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Yamareco

記録ID: 116785
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ハイキング
東北

駒止湿原 数年に1度のワタスゲ当たり年

2008年06月16日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
04:40
距離
5.9km
登り
17m
下り
17m

コースタイム

7:50 南会津町駐車場 - 8:05 大谷地 - 9:00 白樺谷地 - 10:50 水無谷地の最奥 - 12:30 南会津町駐車場戻り
天候 1日中晴れ。初夏のような陽気で暑い1日でした。
過去天気図(気象庁) 2008年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駒止湿原の入り口付近の駐車場(南会津町駐車場)はあまりたくさん停められません。
観光バスも行き来する道に路駐することになるので朝早くに行くことをおすすめします。
ちなみに、昭和村駐車場も同様です。
コース状況/
危険箇所等
[危険箇所]
木道も低く、特に危険はありません。
熊の生息地ですので、ところどころにフンが落ちていたりします。
出会わないように注意しましょう。
また、湿原ですので日差しを遮る場所もほとんどありません。
しっかり水分補給して熱射病対策をして下さい。

[トイレ]
南会津町駐車場にしかありません。
反対側の昭和村駐車場にはありません。

[休憩スポット]
ところどころに木のテーブルと椅子があります。
数が少ないので譲りあって使いましょう。

[その他]
木道の幅が狭いにもかかわらず、往来がけっこうあります。
すれ違うために木道を降りて湿原に入る方がいますが、その1歩が湿原の破壊につながります。
面倒でも木道が広くなっている場所ですれ違うようにしましょう。
まずは観光案内板を見ます。初めて訪れた場所の基本ですね。
2011年06月16日 22:41撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
6/16 22:41
まずは観光案内板を見ます。初めて訪れた場所の基本ですね。
ここから先が駒止湿原です。石で出来た看板?がいい感じです。
周囲には見たことのない花が咲いていますが、さっぱり分かりません(^^;
2011年06月16日 22:41撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
6/16 22:41
ここから先が駒止湿原です。石で出来た看板?がいい感じです。
周囲には見たことのない花が咲いていますが、さっぱり分かりません(^^;
平坦な道を5分ほど歩くと到着します。
この頃は普通にシャツとジーパンという格好でした(笑)
そして周囲からはエゾハルゼミのセミのようなカエルのような鳴き声が聞こえてきます。
2011年06月16日 22:41撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
6/16 22:41
平坦な道を5分ほど歩くと到着します。
この頃は普通にシャツとジーパンという格好でした(笑)
そして周囲からはエゾハルゼミのセミのようなカエルのような鳴き声が聞こえてきます。
木動がここから始まります。
ふむふむ。一方通行か・・・でも、守らない人もけっこう多いんですよね(-_-)
2011年06月16日 22:43撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
6/16 22:43
木動がここから始まります。
ふむふむ。一方通行か・・・でも、守らない人もけっこう多いんですよね(-_-)
先程からの声の主、エゾハルゼミが落ちてるのを見つけました。
まだ生きてます。
2011年06月16日 22:43撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
6/16 22:43
先程からの声の主、エゾハルゼミが落ちてるのを見つけました。
まだ生きてます。
関東ではすでに終わってしまったヤマツツジがまだ咲いています。さすが東北の高層湿原ですね。
2011年06月16日 22:43撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
6/16 22:43
関東ではすでに終わってしまったヤマツツジがまだ咲いています。さすが東北の高層湿原ですね。
湿原を見渡すと・・・あの白いモノ全てがワタスゲです!
何はともあれ現場へ急行!
2011年06月16日 22:41撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
6/16 22:41
湿原を見渡すと・・・あの白いモノ全てがワタスゲです!
何はともあれ現場へ急行!
近付くとこんな感じでした。白くてポンポンのような姿。面白いです。
(ここでしばらく撮影)
2011年06月16日 22:41撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
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6/16 22:41
近付くとこんな感じでした。白くてポンポンのような姿。面白いです。
(ここでしばらく撮影)
この一面のワタスゲ!この年は大当たりの年でした。
2011年06月16日 22:41撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
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この一面のワタスゲ!この年は大当たりの年でした。
木道のすぐそばにも生えてます。
駒止湿原は天然記念物に指定されているので摘んではいけません。
2011年06月16日 22:43撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
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木道のすぐそばにも生えてます。
駒止湿原は天然記念物に指定されているので摘んではいけません。
ツツジとワタスゲ。オレンジと白の組み合わせが良いです。
2011年06月16日 22:43撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
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ツツジとワタスゲ。オレンジと白の組み合わせが良いです。
足元にはモウセンゴケもあります。見るもの全てが目新しかったです。
2011年06月16日 22:41撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
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足元にはモウセンゴケもあります。見るもの全てが目新しかったです。
平坦な木道がトータルで片道3kmほど続きます。
2011年06月16日 22:41撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
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平坦な木道がトータルで片道3kmほど続きます。
ここは熊の生息地。看板の端に熊注意の張り紙がしてあります。
2011年06月16日 22:41撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
6/16 22:41
ここは熊の生息地。看板の端に熊注意の張り紙がしてあります。
谷地と谷地を繋ぐ木道はこんな笹薮に覆われています。途中に森もあります。
2011年06月16日 22:43撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
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谷地と谷地を繋ぐ木道はこんな笹薮に覆われています。途中に森もあります。
ここは白樺谷地。やはりワタスゲでいっぱいです。
2011年06月16日 22:41撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
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ここは白樺谷地。やはりワタスゲでいっぱいです。
奥の森を超えると水無谷地です。やはりワタスゲが満開!
2011年06月16日 22:41撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
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奥の森を超えると水無谷地です。やはりワタスゲが満開!
暑さにちょっとバテ気味なので、水無谷地に行く前にひと休み。
この頃は本当に歩き慣れていなかったなぁ。
2011年06月16日 23:14撮影 by  NIKON D40X, NIKON CORPORATION
6/16 23:14
暑さにちょっとバテ気味なので、水無谷地に行く前にひと休み。
この頃は本当に歩き慣れていなかったなぁ。
足元にはタテヤマリンドウが咲いています。
しかし、多くのピンボケ写真が残っているので、マクロ撮影にも慣れていなかったようです。
2011年06月16日 22:43撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
6/16 22:43
足元にはタテヤマリンドウが咲いています。
しかし、多くのピンボケ写真が残っているので、マクロ撮影にも慣れていなかったようです。
小川の両脇には成長してしまったけれどミズバショウが生えています。
2011年06月16日 22:44撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
6/16 22:44
小川の両脇には成長してしまったけれどミズバショウが生えています。
水無谷地の看板は一番奥にあります。この先は昭和村の駐車場ですが、トイレはありません。
2011年06月16日 22:41撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
6/16 22:41
水無谷地の看板は一番奥にあります。この先は昭和村の駐車場ですが、トイレはありません。
咲き始めのコバイケイソウです。コバイケイソウも毎年咲くわけではありません。
2011年06月16日 22:44撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
6/16 22:44
咲き始めのコバイケイソウです。コバイケイソウも毎年咲くわけではありません。
ワタスゲに囲まれて1枚。木道が隠れてしまうほどのワタスゲの量にビックリです。
2011年06月16日 23:15撮影 by  NIKON D40X, NIKON CORPORATION
6/16 23:15
ワタスゲに囲まれて1枚。木道が隠れてしまうほどのワタスゲの量にビックリです。
ツツジも綺麗です。
2011年06月16日 22:41撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
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ツツジも綺麗です。
カメラのセルフタイマーをセットして走ります!
10秒じゃこれが限界か(^^;
2011年06月17日 00:09撮影 by  DMC-FX8, Panasonic
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6/17 0:09
カメラのセルフタイマーをセットして走ります!
10秒じゃこれが限界か(^^;
帰りは普通の道を歩いて駐車場に戻ります。
ブナ林の成れの果て(昔畑だった荒地)の間を縫う道です。
2011年06月16日 23:08撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
6/16 23:08
帰りは普通の道を歩いて駐車場に戻ります。
ブナ林の成れの果て(昔畑だった荒地)の間を縫う道です。
最後に駒止湿原の全景図です。
素晴らしいワタスゲと駒止湿原の自然に感謝ですね。
2011年06月16日 22:43撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
6/16 22:43
最後に駒止湿原の全景図です。
素晴らしいワタスゲと駒止湿原の自然に感謝ですね。
[番外]
南郷スキー場で有名なヒメサユリ。ちょっと足を伸ばして撮ってきました。
正直、暑さからグロッキー気味になりました(^^;
2011年06月18日 09:41撮影 by  NIKON D200, NIKON CORPORATION
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[番外]
南郷スキー場で有名なヒメサユリ。ちょっと足を伸ばして撮ってきました。
正直、暑さからグロッキー気味になりました(^^;

