2018年2月12日（月）三浦半島地質観察会

2018年02月12日(月) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 7.7km
• 登り: 29m
• 下り: 22m

コースタイム

9:30逗子駅集合ー10:33林四ツ角バス停下車ー10:58三浦縦貫道延伸工事現場(船久保遺跡南側)の露頭到着（現地で解説）12:06ー（昼食）−バス移動ー13:20荒崎バス停ー13:45どんどんびき・十文字洞窟(ホットメルト実習）14:30-バスで移動-15:08三崎口駅で解散

天候

晴れ・風波強

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

逗子駅集合三崎口解散

写真

2/12 10:33

林四ツ角バス停で下車

2/12 10:37

キャベツ畑の間を進む

2/12 10:39

六地蔵ーー？？

2/12 10:40

後ろの大岩はどこからきたものか？そこに六地蔵と庚申塚

2/12 10:41

三浦縦貫道の陸橋を渡る

2/12 10:42

丘の上のここにも庚申塔

2/12 10:51

縦貫道の対岸の奥山の右の高まりは大楠山かな？中央の2つのピークは大楠山の南側の尾根の延長で、左はその奥の前田川をはさんだ170mピークか？？

2/12 10:51

佐島と天神島か？天神島には前回の遺跡歩きで島に渡らなかったので、様子がよくわからないが、あんなに建物があるのかな？

2/12 10:52

縦貫道の上の道

2/12 10:52

ここにも庚申様

2/12 10:52

縦貫道周辺の地形と地質の基本を解説

2/12 10:53

工事露頭に向かう途中の崖に露出する箱根三色旗軽石層（Hk-SP）、大磯以西では三色の三つの層に分かれるが、以東では不鮮明になり、全体に橙色がかった地層となるらしい。

2/12 10:54

2/12 10:54

2/12 10:55

林五丁目の工事露頭に向かう

2/12 10:56

送電鉄塔の下をくぐる

2/12 10:57

縦貫道は神奈川県が工事主体なので、工事露頭見学の申請もスムースに行ったらしい。これが国の工事だと、手続きが大変らしいーー

2/12 10:58

工事露頭に到着―この露頭工事から最初に船久保遺跡（右奥）と呼ばれる旧跡時代ー旧石器時代の石器集中部をはじめ、縄文時代の落とし穴、土器、弥生時代の住居、土器など遺跡が出てきた。

2/12 10:58

県立地球博物館の笠間学芸員による解説が始まる

2/12 10:58

一番上（すでに削られている場所もある）の表土、その下の黒ボク土（縄文時代まで）、その下の様々なローム層、火山灰層、さらに三崎砂礫層、小原台砂礫層など複雑な地層が眠っている

2/12 11:13

露頭西面：地層の斜めの部分は古い谷地形で、上からロームや火山灰など様々な堆積物で埋められている

2/12 11:13

2/12 11:13

2/12 11:13

東面

2/12 11:13

2/12 11:13

やはり谷地形が埋められている面が見える

2/12 11:13

北面のローム、テフラ、三崎面などー箱根・東京軽石層（TP)は6万6千年前の箱根火山噴火によるもの、三色旗軽石層はその後の噴火、三崎層は7万年以前の層らしい

2/12 11:13

2/12 11:13

右奥の船久保遺跡はすでに掘り返されて破壊され、埋められている

2/12 11:24

2/12 11:25

ローム層と三崎層の間に箱根東京テフラ（Hk−TP )やその少し上の三色旗軽石層（Hk-sp)が見える。

2/12 11:26

三崎層の下の太古の渚線か？

2/12 11:26

サンドパイプなどの生痕化石などがその証拠

2/12 11:31

2/12 11:31

2/12 11:31

海岸線の下には、その時の海底にたまった堆積物、礫などがあるー小さな礫は丹沢方面か、その先の関東山地からか？

2/12 11:32

2/12 11:32

2/12 11:39

2/12 11:47

2/12 11:48

2/12 11:48

2/12 11:49

2/12 11:49

ロームの下には結構礫が多いーということは、海の底化河口だった？

2/12 11:50

2/12 12:01

表面を掘るとシルト層

2/12 12:01

2/12 12:01

2/12 12:01

2/12 12:06

地下水が染み出している

2/12 12:06

いろいろな貴重なものを見せていただき、工事露頭に敬意を表して次の目的地―というか近くの強風を避けられる場所を探して昼食休憩

2/12 12:44

昼食後、六地蔵の裏手の大岩を見る―これも火山噴出物か？

2/12 13:05

冨浦公園脇の水路ー海岸近くで、強風から波が立っている

2/12 13:25

バスで荒崎に移動して荒崎海岸に向かう

2/12 13:26

2/12 13:26

2/12 13:27

2/12 13:27

2/12 13:28

荒崎海岸対岸に富士山のように見える雲の中に大山・丹沢さん方面か？

2/12 13:28

佐島方面

2/12 13:28

荒崎漁港

2/12 13:29

大山・丹沢と江の島

2/12 13:32

荒崎に打ち寄せる波

2/12 13:32

2/12 13:32

2/12 13:36

どんどんびき

2/12 13:44

三浦層群――500万年前以降形成された付加体？黒い部分はスコリアからなる凝灰岩という

2/12 13:45

2/12 13:45

2/12 13:45

三崎層とその上の土層は不整合面

2/12 13:46

2/12 13:47

十文字洞窟周辺の三崎層には、黒いスコリア層、白いスコリア層、ピンクの火砕流層など、様々な火山性の層がある。これらは海底火山なのかな？

2/12 13:47

2/12 13:48

不整合面

2/12 14:01

強風と大波の中の巡検

2/12 14:01

2/12 14:01

2/12 14:01

荒崎の地質の解説時間

2/12 14:06

ホットメルトという手法で地層成分を部分剥ぎ取り

2/12 14:37

巡検終了し、荒崎バス停に向かうと富士山

2/12 14:37

丹沢方面？

2/12 14:38

2/12 14:39

チドリ

2/12 14:40

2/12 14:40

2/12 14:40

2/12 14:41

海蝕洞窟

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-620 オリンパス

感想

hirokok510

思わぬ強風の中の巡検となった。集合場所の逗子駅付近で今日の行程などの説明があり、長井行バスで林四ツ角下車、最初に三浦縦貫道の延伸工事露頭に向かう。途中の道路わきに出ている三食旗軽石層をチェック、工事露頭では笠間学芸員が、北露頭西・北・東面の三崎砂礫層や宮田層などやTP/SPなどのパミス層、スコリア層ばかりでなく、谷地形の痕跡や礫の由来、海岸線やサンドパイプなどの生痕化石や不整合、各層の年代など様々なことを教えてくださった。この露頭はすごい。荒崎に移動し、猛烈な風と波しぶきの中、三崎層の露頭から落ちた石のホットメルトの剥ぎ取りを体験することができた。