巴川

2017年10月26日(木) [日帰り]

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• 距離: 12.3km
• 登り: 11m
• 下り: 6m

天候

雨

写真

上流から河口まで、わずか7mの高低差　巴川
清水の街をゆったりと流れるが、昔は大雨が降れば甚大な被害ももたらしていた。そんな巴川を遡上してみる。
巴川河口、羽衣橋からSTART

せいかいばし、水門あり

七夕豪雨洪水痕跡（1）

西宮神社　パワーストーン　差し石

水神社

萬世橋、雰囲気良い
清水町と江尻町を繋いだ橋、当時の町長の萬太郎氏から一字とり、萬世橋とのこと。
この付近の万世町の町名由来は、ここら辺から来ているんだろうか

八雲神社の気になる鳥居

七夕豪雨洪水痕跡（2）
古い電柱、物語っている

銀座の水神社、鳥居手前の「□」はなんだろうか？鳥居が下がったのだろうか。

柳橋、欄干が2つあり、旧橋の名残だろうか。

巴川で有名な昔話と言えば、稚児橋のカッパの話

少年サッカー発祥の地で有名な魚町稲荷神社

江尻小（江尻城本丸跡）付近、絶妙な坂、巴川方面から見ると登っている。

小芝神社、小学校含めこのあたり一体が江尻城跡
この神社のあたりや二の丸あたりが一番高く、本丸方面に下がっており、そのさらに下に巴川
近くには東海道も通っており要所であることがわかる

七夕豪雨洪水痕跡（3）

旧巴川跡、以前はここに三日月型の水路が残っていたが現在はホームセンター駐車場に、この曲線が昔の川の名残を表している。

大沢川との合流、大沢川は日本平山麓を起点に、東や南の海へ流れ込まないで、市街地を通りながら北上して巴川に流れ込んでいる。地図で見れば、巴川と大沢川は並行だが川の流れは逆、おもしろい。

高橋1〜6丁目は対岸側、こちらは高橋町、川岸町とも
かつては蛇行して流れていた巴川、治水工事により真っ直ぐに流れを変えたとのこと。その名残で、高橋町は川の西側になってしまったとか。

能島付近、巴川支流と合流…と思いきや、この川は巴川から一度分かれ、能島団地を囲むように蛇行し、再び巴川に合流している。旧巴川の名残であろうか。

かなりの蛇行具合

能島八幡宮、付近の中では高台にある。

河口から6〜7km、それでも高低差は驚愕の3m弱！

能島親水公園付近、塩田川などいくつかの川がここらで合流

清水市長、県知事、静岡市長の記念植樹の碑あり
巴川の治水にちなんだものであろうが、県や旧静岡・清水が一緒になって工事をしたんであろう。

能島親水公園と高部みずべ公園を結ぶ巴流大橋（ぱるおおはし）、清水といえばエスパルス、どっちが先かはわからないが、うまくかけたのだろうか。

湿地帯、正面は梶原山

長崎橋付近、水量や勢いはあるが、川底が見えている箇所も

気づかなかっただけかもしれないけど、まともに巴川の看板見たのが、これが初めてだった気がする。

△10.4m　三等三角点　瀬名川

左巴川、右長尾川、長い距離を並行して流れている。
この並行が洪水を防ぐ秘策
ゆったり流れる巴川に比べ急流の長尾川が雨が降ると土砂を運び、巴川の合流点で水がせき止められ洪水になっていったため、平行に川を走らせ合流点を先に伸ばし合流を緩やかにしている。

ここで、横内川、大谷川放水路と合流
巴川治水工事の最後の秘策は大谷川放水路
巴川が溢れた時に水を大谷方面に流すために作られた放水路、もともと巴川に流れ注いでいた後久川の川底を掘り下げ流れを逆に変え、さらに別の川につなげ作られている。

感想

mankanbou

静岡では誰でも知っているであろう巴川
そこには様々な歴史があり、昔は小学校の授業でも習ったような気がしたし、何度か川沿いに走ったこともあるが、それらを繋げてみようと思ったことはなかった。
最近十二双川やら横内川を歩いてみて、それらが巴川につながっており、これら面白い川の流れの源はココなんじゃないかと思い、巡ってみることに。

河口から遡上して前半は、神社がやたらと目に付いた。また所々にある七夕豪雨の浸水痕なども歴史を感じた。
江尻城跡付近からは旧巴川の蛇行具合が感じれる場所が随所にあり現在の真っ直ぐな川との対比がたまらない。
清水区〜葵区の区堺では、巴川治水のメインである長尾川との長距離併走や大谷川放水路などのダイナミックな治水工事が見ものである。

この巴川の不思議な流れも、低い地形も、もともとこの川沿いが湾だったことに起因しているのであろう。この緩やかな流れだったらこそ、かつては水運が発達していたのであろうし、十二双川・横内川など含め静岡（駿府）の街を発展させる役割を担っていたのだろう。

にしても少し気になったのは大谷川放水路、もう少し歩いてみようかな。