相沢山 秋田駒の展望台へ

- GPS
- --:--
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 792m
- 下り
- 788m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 6:07
天候 | 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
秋田県仙北市に位置する相沢山(920m)は、秋田・岩手県境稜線から生保内川を挟んで西側に立つ山。登山道は無く、mountrexさんが夏季に藪漕ぎで登られている。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-674660.html |
写真
装備
個人装備 |
登山靴+スノーシュー。 ピッケル・アイゼンは持参したが使用せず。
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感想
秋田駒ヶ岳を眺めるなら、南側からがいい。西側、たとえば太平山や田沢湖からだと、男岳の形はいいが、スキー場の太い縦帯が目に入る。北の乳頭山あたりからの姿は美しいが、雄大さにはやや欠けるだろう。そして東の岩手県雫石あたりからだと、どうしても岩手山の雄大さに目が行ってしまう。
昨年春に南西側の熊ノ台を経由して登った時は、その雄大な姿に目を見張った。パスタプレートを少し前に傾けたようなカルデラを前面に配し、かわいらしい女岳を守るように鋭いラインの男岳が左に、最高峰の男女岳が後方に控えている。地元と言えるかもしれない所に住んでいるのに、秋田駒がこんなに雄大で美しいとは知らず、驚きだった。
20日の予報は晴れのち雪、午前中なら奥羽山系も晴れるかもしれない。秋田駒の素晴らしい姿を眺められることを期待して、相沢山へ向かった。
朝の冷え込みのおかげで、予想通り雪面は固まり、沈み込みはまったくない。こんなに締まっているのなら、早起きしてもう少し高い山へ挑戦した方が良かったのでは? しかし午後には用事もあるし、そもそも体力が問題だ。午前中のうちに稜線に上がりたいという急いた気持ちが読図を粗末にし、尾根取りつきを間違えたため、細かいアップダウンの細尾根がしばらく続く。標高500m付近からの急登では、つづら折りに作られた夏道の道型が現れて、それを頼りに登る。標高650m付近からは新雪が積っていて、軽いラッセルとなった。P811手前、樹林の切れた所からは、秋田駒の美しい姿が!期待通りだった。
P811から相沢山山頂に向かう。風もほとんどなく、静かで白い世界を一人登っていく。突然、コンクリート製の小屋が見えて驚いた。mountrexさんのレコによると、雨量観測計のようだ。
相沢山の丸い山頂には高い樹林もなく、眺めは素晴らしい。南へ延々と伸びる稜線の向こうには、羽後朝日岳が立っている。その右奥には和賀岳が。光が当たって輝く早池峰も印象的だった。
下山は稜線を少し南へ進み、P874から西側へ明瞭に伸びる支尾根を選んだ。下部でも雪面の沈み込みは少なく、大沢へ下りる地点の判断もうまくいった。最後まで固く締まった林道を、早足で歩いた。下山後、自宅に着く頃には、予報通り雪が降りだした。
相沢山自体は、里山の延長のようで、登りたくなるような山容でもない。しかし山頂からの眺望の良さは期待以上だった。好天の日に登られることをお勧めしたい。
コメント
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どの写真を見ても、自分で行ってみたくなるようなところですね。場所もなるほど、中央分水嶺の西側、羽後朝日と秋田駒の間ですね。そうとくれば、思わず「お気に入り」です。
1月あたりでこのような展望が得られる日は少ないのかと想像しました。その意味でも貴重ですね。
nomoshinさん、こんばんは。大雪による影響、大変だったものと拝察します。
まだ消えずに残っているようですが・・nomoshinさんに心配は無用ですね
こんなマイナーな山も「お気に入り」ですか
もしかして、退職後は秋田に移住なさるおつもりでは・・
確かに、相沢山からは羽後朝日岳に向けて長い尾根が伸びているので、日程さえとれるようなら、県境稜線と組み合わせて大縦走もできそうですね。
1月に青空が広がることは滅多にありません。今回は週末に得られてラッキーでした
今回の最強寒波襲来
仙台では珍しく低温状態が続きますが
秋田はいかがですか?
