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Yamareco

記録ID: 1275019
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
北陸

北アルプス奥地の天然温泉を巡る6泊7日(白馬鑓〜祖母谷〜阿曽原〜仙人〜立山)

2017年09月23日(土) 〜 2017年09月29日(金)
 - 拍手

コースタイム

1日目
山行
4:00
休憩
0:00
合計
4:00
12:30
240
猿倉
16:30
白馬鑓温泉
2日目
山行
8:10
休憩
0:10
合計
8:20
8:00
270
白馬鑓温泉
12:30
12:40
180
天狗ノ頭
15:40
15:40
40
唐松岳山頂
16:20
唐松岳山頂山荘
3日目
山行
5:40
休憩
0:10
合計
5:50
9:40
200
唐松岳山頂山荘
13:00
13:10
140
餓鬼山避難小屋
15:30
祖母谷温泉
4日目
山行
7:00
休憩
0:50
合計
7:50
9:00
100
祖母谷温泉
10:40
11:30
60
欅平駅
12:30
12:30
260
水平歩道入口
16:50
阿曽原温泉
5日目
山行
9:30
休憩
0:40
合計
10:10
6:30
240
阿曽原温泉
10:30
10:40
60
雲切新道ピーク
11:40
11:50
110
仙人温泉小屋
13:40
14:00
160
仙人池ヒュッテ
16:40
真砂沢ロッジ
6日目
山行
5:10
休憩
0:10
合計
5:20
7:30
180
真砂沢ロッジ
10:30
10:40
130
剱澤小屋
12:50
雷鳥荘
7日目
山行
6:40
休憩
0:00
合計
6:40
6:40
150
雷鳥荘
9:10
9:10
250
前剱山頂
13:20
室堂
天候 晴れたり雨ふったり
過去天気図(気象庁) 2017年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
中央線特急にて白馬駅着→バスにて猿倉口
コース状況/
危険箇所等
真砂沢⇔剱岳間の剱沢雪渓の夏道コースはハシゴとロープが外されている箇所があったため、この部分は雪渓コースを渡る必要がありました(山行記録参照)
【1日目】今回の旅は北アルプスの秘湯を巡り、最後に剱岳に登頂し立山に降りる計画。まず白馬駅からバスにて猿倉へ。登山計画書を提出し長旅のスタートです。
【1日目】今回の旅は北アルプスの秘湯を巡り、最後に剱岳に登頂し立山に降りる計画。まず白馬駅からバスにて猿倉へ。登山計画書を提出し長旅のスタートです。
初日は白馬鑓温泉。なんとテン場が満席とのことで、小屋泊となりました(^^;
初日は白馬鑓温泉。なんとテン場が満席とのことで、小屋泊となりました(^^;
【2日目】早朝の温泉
結局温泉は夕、夜中、早朝の計3回入りました。特に夜中はウィスキーを飲みながら星空が見渡せ、最高の時間を過ごせました。
【2日目】早朝の温泉
結局温泉は夕、夜中、早朝の計3回入りました。特に夜中はウィスキーを飲みながら星空が見渡せ、最高の時間を過ごせました。
次の目的地は唐松岳山頂。
次の目的地は唐松岳山頂。
道中すばらしい天気で、本当に気持ちよい稜線歩きでした。
道中すばらしい天気で、本当に気持ちよい稜線歩きでした。
不帰ノ嶮の核心部分です。1,2箇所、腕力も使うところもありましたが、慎重に行けば問題ないかなと。ただ、あまり重量物(テントとか)持って登るところではないという感想です(笑)
不帰ノ嶮の核心部分です。1,2箇所、腕力も使うところもありましたが、慎重に行けば問題ないかなと。ただ、あまり重量物(テントとか)持って登るところではないという感想です(笑)
何とかかんとかキレットを越え、唐松岳山頂に着きました。あとはテントを張ってゆっくりしましょう。
何とかかんとかキレットを越え、唐松岳山頂に着きました。あとはテントを張ってゆっくりしましょう。
テン場は空いており快適
テン場は空いており快適
【3日目】翌朝の唐松岳頂上からの景色。この日も快晴で、目的地の剱岳がくっきり見えました。これから祖母谷温泉へ向かいます。
【3日目】翌朝の唐松岳頂上からの景色。この日も快晴で、目的地の剱岳がくっきり見えました。これから祖母谷温泉へ向かいます。
前半は歩きやすい道
前半は歩きやすい道
避難小屋
中を覗いてみました。想像よりきれいな感じでした。
中を覗いてみました。想像よりきれいな感じでした。
道中にあった池塘。謎の装置が設置されています。何かの観測器?
道中にあった池塘。謎の装置が設置されています。何かの観測器?
