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Yamareco

記録ID: 124393
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

三ツ森北峰・大寺山・小寺山・坪山

2008年04月29日(火) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:35
距離
12.7km
登り
1,407m
下り
1,218m

コースタイム

落合橋バス停 08:40
駒宮砦    08:55-09:00
天神峠    09:05
三ツ森北峰  11:00-11:10
大寺山    11:30-11:35
小寺山    11:45
西原峠    12:10-12:15
坪山     13:15-13:30
びりゅう館  14:15
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2008年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
大月駅 08:10-(富士急バス)-08:38 落合橋バス停
(帰り)
学校前バス停 14:43-(富士急バス)-15:32 上野原駅
コース状況/
危険箇所等
●落合橋バス停〜駒宮砦〜天神峠
登山道のない区間です。特に落合橋バス停の上にある墓地から先、駒宮砦までは、微かに踏み跡がある程度です。ただし距離は短いので、適当に登ってもたどり着けないことはないと思います。
駒宮砦と天神峠の間は尾根筋となり、踏み跡もいくらか頼もしくなっていて、普段山を歩いている人ならば問題なくたどれるはず。

●天神峠〜三ツ森北峰
一般登山道です。しばらく歩きやすい道が続きますが、稜線に上がる手前でトラバース道に変わると、足場の悪い箇所もありました。

●三ツ森北峰〜大寺山〜小寺山
一般登山道ではありませんが、しっかりした踏み跡が続いていて、迷うような分岐もありません。歩きにくい箇所もなく、普通に歩ける状況でした。

●小寺山〜西原峠
小寺山からの歩き始めで、テープが付いている北尾根に入らないよう注意です。西原峠への道は北西尾根となります。
この区間は踏み跡が不明瞭になり、所々にはヤブもあって、山慣れた人向きです。かなりの距離を進む間、何の目印もなかったりするので、少し心細く感じました。

●西原峠〜坪山
尾根道と巻き道とがあって、尾根道を選びましたが、途中で坪山よりも遙かに高い1,180m圏のピークを越えていくことになります。
しかもそのピークの前後は、登り下りともにかなり急な道で、余計に体力を消耗した感じでした。

●坪山〜びりゅう館
阿寺沢方面との分岐点までは、アップダウンが続くタフな道でしたが、分岐点以降は快適な道に変わります。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。
※GPS導入前なので、ルートは推測です。

感想

大月駅から浅川行きのバスに乗って、浅川入口の次の落合橋で降ります。駒宮砦へ登るには、このバス停が一番近そうに思われたためです。
ただし、ネットでかなり調べたにもかかわらず、この付近から駒宮砦へ登ったという記録は全く見付けられませんでした。
逆方向に下った記事ならば2〜3あったものの、いずれもルートの説明のないものばかりで、何ひとつ情報を得ないまま、現地に降り立った形です。

唯一の手掛かりは、Googleの航空写真で、落合橋付近から斜面を上がる道のようなものが見えていたこと。
バス停の周囲を見渡すと、確かに同じような位置に、コンクリート舗装のスロープがありました。
一か八か、このスロープを上がってみると、スロープ自体はすぐに終わってしまうのですが、その先にも明瞭な山道が続いていました。それも意外なほど良く踏まれた道だったので、これにはすっかり拍子抜けです。

ところがその広い道は、やがて唐突に墓地に出て、そこで終わってしまいました。お墓参りの人が歩くために、明瞭な道になっていたようです。
それでも墓地の裏手を観察すると、右手奥の斜面に登れそうな気配があります。ヤブの中に入ることになりますが、良く見ると人の足跡も残っていたりします。
そこに踏み込んでみると、ヤブっぽい場所はすぐに終わって、針葉樹の急斜面に変わります。足跡は、消えたかと思えばその先で復活したりといった具合でした。

でも方向さえ間違わなければ、元々さほど距離や標高差のある登りでもなく、あとは足跡に頼らず適当に登っていくと、駒宮砦のピークにたどり着きました。
鬱蒼とした林の中に小さな祠とお墓が1つずつあるだけの、展望もない寂れた感じのピークでした。

駒宮砦から先は、単純に尾根を進めば良いだけですし、薄いながら踏み跡も付いています。5分も歩けば標識の立つ天神峠に出て、そこから一般ルートに入ります。

ここからの長尾根は穏やかな登りが続いて、急坂や危険箇所のない、とても歩きやすい道でした。傾斜が緩む中腹あたりでは林相も美しく、新緑が萌えるこの時期はまばゆいほどです。
ただし、かなり登ってから尾根を外してトラバース道に変わると、崩れかかった箇所の通過が時々あって、そこは注意が必要でした。

