涸沢〜穂高

コースタイム
8日・・・6:00 涸沢 〜 北穂高 〜 11:30 穂高岳山荘
9日・・・7:00 穂高岳山荘 〜 奥穂高 〜 前穂高 〜 重太郎新道 〜 上高地 〜 小梨平キャンプ場 14:20
天候 | 7日曇り 8日快晴 9日快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
弘前駅(つがる)〜新青森駅(はやぶさ)〜大宮駅(埼京線)〜新宿駅(さわやか信州号)〜上高地 10日 上高地(アルピコバス・松本電鉄)〜松本駅(しなの)〜長野駅(あさま)〜大宮駅(はやて)〜新青森(奥羽線)〜弘前駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
天幕料 涸沢500円 穂高岳山荘600円 小梨平キャンプ場700円 なぜ一番低い小梨平が一番高いのか??? でも、小梨平のお風呂は新しくなっていて快適だった。 |
写真
感想
三連休に代休1日をぶつけて、涸沢に紅葉を観に行くことにする。こんなに穂高に行っているのに、まだ秋はいったことがない。なぜかというと、このシーズン、小屋泊まりだと、布団1枚に3人、ひどいときは4人という話を聞くからである。そんなに混んでるんじゃ、行きたくないなあと思っていたが、テントを背負える体力もついたので、テントを借りて行くことにした。これなら、あずましく寝れるでしょう。
出発の日、退勤時刻の4時30分ジャストに出る予定が、会議が10分長引き、急いで帰宅。予約していたタクシーがもう来ていた。あわててザックを背負い、乗り込む。つがるに乗れなければ、この計画は水の泡。なにがなんでも乗らなければ・・・。
なんとか間に合い、初めてのはやぶさにも乗車。すごく静かだし、速いし、各シートに充電できるようになっているし、快適だった。
21時ころに大宮到着。新宿に移動。あぁ、でもさわやか信州号の乗り場を見つけるのが不安だった。何度も行ったり来たりして、やっと10号線高架下の乗り場を見つけた。たくさんの人たちが集まってくる。さわやか信州号に乗るのも初めて。23時新宿発、翌朝6時に上高地に着く。
高速を走っているのか、そうでないのか、カーテンで車内は真っ暗だし、よくわからなかった。目はつぶるけど、眠れなかった。
10月7日(金)
5時10分、上高地着。早すぎで、真っ暗。
とりあえず、御用達のアルペンホテルに頼み込んで、お風呂に入れてもらう。たぶん特別。ありがとうございます。
眠気も覚め、6時30分、かっぱ橋を出発する。
上高地はまだぜんぜん紅葉していない。徳沢は少しだけ。屏風岩を回り込むと、山々に白いものが・・・。下山してくる人の話を聞くと、朝起きたら雪が積もっていたと・・・。でも、紅葉はまだもうちょいだよと・・・。
涸沢に着いたら、汗をかいたせいか、とても風が寒く感じた。穂高はガスで見えない。とりあえず、テン場を確保し、テントを張る。昼前に着いたので、ヒュッテからも遠くなく平らなところをゲットできた。初めて一人で張るけど、なんとかできた。
テントに潜り込んだら、寝不足のせいか、うとうとしてしまった。気がついたら15時半を回っていた。テントの受付をし、夕食の準備に取りかかる。
水場に行ったら、小屋には行列。今日は布団1枚に何人寝るのか訪ねたら、「まだ泊まれるかどうかわからない」とのこと・・・。え〜〜〜。かわいそうに。一人なら寝れますけど・・・。でも、たぶんどうにかこうにか、廊下や食堂にでも寝かせてくれるでしょう。
19時には、また寝てしまう。私の心は、涸沢ではなく穂高にもう行ってしまっていた。明日、行きます。
夜中に目を覚まして空を見上げると、月と星がきれいだった。自分がこうやってこの場所にいるのが不思議な気がした。
10月8日(土)
4時に起き、モルゲンロートを鑑賞する。美しすぎて言葉がでてこない。
テント撤収まで2時間。なかなかいい感じ。頑張ってるぞ。
昨日の夜から、もう私の予定は組み直されていた。ザイデングラードを登って奥穂に行くのは、もったいない。涸沢を下って下山するのももったいない。快晴なのだから北穂にも行って、奥穂、前穂を縦走しようと。ザックは重いけど、時間かければなんとか行けるでしょう。