感想

ここ駒止湿原は、私に高層湿原の動植物の"面白さ"や"興味深さ"に初めて気付かせてくれた山と写真の原点ともいえる場所です。
最初に出迎えてくれたエゾハルゼミの鳴き声や遠くで木を叩くアカゲラ、"お土産"だけを木道の脇に残していたツキノワグマ・・・全てが日常から離れた存在です。

たまたまこの年はワタスゲの大当たりの年でした。
一面に真っ白な果穂が揺れる様は、他のどの湿原でも見たことがないほどの素晴らしさで、大げさではなく、本当にひと目見ただけで魅了されてしまいました。

その時の感動を両親にも感じてもらおうと、翌年連れて行った時は残念なことに多いところでもこの時の約1/3くらいしかありませんでした。
2008年が本当にワタスゲの大当たり年だったということですね。

ワタスゲの影に、小さなタテヤマリンドウやモウセンゴケ、コケモモがあるのを見つけた時も感動しました。
植物図鑑やガイドブックでは見たことがあっても、自然の中に生きるホンモノを見たのはこの時が初めて。
冬場には数mの積雪になるという駒止湿原でも、こんなに強く生きてるなんて!
やはり素晴らしい場所ですよね。


そんな駒止湿原も戦後の開発によるブナ林の減少から年々乾燥が進み湿原の面積が減少していることに加え、観光客の集中からくるオーバーユースが問題となっています。
いつまでもこの美しい姿を残して欲しい。
そんな気持ちでこの山行記録を書いてみました。

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