山ヒルに会いに行くつもりじゃなかった(石老山・石砂山)
- GPS
- --:--
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 1,217m
- 下り
- 1,138m
コースタイム
11:50篠原-12:50石砂山-14:00菅井-15:00やまなみ温泉
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
やまなみ温泉16:20-(バス)-16:30藤野駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
石老山:特に危険箇所なし。 石砂山:登りは最後に急な階段。山ヒルがいます。 伏馬田分岐-菅井:倒木と崩落箇所多少。 |
写真
感想
前回嵐山まで登ったのでその続き、ねん坂(プレジャーフォレスト前)から東海自然歩道のトレースを再開。このルートは西行の計画が実に立てにくい。それは、下山地点の篠原、西野々ともバスの便が実に悪く、夕方遅い時間に1本しかないため。2週前にファミリーキャンプがてら西野々の下山地点をチェックし絶望済。子供にも「漢字の書き順は守れ」とうるさく言っている手前、まあ最後は歩きゃいいか、くらいで正規ルートにこだわる。
面倒だったので石老山入口までバスで行って登ろうか、と思ったけど、一応前回の場所からつないで見ることにする。
今回はGPSロガーを導入した。初ロガー!なんか戦略的でかっこいいぞ。
■お気楽気分が吹っ飛ぶ石老山
相模湖駅から三ケ木行きバスに乗り込むと、社内は前期試験に臨むと思われる帝京大学生で満席。のん気に山行きなどというのはオレ一人。プレジャーフォレスト前で下車すると「休日サラリーマンは気楽でいいなぁ」という目線を感じる(完全に被害妄想)。こっち見んな。あ、もう見てない。
気を取り直し意気揚々とねん坂から少し相模湖方面に戻る感じでスタート。
しかしいきなり迷う。
「←東海自然歩道 顕鏡寺・石老山」という看板を左に、山道へ進むと、林道に出た。「東海自然歩道に合流→」という看板にそって林道を下る。「←東海自然歩道 顕鏡寺・石老山」という看板が。
戻ってんじゃん!
二万五千分の一地図とにらめっこしても、どれが東海自然歩道が分からないので、少し悩んだ末適当に進んだら正解だった。多少のアップダウンはあれどほぼ平坦な道をクモの巣かきわけつつ進む。林道を経由し、急に里山に降りた。はっきりいって、特に面白みがない道。いらない子。いや言いすぎた。
相模湖病院に向かって進むとさっきは見かけなかったハイカーが。ほとんど車で来ているらしい。石老山→大明神の周回ルートなのだろう。
石老山は名前のごとく岩ごろごろで実に歩きにくい。ハイキングコース!と言われているけどそんなに気楽な道ではない。いくつもある奇岩には説明文が書かれているけど「〜と言われているが、そんなことはないだろう」みたいな投げやり感があって楽しませていただいた。
お母さんと二人で登っている小1くらいの子があまり文句などを言わずニコニコ登っている。こっちは傾斜の割には歩きにくさに体力を奪われてヒィヒィだ。融合平での休憩を挟み山頂に到着。
石老山山頂から篠原への下り。登りに比べこちら斜面は大岩が少ない。馬の背のような平坦な箇所と、急な下りを繰り返し、最後一気に下って篠原の里へ。下りは誰ともすれ違わず。
■ヒルはつらいよ石砂山
正直石老山が思いのほかヘヴィーでヘタれたのでそのままやまなみ温泉まで歩いて帰っちゃおうかと思ったけど、子供に「やり始めたら最後までやれ」と言っている手前、初心貫徹で小休憩を挟み石砂山に向かう。ギフチョウ保護区の石砂山だが、まったく季節違いなので誰もいない。
石砂山は石老山に比べて実に歩きやすい登山路で気持ちいい。麓付近こそ植林されたスギばかりだったが、標高があがると広葉樹林になり、北側斜面ということもありあちこちにキノコが生えている。自然保護区なので採取する人もいないのだろう。赤く毒々しいマリオの家みたいなキノコがたくさん生えているので、きっと毒キノコだろうと思って調べると「タマゴタケ」という美味キノコだとか!キノコ素人なので知らなかった!マリオとか言って本当に申し訳ない!思わず写真に撮る。
山頂まであと300mという看板とともに登場した急な階段。これが実にキツい。引き返したくなるほどキツい。エベレスト登山で頂上を前に苦渋の下山判断を下したアルピニスト気分が良く分かる。でも実は良く分かってない。暑さもあって正常判断ができない。ココココココッという音が聞こえる。
休んでは登り休んでは登りでようやく山頂へ。
山頂でザックを降ろし、ふいと一息をつき、そういえば丹沢は山ヒル祭りで石砂山にも現れたというのを読んだな…と思い出して足元を見ると
ものすごい勢いで靴を登ってくるシャクトリムシのようなヤツが!
ひぃいいいいいいい!山ヒルが!
振り落とそうとするがまったく離れない。
こすり落として踏み潰そうとするも見失う。
ゆっくりしようという気にもなれず早々に下山。ヒル怖いのでノンストップ。下山路はおそらく数日歩かれておらず、少し進むとクモの巣につかまる。立派なクモの巣をつぎつぎと破壊しながら進む。すまん。
突如山が開け、ススキ茂るうっそうとした草むらに出る。道が見えない。
伏馬田分岐で少し悩み、どうせバスないなら菅井に下りてやまなみ温泉に行こうとサブルートに向かう。このルート、倒木も多く崩落箇所もあってそれなりに危険だった。
伏馬田分岐から伏馬田城への分岐を経て、ようやく菅井へ。もうヘトヘトである。
菅井の下山路には、「住宅地でヒルが増えて迷惑している」という看板があった。山頂で出会ってから足を止めないように降りてきたし、注意していたのでいないだろうと思いつつトレッキングシューズを脱いでひっくり返す、と
ぽとりと山ヒルが1匹・
ひぃぃぃぃぃいいいいいい!
幸い吸われてはいなかったものの、確かに下山中ちくりという感覚はあったような気はする。
木片でつまみ、備え付けの塩水ボトルに入れさせていただいた。
疲れた体にアルファルト歩きはこたえる。
50分ほど歩いて、やまなみ温泉で疲れを落とし、腹を満たし、帰宅。
このルートは晩秋か早春がよろしいかと思います。
夏に行くとこじゃないですね。ヒルいるし。
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