幽の沢 男滝・女滝探訪
福島県
myokohiuti
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 223m
- 下り
- 231m
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標高グラフを拡大| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
沢沿いの道で渡渉数回、ロープ、鎖設置個所多数あり 入山口の案内板に、注意事項等が記載されています。要確認 ルートは記憶に基づいた手入力です。多少のズレはご容赦願います |
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女滝下部は蛇行して流れ落ちる それもまた情緒が有る
華のある滝だ
感想
林道終点に「滝沢川・男滝 女滝探勝路」の表題で立派な看板が設置されている。これだけ立派な看板があって、国土地理院の2．5万地形図にも記載されているので「幻の滝」というのは納得いかない。しかし、気の利いたキャッチコピーのあるなしで、集客数も変わってくるのだろうから、あれこれいう必要もないか。案内板には「幽の沢出会い山の神まで30分。そこから幽の沢の川沿いに1．2�凖綿�50分」とある。「入山の注意」として幽の沢は「岩場が連続し雨が降ったらすぐ増水するので即、下山」等々入山時の注意事項が書かれている。これはちょっと観光気分で行くところではなさそうだ。誰でもが簡単に行くことが出来ないのであれば、幻の滝の表現でいいのかも。
道は滝沢川の右岸についていて林道終点から直ぐに支沢の橋を渡る。橋といっても手すりは無く、水路橋に鋼製の足場板を渡しただけである。後は推して知るべし。気を引き締める。ヒドを越えるところは崩れたりしているところもあるが、危険というところは無く、紅葉に彩られた道を進む。20分も歩くと、橋のかかっているのが見えた。その先に見える大きな岩が幽というものであろう。橋の構造は、手すり代わりのワイヤーが張られていて、単管パイプをつなぎ合わせて桁とし、建設工事で使うような鋼製の足場板を渡しただけである。う〜ん、ワイルド〜。しかし、しっかりした作りだ。
橋を渡ったところにある大きな岩が山の神。岩の下が空間になっていてプラ杭や飯盒などが置いてあった。山の神だから祠が有るのは当たり前だが、たき火の痕跡が有るのは今でも使われているのかもしれない。見れば見るほど大きな岩である。庇状の岩だが、その根っこが岩とつながっているとは見えないので、何処からか転がって来たか流されてきたようである。ここから幽の沢となる。
道は川岸を行く歩きやすいところもあるが、支沢の入り込む岩場は鎖を掴んでトラバースする箇所も増え、気の抜けない歩行となる。行き詰まりそうな所にはテープが巻いてあり渡渉するように導かれる。こうなってくると、もう沢登りの範疇と言えなくもない。マクロに眺めてミクロに進む、を心がける。
空は高く青空だが沢は深く陽の光は射し込んでこない。なんとなく寂しさが漂う。幽の沢の幽は「奥深く静か」という意味だから、まさにその通りなのだ。やがて沢右手奥に沢底から稜線まで岩が続いているのが見えた。一枚岩だが、磨かれたようなツルツル岩ではなく、レンガをランダムに積み重ねたような岩だ。このような岩はどこかで見たような記憶はあるがどこだったか思い出せない。柱状節理とも違うようだし、あんまり見たことの無い岩だ。
さらに進むと、山腹に白いものが見えた。滝だ！右手にも滝が見えれば幻の滝、男滝・女滝に違いない。まもなく白いものは間違いなく滝として認識できた。右手にも細い滝が見え始めた。こちらの滝口は高いが水流は細い。男滝というと、豪快な滝を想像するが、滝の場合は、高いほうを男と見立てるのだろうか。左手の斜面を展望台へ登る。登る端から大展望が広がる。滝の音は、絶え間なく、ゴー、ゴーと鳴り響く。滝の周りは岩の尖頭が連なる。素晴らしい。実に素晴らしい。華のある光景だ。呆然として立ち尽くすとは、こういうことを言うのかもしれない。いいもの見たなあ。
時計を見ると三時半。秋の日は釣瓶落としだが、遅くとも五時までには戻ることは出来るであろう。急いでゆっくり確実に。四時半登山口に無事帰着。
追記
かくんば山の道確認は、時間が遅くなってしまって現地には行けず。地元の人に聞こうとしても人が見当たらず断念した。無念。
大塩の天然炭酸水は、辛うじて採水することが出来た。本当にピリッとした舌触りの炭酸水だったが家族は誰も飲まず、今も冷蔵庫に眠っている。そのうち炭酸成分は抜けて、ただの水に戻るであろう。悲惨。
湯倉温泉はもちろん時間的には間に合ったが、送湯管が目詰まりし回復のめどが立たないため、しばらくの間休業の張り紙が。残念。
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