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Yamareco

記録ID: 1414390
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トレイルラン
中国

倉敷北部山地全山縦走: 捲土重来

2018年03月30日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
02:30
距離
15.1km
登り
814m
下り
859m
歩くペース
とても速い
0.40.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:06
休憩
0:18
合計
2:24
5:26
5
5:31
5:36
5
5:41
5:41
30
6:11
6:16
2
6:18
6:20
40
7:00
7:05
19
7:24
7:24
10
7:34
7:35
15
7:50
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2018年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー
行きは日差山の登山口に
帰りは浅原のふれあいの森駐車場に
日差山山頂より目醒めつつある岡山の市街
2018年03月30日 05:26撮影 by  iPhone 6s, Apple
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3/30 5:26
日差山山頂より目醒めつつある岡山の市街
鷹ノ巣城跡より
2018年03月30日 05:34撮影 by  iPhone 6s, Apple
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3/30 5:34
鷹ノ巣城跡より
ため池のほとりでは山桜が咲いている
2018年03月30日 05:52撮影 by  iPhone 6s, Apple
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3/30 5:52
ため池のほとりでは山桜が咲いている
高鳥居山に至るコースの途上、東の空から真赤な朝陽が昇る
2018年03月30日 06:04撮影 by  iPhone 6s, Apple
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3/30 6:04
高鳥居山に至るコースの途上、東の空から真赤な朝陽が昇る
高鳥居山より倉敷市街を望む
2018年03月30日 06:15撮影 by  iPhone 6s, Apple
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3/30 6:15
高鳥居山より倉敷市街を望む
ゴルフ場の南に少しコースアウト
朝陽に輝く桜並木に誘われて
2018年03月30日 06:32撮影 by  iPhone 6s, Apple
3/30 6:32
ゴルフ場の南に少しコースアウト
朝陽に輝く桜並木に誘われて
これから進む狸岩山(右手)と福山(左手奥)
2018年03月30日 06:39撮影 by  iPhone 6s, Apple
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3/30 6:39
これから進む狸岩山(右手)と福山(左手奥)
狸岩山頂から福山を望む
2018年03月30日 07:04撮影 by  iPhone 6s, Apple
3/30 7:04
狸岩山頂から福山を望む
和霊神社への鬱蒼とした竹林の登り
2018年03月30日 07:20撮影 by  iPhone 6s, Apple
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3/30 7:20
和霊神社への鬱蒼とした竹林の登り
和霊山の神社の周囲でも桜は満開
2018年03月30日 07:26撮影 by  iPhone 6s, Apple
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3/30 7:26
和霊山の神社の周囲でも桜は満開
福山山頂。桜の樹の右手には白い椿の樹
2018年03月30日 07:34撮影 by  iPhone 6s, Apple
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3/30 7:34
福山山頂。桜の樹の右手には白い椿の樹
福山山頂から南の山々を望む。左手には常山
2018年03月30日 07:34撮影 by  iPhone 6s, Apple
3/30 7:34
福山山頂から南の山々を望む。左手には常山
撮影機器:

感想

倉敷北部山地のことについては既に多くのレコがあげられており、毎年4月には倉敷山の会による北部山地縦走大会も開かれるようだ。前回2/14にこの縦走に挑戦したのだが、仕出倉山からコースを逸脱してしまい縦走を果たせなかったので、捲土重来する機会を伺っていた。この北部山地のレコが迷走のままでは情けないので、ここで汚名挽回したいところである。

倉敷のホテルに早朝5時にタクシーを予約し、前回と同じ日差山の登山口に向かう。今回はヘッドライトは携行しなかったが、既に空は明るくなりはじめており、登山口からすぐに始まる石段を登るにはヘッドライトなしでも十分である。すぐに日差寺の境内に出るが、桜がほぼ満開である。iphoneで写真を撮るにはまだ暗いのが残念である。早速、毘沙門堂の上の巨石の展望台に登ると、既に目を醒ましつつある岡山市街の夜景が美しい。

江田山を越えて、その先にある鷹ノ巣城跡にたどり着く。相も変わらず、岩の上に大黒様が鎮座されている。すぐさま折り返して、南に向かうと展望のない仕出倉山山頂である。前回は暗闇の中であったが、今回は既に空もかなり明るい。前回は山頂標を越えて先に進んでしまったが、今回はこのあたりは事前にルートを周到に確認済みである。再び来た尾根道を引き返し、尾根から東に下る分岐まで戻る。周囲が明るいこともあり、道標を確認することも容易である。

