蒲生岳 会津のマッターホルンだって プッ

2018年05月27日(日) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 2.7km
• 登り: 474m
• 下り: 468m

コースタイム

登山道入口　10：50
蒲生岳　11：50〜12：10
登山道入口　12：55　水浴　5分

天候

晴れ　非常に蒸し暑い

アクセス

利用交通機関：

自家用車

現在、災害のため営業していないJR只見線の会津蒲生駅から国道252号を挟んだ所に駐車場がある。50〜60台は駐車可能。

コース状況／危険箇所等

「鼻毛通し」コースをピストン。ロープ・鎖場多数ですが、それほど危険度はありません。良く整備された登山道です。

写真

5月26日から南会津方面に一泊二日の温泉旅行をしていたところ、只見地内で異様な山容の山を発見しました。
今回の旅行では山登りの用具は持っていませんでしたが、大いに行動意欲を刺激され、登ることにしました。

この山こそ、会津の名山として知られる「蒲生岳」であることが分かりました。登山口駐車場付近からはたおやかな姿です。

靴はスニーカーで、街歩きのための細めのズボンに半袖シャツという服装で、お茶500ccを持って登ります。目測したところ、自分の体力では頂上まで1.3時間程度だろうと読みました。

会津のマッターホルンというおかしな別名が付けられています。
田部井淳子さんが、こう呼んだそうです。
大袈裟過ぎて笑いが出てきます。

現在、災害のため不通になっている只見線の会津蒲生駅脇の踏切を通過して登山道に入ります。
只見線は30年程昔に小出〜会津若松を全線乗破したことがあり、この駅にも停車したのを僅かに覚えています。

踏切には警報機がありません。いきなりカーブの向こうから列車が来たらビックリすることでしょう。

登山道入口です。私の住む地方と同じ多雪地帯なので、植物相も良く似ています。山菜採りに適した場所です。

登山道の岩場はこの様な状態です。ズボンがアウトドア用ではない細いものなので、膝が上がりません。気温が高いので心拍数も上がり、体力を削られていきます。

岩場登りが延々と続きます。ステップを細かく確保し、心肺に負担を掛けないように登ります。登山口で拾った手頃なサイズの木の枝をトレッキングポールに使うことができたので、この時点では少しは楽でした。

これは日本一の群生地が会津地方にあり、人気のあるヒメサユリですね。花期は6月のようですが、早くも咲いていました。

ツツジの花期が終わってしまった現在、このピンクの花色は新緑の中良く目立ちます。

登山道の開けた箇所から柴倉山と、登山口付近の駐車場が見えます。

登山道もほとんどが鎖場、ロープ場になってきました。ロープは無くても登れますが、スニーカーなので下りではロープに頼らざるを得ませんでした。

途中見つけた「山頂まで100m」の表示ですが、ここからがやけに長く感じられました。水平距離ではなく残り高度が100mという意味なのではないでしょうか。

日差しが強く、汗ビッショリなので、上半身裸になり風穴から出る微弱な冷風で体温を下げましたが余り効果無し。ここまで無休憩で来ましたが、暑さには対抗できず7分休憩。

藪が多く、登山道からはピークが見えないので残りの高度が読めず不安でしたが、風穴から4分で登頂しました。登山口から61分と、予想よりも早かったです。
山頂には蝶が多く、補虫網で蝶を採集している登山者もいました。

これから私が帰る小出方面。田子倉ダムが見えました。

奥只見方面の、残雪のあるのは八海山。六日町側からの山並みの見え方と左右が反転した形なので間違い無い。

只見線の線路や駅、駐車場も良く見えます。自分の車の位置も分かりました。
駐車台数は8台でした。

只見川が観る人の心を落ち着かせるようにゆっくりと流れます。この会津地方の風景が好きなんです。

下山開始から45分で登山道入口に着きました。服が乾かず、まだ汗が噴き出てくるので、登山道を100m程離れた茂みで全裸になってこの水路に入り、水浴びをして汗を流しました。体の芯まで冷やしたので、この後の自宅までの5時間の運転は涼しく快適でした。