唐松岳→祖母谷温泉の道は後半がきつかったデス。ある意味今回の山旅の核心の一つでした。登山道のすぐ横は崖だが草が茂っており、見ため以上に危険+丸い岩がゴロゴロしており、その表面が苔むしていて滑る このような道が後半ずっと続くため、神経を消耗されます(^^;
唐松岳→祖母谷温泉の道は後半がきつかったデス。ある意味今回の山旅の核心の一つでした。登山道のすぐ横は崖だが草が茂っており、見ため以上に危険+丸い岩がゴロゴロしており、その表面が苔むしていて滑る このような道が後半ずっと続くため、神経を消耗されます(^^;
登山道から祖母谷温泉が見えたとき、まさに「脱出」という単語が頭に浮かびました。
登山道から祖母谷温泉が見えたとき、まさに「脱出」という単語が頭に浮かびました。
今日のテン場は自分と猿のみ。
今日のテン場は自分と猿のみ。
貸し切り状態。今回の山行で入った温泉では、ここがいちばん気持ちよかったです。湯量豊富で毎分150リッターくらいは湧出量がありそう。湯温も適度、ここも夕、夜、朝の計3回入りました。
貸し切り状態。今回の山行で入った温泉では、ここがいちばん気持ちよかったです。湯量豊富で毎分150リッターくらいは湧出量がありそう。湯温も適度、ここも夕、夜、朝の計3回入りました。
【4日目】
次は阿曽原温泉へ向かい、黒部の水平歩道を通ります。まず見えるのが欅平駅。
【4日目】
次は阿曽原温泉へ向かい、黒部の水平歩道を通ります。まず見えるのが欅平駅。
ここで行動食を補充。富山塩ドーナツというおやつ、とても美味しかったです。二つ買っておけば良かった〜
他にアーモンドチョコ2箱をゲット
ここで行動食を補充。富山塩ドーナツというおやつ、とても美味しかったです。二つ買っておけば良かった〜
他にアーモンドチョコ2箱をゲット
水平歩道のスタート
水平歩道のスタート
途中撮ってもらいました。ちなみに左にぶら下がっているのは洗濯物です(笑) 快晴なのでよく乾きました(^^ 温泉の硫黄成分でもみ洗いすると、殺菌効果でニオイが取れるのでおすすめですよ〜
途中撮ってもらいました。ちなみに左にぶら下がっているのは洗濯物です(笑) 快晴なのでよく乾きました(^^ 温泉の硫黄成分でもみ洗いすると、殺菌効果でニオイが取れるのでおすすめですよ〜
途中この場所の渡渉で、誤って両足水に浸かってしまいました(+_+) このあと二日間ほど靴の水分抜けず大変な思いをしました
途中この場所の渡渉で、誤って両足水に浸かってしまいました(+_+) このあと二日間ほど靴の水分抜けず大変な思いをしました
目的地の阿曽原温泉。こちらもいかにも山奥の温泉という感じです。この日のテン場は自分以外に2張(2名)で、長崎と京都からいらした方でした。自分含め皆お酒好きで、ヤマメシをふるまっていただいたり、山にまつわるマニアックな話を聞けたり、暗いなかこんな奥地でこんなに楽しめるのかと、テン泊の楽しさ大満喫でした。お二人ともありがとうございました!
目的地の阿曽原温泉。こちらもいかにも山奥の温泉という感じです。この日のテン場は自分以外に2張(2名)で、長崎と京都からいらした方でした。自分含め皆お酒好きで、ヤマメシをふるまっていただいたり、山にまつわるマニアックな話を聞けたり、暗いなかこんな奥地でこんなに楽しめるのかと、テン泊の楽しさ大満喫でした。お二人ともありがとうございました!
ちなみに温泉はこんなかんじです。
ちなみに温泉はこんなかんじです。
【5日目】
次の目的地は仙人温泉、、、の予定でしたが、今年は早期に営業終了とのことなので、その先の真砂沢ロッジを目指します。まずは関西電力の施設を抜けていきます。
【5日目】
次の目的地は仙人温泉、、、の予定でしたが、今年は早期に営業終了とのことなので、その先の真砂沢ロッジを目指します。まずは関西電力の施設を抜けていきます。
ダムの軌道。厳かな雰囲気。。
ダムの軌道。厳かな雰囲気。。
阿曽原⇔真砂沢は2山越える必要がありますが、まず1つ目の雲切新道はそうとう急で、傾斜30度くらいの道が延々続きます。先が見えづらいですが、ひたすら心を無にして上り続けましょう(笑)
阿曽原⇔真砂沢は2山越える必要がありますが、まず1つ目の雲切新道はそうとう急で、傾斜30度くらいの道が延々続きます。先が見えづらいですが、ひたすら心を無にして上り続けましょう(笑)
雲切新道を降りて次は雪渓地帯。ここで富山県警の山岳警備隊の方とお会いしました。雪渓の状態を定期的に調べに来ているそうです。
雲切新道を降りて次は雪渓地帯。ここで富山県警の山岳警備隊の方とお会いしました。雪渓の状態を定期的に調べに来ているそうです。
調査業務のほかに、マーキングの整備をされておりました。ありがとうございます!ここから再度登り返しの開始。
調査業務のほかに、マーキングの整備をされておりました。ありがとうございます!ここから再度登り返しの開始。
