鹿児島 大隅半島 肝付三岳縦走 甫与志岳から国見山へ
- GPS
- 06:03
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,003m
- 下り
- 866m
コースタイム
- 山行
- 5:23
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 6:03
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今回もちょっとしたアドベンチャーでとても楽しかった。 顔の高さの枝が左右からニョキニョキ。屈んで歩く時間が長くおサルに戻った気分だった。 踏み跡が時々なくなる。探せばそのうちまた出てくる。 リボンや札は細かにある。 が、要所では地図と方位が必要だった。 http://www.kankou-kimotsuki.net/cab/map/mitaketozan-MAP.pdf |
その他周辺情報 | 下山後、鹿屋市のゆたか温泉でゆっくりと汗を流した。 アルコールはないが、休憩室に飲料自販機があり軽食も売っていた。(オニギリ、のり巻き、ハンバーグ、和え物など) 入浴390円と安価でカンゲキ。 |
写真
感想
300名山高隈山の御岳には登ったが、鹿児島に度々くる割には大隅半島のヤマには縁がない。
今回は意を決して肝付三岳(キモツキミタケ)縦走にトライした。
肝付三岳とは甫与志岳(ホヨシ)、黒尊岳(クロソン)、国見山のことで、何れも800〜900m台の常緑広葉樹の山だ。
役場の観光課によるとコースタイムは7時間。
5:26姫門(ヒメカド)登山口を出発。
ここに来るには鹿屋市街地から車で1時間。立派な駐車場もあるのだが、ここに駐車したら縦走はできない。
甫与志岳までは踏み跡もまあまあだし、リボンに従えば地図を出すまでもない。
が、甫与志岳から先は踏み跡が時々見えなくなる。
樹々の枝も顔の高さで道を塞いでいるので、中腰で前進。ワイルドで楽しい。
全行程で数か所しか無いビューポイント以外は展望は全く無い。五里霧中状態だ。方向がわからなくなるが「三岳縦走路」の標識が数多くぶら下がっているので助かる。
何度写真を撮ってもほとんど同じ密生した常緑広葉樹のアングル。道中を時系列に説明するほどの変化もない。
ずーーーっと同じような常緑樹林の中の登り下りなのだ。
しかし、大昔はこういう所で生活していたのかもしれない、と思うとだんだん楽しくなってくる。この山にはこんな秘密が隠されていたのだ。
太古の感覚を楽しんで歩いていると突然視界が開け、9:10国見平に到着。
登山口を振り返ると、指導標も無く下草が生い茂りどこから出てきたのか全く分からない。
今出てきたところが分からなくなるのだから、これから登る人は難儀するだろうと心配になる。
この時期は登山道整備の方も手が回らないのだろう。
国見平からは国見山は最後の5分以外は車道歩きだ。
観光案内ホームページによると登り1時間とあるが、普通の速さならそんなにはかからないと思う。
私の下りも1時間かかったことになっているが、風力発電所や志布志湾を(遠くから)見に行ったり、レーダー雨量観測所に行ったりしていたのだ。
国見山のピークの展望は南東側だけで、志布志湾や高隈山は全く見えなかったからだ。
今日噴火した桜島の煙も。
レーダー雨量観測所は3つの施設とも中には入れない。登れれば最高の絶景だろうと考えるとちょっとストレスた。
11:30に迎えにきてもらい、ゆたか温泉にゆっくり浸かった。極楽極楽!
振り返れば、
甫与志岳はそこそこの登山者が登っているようだが、そこから先はリボンと「三岳縦走路」の案内札以外は人間の気配をあまり感じない。
2.5万図でもここから先は道が無くなってしまう。
その分動物の気配(足跡、掘り返し、残したもの、におい)を感じる自然感満載の縦走路だった。
イノシシならまぁいいがクマには会いたくないのでスピードラーニングを鳴らしながら歩く。(九州にクマはいないことになっているが)
虫も気になるほどはおらず、防虫ネットは使わなかった。
ガクウツギの白い花が沢山咲いていた。木いちごの赤い実が甫与志岳に、黄色の身が国見山にいくつもなっていた。可愛い実だった。
ぬかるんだ所はあまりなかったが、裸土も湿っており急斜面では何回もスリップダウンした。
車で肝付平野に下りてきたら、甫与志岳から国見山までのスカイラインがくっきりと青空に映えていた。
あの山々の深遠な秘密を知ることができ、思い切って行って良かった。
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