満喫!!アメリカ出張中のYellowstone, Grand Teton国立公園
コースタイム
18日 Lake Lodge-Grant Village-South Entrance(Yellowstone)-Jackson Lake(Grand Teton)-Janny Lake-Jackson Lake Lodge泊
19日 Jackson Lake Lodge-South Entrance(Yellowstone)-Grant Village-Old Faithful-Mammoth Hot Spring泊
20日 Mammoth Hot Spring-Roosevelt Lodge-Lamar Valley-Roosevelt Lodge-Canyon Village-Lake Lodge-Grant Village泊
21日 Grant Village-Old Faithful-West Entrance-Bozeman
天候 | ずっと晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ずっとレンタカーでのドライブですが、危険な所はありません。道も広く、走りやすいためか自然にスピードが出てしまうので注意です。ときどき野生動物を見るための渋滞が起きたりしますが、ストレスを感じるほどではありません。 |
写真
感想
夏の間のアメリカ出張中に休暇を取り、YellowstoneとGrand Teton国立公園に行ってきました。当初はヨセミテやグランドキャニオンも候補にあったのですが、これらは日本からも比較的アクセスが良くて今後も訪れる機会がありそうだったので、日本からはなかなか行けないイエローストーンに決めました。
悩んだのがどこまで飛行機で行くかでした。ソルトレイクシティは飛行機の便は良いのですが、イエローストーンまで7時間のドライブは長いし、イエローストーンの最寄りの都市は飛行機の便が悪いので、最終的にはBozemanにしました。
レンタカーでイエローストーンまで約2時間のドライブですが、とにかく景色が良い。天気も良くて最高でした。
1日目はキャニオンエリアなどで滝を見てイエローストーンレイクの湖畔にあるLake Hotelに宿泊。キャニオンエリアのLower Fallでは轟音をあげながら100m近い落差を落ちる水に感激しました。ホテル到着後、晩御飯のレストランを探しながら歩いているとバイソンの群れに遭遇。5メートルくらいの間近で見るバイソンはすごい迫力でした。バイソンの群れが長い時間をかけて道を横断するため、車は渋滞してました。でもみんなバイソンを見るのに夢中で、渋滞も全然ストレスにならないようでした。
2日目は南に行って、隣接するGrand Teton国立公園を訪れました。遠くに見えていた険しい山並みがだんだん近づいて、Jackson Lakeまで来ると湖面に反射する山並みがきれいで、ついつい車を止めて写真を撮っていたら予想外に移動時間がかかりました。Jenny Lakeまで来ると、湖をはさんで向こうに見えるのはGrand Teton(4197m)を主峰とするピーク群で、峻嶮な山容とスケールの大きさに圧倒されます。Jenny Lakeを船で横断し、とうとうトレイルに踏み入りました。辺りはガレた岩場で、右手には北岳のバットレスのような壮大な岩壁を見ながら歩きます。そして正面奥にはGrand Tetonのピークが見えています。20分くらいでHidden Fallに到着。滝の横の岩壁をクライミングしている人たちの列が見えます。そこからさらに15分くらい登ると展望台に到着します。さきほど船で渡ったJenny Lakeが眼下に広がります。その向こうには草原が広がり、奥には遠くの山並みが見えます。どれも3000m近い山だと思いますが、Grand Tetonに比べると低く、そんなに高い山には見えないのが不思議です。トレイルの入り口からは標高差で言うと150mくらいは登ったのではないかと思いますが、全く頂上に近づいた気がしませんでした。それくらい頂上までの道のりは険しく遠いのだと感じました。今回は旅行中のハイキングなので山登りはこれくらいにして駐車場までの約4キロの湖畔の道を戻ります。結局駐車場に戻ったのは夕方5時過ぎでした。2000メートルを超す高地なので日本の感覚からすると午後には雲が広がってもいいと思いますが、夕方になってもGrand Tetonのピークがはっきり見えるくらいガスもありません。アメリカの乾燥した大地を感じられました。これくらい乾燥してるから毎年毎年山火事がニュースになるんですね。この日はJackson Lake Lodgeに宿泊です。2階ロビーの奥は全部ガラスになっていて、湖を向こうに見えるGrand Tetonの山並みが絶景でした。