仙人池ヒュッテに着。なぜかドリンクが安く、思わずコーラをチャージ。ここは剱岳が良く見えるため、写真家の方々が多く止まられておりました。
仙人池ヒュッテに着。なぜかドリンクが安く、思わずコーラをチャージ。ここは剱岳が良く見えるため、写真家の方々が多く止まられておりました。
ヒュッテ出発後数分の地点から。こちらから剱を見るのは初めてで、その急峻さ、威容さに感動。
ヒュッテ出発後数分の地点から。こちらから剱を見るのは初めてで、その急峻さ、威容さに感動。
ヒュッテから降り切ったあとは沢沿いをゆるく登っていきます。増水時は気を使います。
ヒュッテから降り切ったあとは沢沿いをゆるく登っていきます。増水時は気を使います。
目的地の真砂沢ロッジ。すでに雨が降り始めており、また夜は冷え込むとのことなので小屋泊にしました。宿泊者は自分含め8名ほどで、テン泊はいませんでした。
目的地の真砂沢ロッジ。すでに雨が降り始めており、また夜は冷え込むとのことなので小屋泊にしました。宿泊者は自分含め8名ほどで、テン泊はいませんでした。
夕食。久々に食事らしい食事をしました(笑)
ご飯は4杯おかわり。
夕食。久々に食事らしい食事をしました(笑)
ご飯は4杯おかわり。
【6日目】この日は朝から雨。
真砂沢から剣方面へは夏道と雪渓道の2通りがありますが、雪渓を渡るほうが断然ラクです(^^
【6日目】この日は朝から雨。
真砂沢から剣方面へは夏道と雪渓道の2通りがありますが、雪渓を渡るほうが断然ラクです(^^
小屋に泊まった際に、剱から来られた方が「夏道のロープとハシゴが外されていて、さらに足場の鉄筋も折れ曲がっているという箇所がありそこは渡れなかった」という話を聞いたので、その部分の写真を撮ってみました。確認したところ確かに補助具は外されており、この部分は通行ほぼ不可となっておりました(時期が来ると外れるのか、または整備中なのか不明)。
小屋に泊まった際に、剱から来られた方が「夏道のロープとハシゴが外されていて、さらに足場の鉄筋も折れ曲がっているという箇所がありそこは渡れなかった」という話を聞いたので、その部分の写真を撮ってみました。確認したところ確かに補助具は外されており、この部分は通行ほぼ不可となっておりました(時期が来ると外れるのか、または整備中なのか不明)。
今日剱岳に登頂する予定で、予報では午後に間もなく晴れるという予報でしたが、まだ雨が続いていたので本日は断念し、翌日の再登頂を狙います。
今日剱岳に登頂する予定で、予報では午後に間もなく晴れるという予報でしたが、まだ雨が続いていたので本日は断念し、翌日の再登頂を狙います。
宿泊地の雷鳥荘
日没直後から雲が取れ、美しい夕日が見られました。
日没直後から雲が取れ、美しい夕日が見られました。
夕食。山メシを続けていた人にとっては超高級料理レベル!
ご飯は山盛り5杯ほどおかわりしました。
夕食。山メシを続けていた人にとっては超高級料理レベル!
ご飯は山盛り5杯ほどおかわりしました。
【7日目】
雷鳥荘からの眺め。今日は晴れ予報!いざ剱岳へ!
ザックはデポし、身軽な恰好で登頂開始!
【7日目】
雷鳥荘からの眺め。今日は晴れ予報!いざ剱岳へ!
ザックはデポし、身軽な恰好で登頂開始!
ところが一服劔あたりから雨が降り始め、、
ところが一服劔あたりから雨が降り始め、、
前剱で強風とともに雨が打ちつける、、ウソや、、晴天のはずが、、
ここで突き進むか検討。気温5度程度で濡れた手はかじかみ、「この岩面が状態で濡れたタテバイを安全に渡れるか・・」冷静に考え、リスクを図り、結果撤退を選択しました。
恰好が身軽過ぎ、長時間の雨に耐えられない装備で行ったことが最大の敗因でした。
前剱で強風とともに雨が打ちつける、、ウソや、、晴天のはずが、、
ここで突き進むか検討。気温5度程度で濡れた手はかじかみ、「この岩面が状態で濡れたタテバイを安全に渡れるか・・」冷静に考え、リスクを図り、結果撤退を選択しました。
恰好が身軽過ぎ、長時間の雨に耐えられない装備で行ったことが最大の敗因でした。
そして降りてきたら晴天!(笑)
まあまだお前には早いっていう思し召しなのだろう(^^;
さらに翌日まで待機する気も起きず、富山市街へ降りていきました。
そして降りてきたら晴天!(笑)
まあまだお前には早いっていう思し召しなのだろう(^^;
さらに翌日まで待機する気も起きず、富山市街へ降りていきました。
下山後はひたすら食べ歩き。寿司屋を2件ハシゴし、、
下山後はひたすら食べ歩き。寿司屋を2件ハシゴし、、
クレープを食べた後さらにらーめん追加
クレープを食べた後さらにらーめん追加
剱岳よ、また来年まで待ってろよ〜
(富山市呉羽山公園展望台より)
剱岳よ、また来年まで待ってろよ〜
(富山市呉羽山公園展望台より)

