奈良倉山・鶴寝山・大マテイ山
- GPS
- 04:49
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,371m
- 下り
- 1,127m
コースタイム
西原峠 10:20-10:25
佐野峠 10:50
奈良倉山 11:20-11:30
松姫峠 11:55-12:00
鶴寝山 12:15-12:25
大マテイ山 13:00-13:10
大ダワ 13:20
モロクボ平 13:45
小菅の湯 14:10
天候 | 西原峠へ登り始めた頃は、時折晴れ間もありましたが、稜線に上がると急速に雲が迫り、短時間の雹や雨に2度ほど見舞われています。下山直前の14:00頃からは本格的な夕立となりましたが、すでに車道まで降りていたので、あとは傘をさして歩きました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2008年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
猿橋駅 08:46-(富士急バス)-09:15 小寺バス停 (帰り) 小菅の湯バス停 15:20-(富士急バス)-16:40 上野原駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース全体のほとんどが歩きやすい道で、危険個所は全くありません。 林道から奈良倉山に上がる地点の標識が控えめで見落としやすかったことを除けば、道標等による道案内もしっかりしていました。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 ※GPS導入前なので、ルートは推測です。 |
感想
猿橋駅で乗ったバスの、この日の乗客は5人だけでした(始発は大月駅ですが、猿橋駅までは空でやって来ました)。
小寺バス停で降りて、バスの進行方向を見ると、すぐ先に右斜め前方に下るコンクリートの道があり、「峠入口→」という案内標識も出ていました。
登山地図によっては、1つ先の中風呂バス停を起点として書かれたりしていますが、それだと小寺-中風呂のバス停間をまるまる歩いて戻ることになりそうな感じです。
その道を下ると、ほどなく立派な橋で川を渡り、対岸を登り始めるとすぐに1軒の民家の脇に出ます。民家があるためか、ここまではしっかりした道です。
やや吠え方のうるさい犬をやり過ごし、民家の裏手に回ったところから登山道が始まりました。始めは不安定な道で斜面に取り付きますが、尾根に絡むあたりからは歩きやすい道に変わります。
傾斜が緩やかで段差なども一切なく、しかもこの時期は新緑が美しくて、とても気持ち良く歩ける道でした。この優しい道ならば、下りでも楽に歩き通せると思います。
西原峠まで上がると、しばらくは林道歩きになります。すぐに坪山への道を右に見送って、未舗装の広い道を緩やかに登っていきます。
ほどなく佐野峠と思われる地点を通過しますが、そこには前後の行き先を示す道標があるのみで、現在地の表示はありませんでした。
晴れていれば、林道からの眺めは良いのかもしれませんが、急に雲が増えてきて見晴らしはパッとしません。
景色もなく単調な林道歩きが退屈になってきた頃、ようやく右手に奈良倉山への山道を発見です。でもなぜか標識は、ちょっと奥まって見落としやすい所に立っていました。
山道は少し急な登りとなりますが、短い距離で奈良倉山に到着です。
樹林に囲まれた頂上は南西面だけが伐採されて開けており、「富士山天望所」としてベンチ代わりの丸太なども置かれています。でもそこに腰掛けてみても、今日の天候では見えるはずのもの全てが雲の中でした。
また、これまでも時折雨粒がパラパラと落ちていたのですが、みるみるうちに本降りに変わってしまいました。この先、当面は林道歩きが主体なので、とりあえず傘をさして進んでいくことにします。
頂上を後にすると、すぐに先程まで歩いていた林道の続きに出ました。
するとそれまでの雨が雹に変わって、しかもかなりの迫力で降るようになりました。この先の松姫峠で今日の山行を打ち切り、下山することも考えたほどです。
ところが雹は長くは続かず、降り止んだと思ったら、今度はたちまち晴れてくるという、忙しい空模様でした。
松姫峠に着いた時も、上空は青空の占める割合のほうが大きいくらいで、大崩れする心配もなさそう。このまま行動を続けることにしました。
峠からは平凡な坂道を15分も登れば鶴寝山に到着です。南面だけが展望のために開けていますが、今日は雲が見えるだけ。
そんな状況にもかかわらず多数のグループが休憩中で、今日歩いた中で見た一番の賑わいが、何故かこの地味な頂上だったのでした。
鶴寝山の先では、尾根の北面と南面に道が付けられていて、北面の道に「巨樹のみち」、南面の道に「日向みち」とそれぞれ名前が付けられていました。
鶴寝山から下った道をそのまま道なりに進むと北面の「巨樹のみち」に入るので、ここは敢えて静かそうな南面の「日向みち」を選択します。
アップダウンの少ない道はとても歩きやすく、また雨で新緑が一段と色鮮やかに見えて、ただでさえ美しい森がいっそう魅力的になっていました。
「日向みち」の途中の分岐点から、大マテイ山に寄り道をすると、頂上に着く頃には再び雨が降ってきました。
その雨が短い時間で止んだのを見て、下山を始めようとした矢先のことです。不意に雷鳴が爆音のように周囲に轟き渡りました。
山の中で聞く雷はこれが初めてだったのですが、発生源が比較的近いようで音が半端でなく大きかったばかりか、上からではなく横から聞こえてきたのでビックリです。
雷は1発だけで収まったのですが、速やかに下山したほうが良さそうです。ここからは先を急ぐことにして、南面の縦走路に戻り、緩やかな道を早足で進んでいきます。
南北の道が合わさる合流点を通過すると、そのすぐ先が、大菩薩方面へ向かう牛の寝通りと、小菅方面への分岐点となる大ダワで、ここを右に折れます。
しばらくは傾斜のほとんどない緩やかな道で、森の様相もとても美しく、早足で通過するのが勿体ないくらいでした。
モロクボ平の分岐点で川久保への道を分けると、次第にハッキリした傾斜がついてきます。
そしてさらに田元への分岐を左に見送ると、以降は急斜面に付けられたジグザグの道で一気に下るようになりました。
斜面自体は急でも、大きなジグザグのおかげで道の傾斜は程々に抑えられて歩きやすいので、駆けるようにして下っていきます。
集落が目の前に迫って、なんとか雨よりも先に下りて来られたな、と思ったその途端、ザーという音とともに、ついに本降りの雨がやって来ました。
が、すぐに山を抜けて集落の中の道に入ると、あとはもう傘だけで十分です。結局この日も、レインウェアの出番はありませんでした。
小菅の湯に着いた時点で、バスの時刻まで1時間以上の余裕があったので、ここで食事でもしながらゆっくりと過ごすことにしました。
日頃から温泉には特段の興味がなく、日帰り温泉施設なるものには今回が初めての立ち入りとなります。
ところが受付で入浴を前提としたコース選択を迫られてしまったので、恐る恐る「食事だけなのですが...」と言ってみると、少し間があったのち、入浴の人が優先だが、今日は人数に余裕があるため食事だけの入場も認める、という旨の返事があってホッとしました。
本来は、温泉を利用しない限りその他の施設も使えない、ということのようです(ほかの日帰り温泉施設でもそうなのかは不明ですが)。
それでも中に入ってしまえばこっちのもの。食堂で足を伸ばしてくつろぎ、出てきたソバに舌鼓を打っていきます。
そうこうしている間に、外では何度となく雷鳴が響くようになって、窓から外を見れば、なんと土砂降りの雨ではないですか。こうなる前に山を下りておいて良かったと、胸を撫で下ろしたのでした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2008_04_06/mt2008_04_06.html#20080517
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