稜線に上がった所が尾名手峠で、さらに2〜3のコブを越えて行くと、今日の最高点でもある三ツ森北峰(頂上標識や地図等では「北峰」とだけ表記されています)に到着です。
誰もいない静かな頂上で、全方向の展望を楽しみたいところでしたが、この日は空気が霞んでいて、クリアに見えるのは近くの山にとどまっていました。

三ツ森北峰から西原峠までの間は、再び一般登山道ではなくなりますが、ここはネット上で山行記録が多く見つかったので、さほど心配はしてきませんでした。
頂上から鋸尾根方面へ一旦僅かに下ってすぐの、標識の立つ地点が大寺山への分岐点で、大寺山・西原峠を示す小さな木片も木に括り付けられていました。

大寺山へ向かう道はかなり明瞭で、黄色のテープも時々出てきます。迷うような尾根の枝分かれもないので、何の問題もなく歩いていけます。
大寺山は、先程の分岐点で見たのと同様の「大寺山」と書かれた小さな木片が木に括られているだけの、展望のないピークでした。
次の小寺山には標識はなく、地形と高度計などから現在地を小寺山だと知ることができた程度です。

小寺山では、西原峠へ向かう北西尾根のほかに、北尾根にもテープが付けられていて、コンパスで方位を確認して北西尾根に入ります。
するとその先で、途端に道がヤブっぽくなりました。踏み跡や目印のテープも途切れがちになり、コンパスで進行方向を確認しつつ進んでいきます。

しばらくして、やや唐突に林道に降り立つと、もうそこが西原峠でした。
振り返れば、たった今自分が下ってきたヤブ道がどこにあるのかがもう定かではなく、逆ルートの場合はここで迷わされそうです。
西原峠から小寺山に向かうには、峠ですぐに林道を離れて、右手の斜面を上がっていく形になります。

西原峠から坪山方面を示す林道の分岐に入り、その少し先で標識に従って林道を離れて、左手の斜面を上がっていきます。
 (実はここで分岐道と標識の両方を見落として、そのまま林道を終点まで進んでしまい、20分ほどロスしています)

山道が稜線に達すると、そこが尾根道と巻き道との分岐点になっていました。
尾根道は坪山までほぼ直進しますが、その途中で坪山よりも遙かに高い1,180m圏のピークを踏んで行きます。
その尾根道を選択したところ、1,180m圏ピークへの登り下りともかなり急な道で体力を使わされて、おまけにピークは展望も何もないつまらない地点でした。
一方の巻き道のほうは、かなり大回りにはなるものの、あまり起伏のないルートを取っているようです。

いよいよ坪山に近付いてくると、ちょうどツツジの季節とあって、時々満開のツツジを見られるようになります。
最もツツジが群生しているのは、北側の尾根に付けられた2本のルートなのですが、混雑を避けて選んだ西から東へ抜けるルートでも、群落とはいかないまでも単発のツツジはそこそこ楽しむことができました。

急な登りは、最後のほうで手も使うようになって、坪山の頂上に到着です。
狭い頂上では、すでに3つほどのグループがレジャーシートを広げて寛いでいるため、後からやって来た人の居場所が全くない程です。
 (花の時期には次々と人が来るのだから、中央にデーンとシートを広げたりしないで、端に寄るなど少しは配慮すればいいのに...)
360度の展望がある頂上ですが、空気は午前中よりもさらに淀んでいて、遠くの山はほとんど見られませんでした。

坪山からの下山は、びりゅう館へ向かうルートを選びました。
このルートは、地図を見て分かっていたこととはいえアップダウンがかなりあり、実際に歩いてみると、疲労が進んでいる足には登り返しの多さが結構こたえます。
登り下りの繰り返しにウンザリした頃、ようやく阿寺沢方面との分岐点に出て、ここを左折して行きます。

するとその先にもう登り返しはありませんでした。しかも広くて歩きやすい土の道に変わります。
木の根などの障害物も、石や岩などによるデコボコもなく、傾斜もほどほどで、快適に下っていけます。
あっという間に麓の建物が近づいてきて、分岐点からびりゅう館まで、たった10分しかかかりませんでした。

バスの時間まで30分あるので、びりゅう館に入って、ざる蕎麦を注文していきます。
てっきり蕎麦だけが単品で出てくるかと思いきや、菜の物、煮物、田楽、漬物と、いずれも超小皿ながら4品が付いていて、蕎麦はもちろんこれらの副菜もどれもが美味しかったです。
700円分の値打ちは十分にあったと思うので、このびりゅう館での食事はお薦めです。

そして好都合なことに、本来ならば、びりゅう館から学校前のバス停まで少々の距離を歩く必要があるところ、びりゅう館のすぐ前に臨時便と思えるバスが来て停まっています。
まだ空席の残る臨時便に乗って待っていると、定期便が近くを通過するのとほぼ同じ時刻の発車となりました。ゆったり座って帰れてラッキーだったと思います。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2008_04_06/mt2008_04_06.html#20080429

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