装備

備考 持っていけばよかったもの:アウターシェルグローブ(剱岳で手が冷えたため)

感想

山と温泉の組み合わせが大好きで、今回は温泉を巡る旅にしよう、そしてついでに剱岳も目指してみようということでこのルートをチョイスしてみました。
白馬鑓、祖母谷、阿曽原、立山、すべての温泉気持ちよく満喫できました。中でもやはり祖母谷と阿曽原は、山行の心地良い疲労感とその秘湯感もあいまって感動的な気持ちよさでした。
剱岳は天候に恵まれず残念な結果に終わりましたが、また来年天気の良い日にリベンジしたいと思います。
※いずれの日もスタート時刻が遅いですが、これは自分がスロースターターなためです(テン場ではいつもビリで出発します)。遅く出発するぶんスピードでカバーをするような特殊な山行スタイルなので、時刻は参考程度に見られて下さいませ。

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コメント

長崎クンチです
阿曽原の湯 絶品でした。朝風呂に向かわれる姿を横目に欅平に向かいましたが、時間が許せば……ととっても羨ましかった。富山駅のお鮨屋(回転)さんはGoodでした。美味しかった
2017/10/5 2:24
Re: 長崎クンチです
テン場ではいろいろヤマ飯を振舞っていただき感謝です!
時間さえ許せば皆でもっと語らいたかったですね(^^
富山のお寿司は最高ですよね、自分はいつもこれを最終目的に山行してます(笑
2017/10/5 5:58
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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