そしてその場所を目指して登山道を外れると、すぐにピークと思われる地点に達したのですが、今度は標識と呼べるものが一切なく、水道局の境界標などが埋まっているだけの場所。本当にそこが山頂だったかどうかには、若干の疑問も残りました。
登山道に戻り、段差のあるやや歩きづらい道を下って大菩薩峠に出たら、あとは上日川峠に下るだけです。
この先は車も通れる林道で、山道の趣はなくなりますが、傾斜は緩やかで道の状態も良く、足には優しい道でした。しかし途中からは舗装道路に変わって、全く味気のない道になってしまいます。
それでも福ちゃん荘まで降りてくると、その先では車道とは別に山道も歩けるようになっていました。常に車道のすぐ脇を沿っていくような道ですが、やはり緑の中を行く土の道は気持ちの良いもの。
いくらかのアップダウンがあるので、車道を歩いたほうが楽かもしれませんが(実際に車道を行く人も少なくなかったです)、個人的には山道を選択して正解だったと思っています。
上日川峠に着くと、バスの時間には40分の余裕があったので、ロッヂ長兵衛に入り、きのこそばを注文して、ゆっくりしていきます。
すでに暖炉には火が入って薪がくべられていて、ちょうど暖炉の前の席に座ると、ほっとするような暖かさ。しかもその席からは、座ったままで窓の外のバス停の様子を見ることもできます。
結局バス停には列がほとんどできなかったので、発車時刻の直前まで、この食堂で暖を取っていくことができました。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2008_10_12/mt2008_10_12.html#20081115
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