【星ヶ森】巡礼の山道


- GPS
- 01:58
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 618m
- 下り
- 616m
コースタイム
- 山行
- 1:42
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 1:58
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
【巡礼の山道】
いつかスペインにあるサンディアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を歩いてみたいと思う。主なルートはフランスとスペインの国境近くから、ピレネー山脈を越えて800km近くの道のりだという。前々からそういう道があるとは知っていたが、意識するようになったのはここ最近のことかもしれない。
四国へ引っ越す前から自転車でまわっていたお遍路を、愛媛に引っ越してからは主に歩きで巡るようになった影響だと思う。自転車で風をきって走る心地よさも捨てがたいけれど、歩いてまわるこのゆっくりしたペースが、今の自分には会っている気がする。
八十八ヶ所のうち最難所とされる横峰寺は、西条市の山の奥にある。標高は800mに満たないので、登山と考えれば日帰りにちょうどいい高低差である。寺から最も近い駐車場は冬季閉鎖のため、湯浪登山口に車を停めて登りはじめる。いつもの登山と異なるのは、ザックの中に御朱印帳が入っているのと、遍路用の笠をザックにひっかけていることくらいだ。
そのまま飲めるほどきれいな谷川沿いを進むと、いつもの登山道と少し様子が違うことに気づく。苔むした石の上のお地蔵さまや小さな仏像が点々とある。ここは1000年以上昔から、数多の巡礼者が歩いた山道なのだ。悩みや苦しみを抱えたまま、黙々と山頂を目指した市井の人々を思う。ただ、いまの自分と同じように、山や森に身を溶かすような楽しみもきっとあったと思う。白い吐息を深い呼吸で整えながら、60番目の御朱印を書いてもらうよろこびも、それほど変わりないだろう。
寺の伽藍と木々の隙間から、澄んだ冬空と白い石鎚山系がよく見える。空海が修行したといわれる星ヶ森も寺のすぐそばにある。
同じ道をともに行くため、ザックにかぶせた笠には「同行二人」の文字がくっきり書かれている。
本当にやらなくちゃいけないことはそれほど多くない
Not so many things we got to do
(ジャック・ジョンソン『Better Together』)
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