ここからは次の高鳥居山までは非常に複雑なルートとなる。かなり下まで東の方角に下ったのち、折り返すような形で再び西に向かうと、斜面に沿って小さなアップダウンを繰り返し、いくつかの小さなため池を通過していく。ため池の畔では山桜が咲いている。この辺りは本来は仕出倉山から尾根に沿って道がついていたのがゴルフ場が出来てその道が通れなくなったために、山裾を迂回する道を無理やりつけたのではないかと訝ってしまう。

東の空がますます明るくなり、赤みを増したと思うと、やがて、東の空から真っ赤な太陽が昇り始めた。道は一度、完全に車道に出て200mほど東に下ると、高鳥居山の北斜面を登ることになる。これが意外と急登であり、走るのが困難である。八丈岩という大きな岩を左側から迂回して登るが、時間的な余裕があればこの岩を登攀して、その上に立ってみたいところだが、ここは理性でその欲望を抑える。岩の上部を通過するとすぐに高鳥井山の神社に至る。南面には大きな岩が広がり、眼下には川崎医科大学を見下ろし、倉敷、水島方面の広大な眺望が開ける。

今度はなだらかな尾根道となり、すぐに高鳥居山の三角点に至る。ここも眺望が良好だ。登山道わきには随所にミツバツツジの花が咲き始めている。もう少し時間が経てば、満開のツツジが縦走の疲れを癒してくれることだろう。このあたりから道はゴルフ場のわきを掠めるようにして小さなアップダウンを繰り返す。

送電線の小さな鉄塔がある広場に出ると、小さな十字路となっている。ここを西に直進するべきところ、幅広い道に沿って下りかける。コースから逸れたことにすぐ気が付いたが、舗装された道路が下っていく先には満開の桜並木が続いているではないか。ゴルフ場の裏門に至る道路なのだと思うが、知られざる桜の樹に混じって、道路わきの果樹園では桃や林檎の樹も満開の花を咲かせていた。

桜並木を再び登って、縦走路に復帰すると尾根から次の山、狸岩山、そしてその奥には最後の山である福山が連なって見える。狸岩山までの間に大きく下りがありそうだ。そして、最後の福山は今回の最大の登りが待っている。やばい、呑気に寄り道して桜を愛でている余裕はなかったか。この辺りは周囲が山に囲まれた領域となり、市街地の展望に恵まれるこれまでの尾根道とはがらりと変わって、ここは急に山奥の雰囲気となる。狸岩山への登り、狸岩山からの下りは急降であり、一気に国道429号線まで下る。

国道の信号を渡るといよいよ最後の福山である。ここまでは頻繁にあった登山道の道標が途端になくなり、市街地の中のルートを地図で確認すると山沿いの細い道を道なりに登っていく。広谷池と書かれたため池に出ると、池の畔でも桜が満開である。右手をいくと見慣れた道標が福山へのコースを示している。道はすぐに舗装路から外れ、今度は鬱蒼とした竹林の中の道となる。そういえば前回、和霊神社に北側から登ることになった時も竹林の中を登ったことを思い出す。和霊神社にたどり着くとここでも満開の桜がお出迎えである。

いよいよ福山の山頂に至る開けた山道を行く。前回は非常に寒い朝であり、道がすっかり霜で凍てついていたのが、今日は後ろから背中に差す日差しのせいか、既に暑く感じられる。福山の山頂では桜の他、赤や白の椿の花も満開であった。相変わらず早朝から登山を楽しまれるお年寄りの方々で山頂は既に賑やかだ。

前回のレコで、福山城は東上する足利尊氏の大軍を阻もうと、大井田氏経が僅か1,500の兵を率いて死闘が繰り広げられたところと書いたが、よくよく考えると鎌倉・南北朝の時代はこの福山の直下に至るまで海が迫っていたはずで、瀬戸内海の軍事的な戦略の拠点であったことであろう。山頂からは前回と同様に朝霧の彼方に児島湾を取り巻く山々があたかも海に浮かんでいるように見えるが、実際、かつての戦いが繰り広げられた時代はこれらの山々は瀬戸内海の海の彼方に見えたに違いない。福山からは西側斜面の延々と続く階段を下りるがさすがに今日は階段が膝にこたえる。倉敷の市街では気温は既に11℃もあるらしい。

遂に全山縦走達成である。

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