3日目はいよいよイエローストーンの核心部である間欠泉エリアに行きます。まずは最も有名なOld Faithful。これは約1時間半に1回噴出します。ビジターセンターに次の噴出予想時間が書いてあって、ちょうど15分後くらいが予想時間だったので並んで待ちます。で、徐々に蒸気の量が増えてきてだんだんと熱水が吹上げるのが見えてきます。どんどん高くなって・・・と思ったら、10メートルくらいまで噴き上げたのがピークで、どんどん低くなってきます。あれ?ガイドブックには平均40メートルくらいって書いてあるんですが・・・終わり?と、まさに煮え切らない感じでした。Old Faithfulの周囲には他にも間欠泉やきれいな色の池がたくさんあります。片道2キロくらいの遊歩道があるのでそれにそって歩けば全部見られるようになってます。でも、ほとんどの間欠泉は時間が合わず、蒸気が出ているのを眺めるだけでした。遊歩道の一番奥にはMorning Glory Poolがあります。緑色の外側に黄色の帯をまいたような池です。昔はもっと青かったそうですが観光客が投げ入れたゴミや石が熱水の噴出孔につまって温度が下がった結果、色が変わってしまったそうです。そして、イエローストーンのもう一つの主役、Grand Prismatic Pool。よく航空写真で見ますが、実物は大きすぎて地上からではほとんど何も見えません。でも、水面から上がる蒸気までも青と黄色に染まって見えるのが幻想的でした。とにかくスケールの大きさを感じました。
4日目は早朝のMammoth Hot Springを散策します。噴出した石灰石が棚田みたいに固まって、きれいな階段状になっていました。そしてその横にはLiberty Capという巨大なキノコみたいな岩。これ、写真で見ると大きく見えませんし、実物も遠くからではそんなに大きく見えませんが、実際に近づいてみるとびっくりするくらい大きいです。この日はわざわざマムートのマンモス柄のTシャツを着てみました。外国人から突っ込まれるのを期待してたのですが、以外にもみんなスルーで残念。その後、野生動物を見にドライブしました。バイソンの大きな群れ、車道を平気で歩くコヨーテ、木に隠れて草を食べる大きな角のエルク、そして小熊2頭を連れて川を渡ろうとするグリズリーなど、たくさんの野生動物を見ました。特にグリズリーは珍しいらしく、たくさんの見物客の車が道路をふさいだため、レンジャーが来て、みんな車に戻れと怒ってました。遠かったので肉眼では黒い点にしか見えませんし、写真も撮れませんでしたが、親切なアメリカ人が双眼鏡を貸してくれたので見ることはできました。そのアメリカ人は「何回もイエローストーンに来たけど、グリズリー見たのは初めてだよ!!」と興奮してました。それを1回目にして見ることができた僕たちはかなりラッキーなんだと思います。心残りなのは世界最大のシカのムース(ヘラジカ)が見られなかったことですが、代わりにムースのフィギュアを買ったのでそれで気を紛らわせます。
5日目は朝からBozemanに向けてドライブです。飛行機を乗り継ぎ、滞在先のランシング(ミシガン州)に着いたのは夜中12時でした。途中、飛行機からシカゴのものすごい夜景が見えました。
かなり急ぎ足で周った2つの国立公園でしたが、天気にも恵まれて数々の絶景、野生動物にめぐり合うことができました。富士山より高い山を見たのは初めてのことで感動しました。生きている間にもう一度来ることができるかどうかという遠い場所ですが、言葉にならないくらい充実した休暇を満喫することができました。でも、できればもう一度来たいなぁ・・・
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