谷川岳 〜初冬の晴れ間を逃してはならない〜
deportivo21
tanya
体力度について
- GPS
- 05:52
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 844m
- 下り
- 845m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:18
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 5:45
| 天候 | 雲多めの晴れ 風速10m/s(強い時) 気温6℃(山頂) |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
料金 : 500円 ◆谷川岳ロープウェイ 料金 : 2060円/人(往復) |
| コース状況／ 危険箇所等 |
◆天神平〜熊穴沢避難小屋 夏道を歩いた。道の狭い箇所があるが、滑落しても樹林帯なので頭を打ったりしなければ死ぬことはなさそう。 ◆熊穴沢避難小屋〜谷川岳トマノ耳 岩場の鎖は雪の下。 全体を通して、雪がまだ踏み固められていないので踏み抜きが多い。登りでの雪の深さは膝上程度だが、下山時は道が出来ていたので楽になった。 ◆トマノ耳〜オキノ耳 トマノ耳から雪庇の張り出し具合を見てルートを決めるのが良い。雪庇が気にならない程度であれば稜線上を歩いたほうが踏み抜きは浅くて済む。あまり西側を歩くと下が植物帯なので深く踏み抜く。 ◆富士浅間神社奥の院 ここから先の一ノ倉岳までは積雪期に行ったことがない。 |
| その他周辺情報 | ◆コンビニ 水上ICから谷川岳ロープウェイまでのコンビニは以下。 セブンイレブン ファミリーマート |
写真
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「インド」を書き足したのは私です。←懺悔
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
靴
予備靴ひも
ザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
昼ご飯
水筒（保温性）
ライター
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
行動食
ポール
|
|---|---|
| 共同装備 |
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
地図（地形図）
コンパス
計画書
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
ツェルト
カメラ
|
感想
夜が明け始めた水上のコンビニ駐車場から見た谷川連峰は、白い肌が淡くオレンジに染まっていた。その様はボディビルダーの「俺の筋肉を見ろ！」ではなく、砂浜にいる水着姿の若い女性の「あまり見ないでください…」に近い雰囲気で、それでも目を離せない美しさがある。恥ずかしがることはない、これから数多の人々を楽しませてくれるのだから堂々としていればいい。
谷川岳ロープウェイに乗り天神平に降り立つ。そこは全面に積雪があり、下山後の靴とクランポンの泥落しが不要であることが喜ばしい。ロープウェイは前日までメンテナンスを実施していたため歩く人が少なかったのだろうか、登山道の雪は踏み固められていなかった。
熊穴沢避難小屋から先は西側が開けて樹木も少ない稜線となり、日本海からの冷たい風が吹き付ける。幸いにもこの日の風は強くない。岩場の急登にある鎖は雪の下に眠っていて、春まで目覚めることはなさそうだ。天狗の留まり場、ザンゲ岩は顔を出しているが背が低くなっている。ザンゲ岩から先はなだらかな斜度の雪面が広がり、各々好きなルートを選んで登っていくが、選択を間違えると雪下の熊笹に足を取られる。西黒尾根ルートと合流すると谷川岳トマノ耳は目と鼻の先だ。「耳は目と鼻の先」という書き方が滑稽ではあるが…
トマノ耳に登頂したのは何度目だろうか。通算12回、積雪期は5回ぐらいだろう。降雪後で空気が澄んでいるのだろう、展望が素晴らしく、尾瀬、日光、浅間山、苗場山あたりがよく見える。だが、ここで注目すべきはオキノ耳に続く稜線だ。雪庇の張り出し具合から歩くルートをある程度決める。先行者は新潟側を進んでいるが低木に苦戦しているようなので、我々は雪庇の張り出しがほとんどないことを確認して群馬側を攻める。自分の歩いた跡が道になるのは開拓者の気持ちになって誇らしい。
オキノ耳の登頂回数は、主脈縦走で寄らなかったためトマノ耳より1回少ない。オキノ耳から見るトマノ耳は、新潟側の穏やかな顔と、群馬側の荒ぶる顔の二面性を楽しめる。トマノ耳から西に延びる主脈の稜線は、ここが標高2000mに満たない場所であることを忘れさせる。
オキノ耳から少し足を伸ばして富士浅間神社奥の院へ向かう。ここまで行く登山者はあまりおらず、トマノ耳またはオキノ耳で下山する人が多い。だが勿体ないと思う。奥の院から見る一ノ倉沢の岩壁の迫力は見逃せない。それに、この晴れ間をプレゼントしてくれた神様にこの場で感謝せずにはいられない。
オキノ耳、トマノ耳とここまで来た道を戻り、後ろ髪を引かれる思いで下山する。登りで踏み抜きに苦戦したルートは道になっていた。
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