ゆっくりと登っていく。次第に、霜柱、雪を踏みしめる。夏だとこの荷物でバテてしまうだろうが、秋だと体力が奪われなくていいなと思った。
ほとんどの人が、涸沢に荷物を置いて、サブザックなどで身軽で来ていた。行き交う人たちに、「大きなザックだね。」と言われる。確かに、他のテント泊の人たちは60リットルくらいのザックなのに。荷物をもっとコンパクトにしなければと反省。でも、雪を想定して、アイゼンもストックも、冬の帽子、手袋・・・ちゃんと何があってもいいいように持ってきたので心強かった。
北穂では、夏に見れなかった大キレットを眺めた。このザックを背負って、キレット縦走できるだろうか。そんなことも考えた。
いよいよ穂高岳山荘まで岩場を縦走。飛騨側は日陰なので、パウダーのいい雪質。踏むとキュッキュッと音がする。信州側はとけて、氷になっている。足の置き場が悪いと滑ったので、気をつけながら歩く。雪で、マーキングが隠れてしまい、何度か道を踏み外した。それでも好天のため、予想よりもたくさんの人達が穂高山荘を目指していた。
長い鎖や梯子を登り、いよいよ最後の鎖場。涸沢岳が見えたら思わず声があがった。
涸沢岳からの下りは、とても眺めがいい。前穂、奥穂、ジャンダルム、笠ヶ岳。しばらく腰を下ろして眺めた。毎年秋に涸沢にきているという東京の男性と話をして、下りる。やっぱり今年の涸沢の紅葉は、いまいちだそうで・・・。「去年はとってもきれいだったよ」と。そっかあ。また来るかぁ。
穂高山荘にも昼前についたので、前穂が見えて風が当たらない場所にテン場をゲット。通る人たちに、「いい場所を取れたね。」とお褒めの言葉を何度もいただく。
入り口を開ければ、前穂。なんだか「岳」の三歩になった気分でお茶を飲む。今まで山荘に泊まっていたので、見ることのなかった景色と感動を味わう。テン場も混んで、遅く到着した人は場所を確保するのに苦労していた。私の体力でテントを背負うとなると、行動時間がどうしても短くならざるを得ないと感じた。その分、よい場所を確保できるメリットもあるのかとわかった。
たくさんのおじさんから、女子一人でテント泊していることをほめられ、少し有頂天になる。ほめられて伸びる私なのです。
この夜は、たくさんの星と月に見守られ、とてもとても素敵な夜となった。
10月9日(日)
少し寝坊をしたが、ご来光をしっかり仰ぐ。まだ暗いのに、ヘッドランプを点して奥穂に登っていっている人もいる。私は、ゆっくりと準備。まだここにいたい。
でも、奥穂、前穂を登って岳沢を下るのは、けっこう時間がかかる。7時過ぎには、山荘をあとにした。またね。
奥穂までは、行列。山頂もすごい人でにぎやかだった。
夏に行けなかった前穂にも行った。360度の景色に時間が経つのも忘れた。前穂も私にとっては、思い入れのある山である。今度来れるのはいつかな。
紀美子平までの軽い足取りはもうなく、岳沢の下りは長くて、足の裏が痛くなった。足が前にでない。ゆっくりと下った。
上高地についたけど、あんまり元気がなかった。疲れた。
小梨平キャンプ場へ行き、テントを張り、お風呂に入った。そして、一人ビールで乾杯。がんばったぞ。満足感もあるけど、明日には離れなければならないと思うと、寂しい気持ちでいっぱいになる。
でも、テント泊も頑張ればできるんだ。テント買うぞ〜。お天気に恵まれ、最高の秋の穂高でした。また来ます。
今シーズンの総決算ッていうか、運を使い果たしたみたいな晴れっぷりですね。
冬の入りは一緒に歩きたくないなぁ
テントを貸してくださり、ありがとうございました。
週末になると天気が崩れて、さっぱりしない山行が続きましたが、ほんとに充実した3日間でした。
私のラブコールが穂高に届いたのでしょう。
一緒に歩きたくないと言わずに、今シーズンもまた、岩木山アタック、よろしくお願いします。隊長!
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