里山でも雪たっぷり、展望の良さは十分満足できるものですね。
真っ白な秋田駒〜和賀山塊の稜線を見せられると
ワクワクしてしまいます
行きたいな…でも雪多くて寒くってなかなか近づけない…
meikenさん、コメントありがとうございます。
ホントに強烈な寒波ですね。昨夜、セルフのスタンドでガソリンを入れる少しの間でも、猛吹雪で死ぬかと思いました
今は雪は収まって、大雪警報も解除されたようです。
20日の晴天は本当にラッキーでした。もうしばらく、奥羽山系には私では近付けない日々が続きそうです。
今シーズンもまた、昨年の羽後朝日岳のような感動的なレコを見せてください。
芸術的な写真も変わらず楽しみにしていますよ
こんにちわ
オソコメですみません。
嵐の前の静けさでしたかね?その後の大寒波は如何でしょうか。北関東も今回は20センチを越える積雪で、今朝もマイナス8度、日影の雪は中々消えず終いです。
それにしても、秋田駒も辛いものです?
Kamadam さんの様な方があらぬ?方角からも見詰め、写真まで撮っていくので、気の安らぐ暇もないとさぞかし嘆いていることでしょう(笑)
No.9、24などは特にお気に入りです。
おはようございます。こちらこそ、返事が遅くなりましてすいません。
強烈な寒波でしたね。昨日は集落の雪祭りの準備作業をしたのですが、寒気が強くて雪質が軽すぎるので、踏み固めるのに少し難儀しました。適度に水分を含んでいるとやりやすいのですが・・スキーならパウダーで最高でしょう。
南側からの秋田駒は、旧国道の跡が山肌に刻まれていて、それが少し気になりますが、
昨年登った南西側の熊ノ台あたりからだといいですね。
tonkaraさんにも気に入っていただけて良かったです。
kamadam さん、こんにちは。
すみません。コメント遅くなりました。
確かに、そうですね。
秋田駒ヶ岳を眺めるなら、南側が良いですね。
人工物が無くどっしりしていますね。
特に19番の写真・・・
昨年の春に羽後朝日から眺めた秋田駒ヶ岳よりずっと距離感が近く・・・
重量感???重厚感???がありますね。
8合目から気楽に登られる秋田駒ヶ岳のそれとは違った本来の姿があるような気がします。
それに・・・21番の写真・・・
羽後朝日嶽に和賀岳・・・実に良いですね。
この山々は本当に良い・・・ずっと眺めていても飽きがきません。
相沢山・・・
晴天の日に秋田駒ヶ岳を眺めに登ってみたくなるお山でした。
ご苦労さまでした。
おはようございます。こちらこそ、返事が遅くなりましてすいません。
強風がおさまってから、秋田市も結構積りましたね。真冬の景色になっています。
秋田駒を庭にしておられる750RSさんに、「本来の姿がある」と評価していただいてうれしいです。
奥羽の県境稜線を横から眺められるという点でも、貝吹岳に登るよりも面白いのでは・・と思いました。
そういえば、羽後朝日岳も県境稜線からは外れていますね。しかも、そこから長い支尾根が延々と伸びています。羽後朝日岳山頂からの展望の素晴らしさの要因の一つは、そこにありますね。おっしゃるように、飽きが来ない眺めですね
kamadamさん、大雪の1月に登られてたんですね。あまり見ることのない雄大な秋田駒の姿と和賀山塊を眺めるには良い山ですね。確かに南側から秋田駒を眺めるとハッとする美しさがありましたね。生保内から登った羽後朝日ルートがそうでした
3月でもいいでしょうけど、1月のまっさらな雪質を纏った秋田の雪山の景色は貴重ですね
こんばんはtooleさん。
この冬は寒気が強くて軽い新雪が連日降り積もりましたが、この時はまだその寒気が続く前だったと思います。それでも、下山後の林道歩きの時でさえ、まだカチカチの雪面でした。
冬は特に晴天をつかむタイミングが難しいですが、この日はとてもラッキーでした。
昨日は天気予報が良い方に外れましたね。一人のんびりハイキングを楽しみましたよ
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