茅ヶ崎里山公園、ご先祖様はいかに
- GPS
- 02:03
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 71m
- 下り
- 60m
天候 | 晴れて暑い。湿気多い。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
普通の里道 |
写真
感想
50年以上前、我が家からバス、ガタガタ道を30分ほど北上したあたりの、親戚の家に行ったことがある。父方なのか母方なのか知らないし、どういう親戚なのか、まったく聞かされてない。
茅ヶ崎と言えば、湘南だとか、サーフィンだとかが真っ先に思い浮かぶだろうが、北にほんの10キロくらい行くと、小出という地域、純農村が存在した。した、今は山ごと住宅地になった場所もある。
あの時訪ねた親戚、小出の近くだったような記憶がある。細く、暗い、脳天逆落としのような急坂を下ったところに家が何軒かあった。そのうちの一軒だった。両親は、「やなぎあと」の誰それとか呼んでいたような、かすかな記憶。
この小出という場所、市役所の支所があり、小学校、中学もある、独立した地域だ。東西に伸びる稜線上に道が通り、南北はガケのようになっている。ガケには、何本もの小さな沢が食い込んでおり、この沢のことか、もしくはガケ下の集落のことか、谷戸(やと)と呼ぶらしい。
そうか、「やなぎあと」じゃなくて、「やなぎやと」かぁ、つまり「柳谷戸」、50年前のかすかな記憶と一致する。
調べてみた、インターネット様々。ヒットしました。小出の北の方に茅ヶ崎里山公園というのがあり、そこいらに「柳谷」という場所がある。もちろん、読み方は「やなぎやと」だ。よし!行ってみよう。これをセルフストーカーと呼んでも良いかもしれない。
本来なら、茅ヶ崎からバスで北上すべきところ。ところが、数十年前に湘南ライフタウンという、巨大な住宅地が造成され、慶応SFCとか、文教大学などが招致され、小田急の湘南台駅利用が便利になった。なんと言っても、早くて安い。
なお、ライフタウンの近くに、母方の親戚がある。ここのお宅とうちの母は、親しかったらしく、親子で訪ねて行ったり、叔母さんが来たりしていた。しかし、双方ともに亡くなって何年もたち、ここのところまったく行き来はない。
あのころ(昭和30年代)は、すごい田舎だった。まわりは、山と田んぼばかり。いとこのにいちゃんが、ドジョウとかタニシを採ってくれたりした。そこは、藤沢市のはずれのほうだが、近くに小学校がなく、特例で越境して、茅ヶ崎の小出小学校に通っていた。山を3つも4つも越えて、30分くらいかかっていたとのこと。
今回は、その山越えも楽しんでみようと思う。まずはいつもの通り、早朝の電車で、池袋・新宿経由で湘南台へ。そこからライフタウン経由、辻堂行きのバスに乗る。南原というバス停下車、ここが今回のスタート地点だ。歩き出して数分、相当古い住宅。これは、私が子供のころに、叔母さん宅に行った時にもあったはずだ。となりの牛乳屋さん、見たことあるような記憶、錯覚かもしれないけど。叔母さん宅は、横目で通過、いとこたちが、30分かけて通ったであろう通学路を歩く。確かに標高差30メートルくらいの、ダラダラした登り下りが3つくらいある。今は広い車道だが、そのころはもっと狭い農道だっただろう。しかも広い道にする際、多少削っただろうから、当時は40メートルくらいあったかな、×3つなら、毎日120メートルくらい登り下りしたということ、そりゃ大変だっただろうな。
小出の中心部、茅ヶ崎市役所小出支所のとなりに、理髪店がある。これは、母方の親戚だと聞いたことがあるが、詳細は不明だ。
事前に、地図で、この先に細い下り坂があることを確認済み。車の通れない山道で、ほんの数分で、40メートルも下る。下ったところに家が何軒かあるが、柳谷の親戚はそこかも知れない。まあ良いか、満足して通過した。
しばらくして、道端でタバコを吸っている古老(テレビでは、必ずこう呼ぶね)がいたので、勇気を出して話しかけてみた。柳谷とは、いったいどこなのか?古老は、この先の里山公園にそういった所があると言う。有難うございます、実は、私、evegreと申しまして、もしかすると、その柳谷のお宅は、私と同じevegreさんかも知れないのです。古老、ああ、evegreさんなら、この先に立派な墓があるよ。もうびつくり。
古老と別れて数分、お城のような立派な家のとなり、たいそうなお墓があった。evegre家の墓。evegre家がどこにあるのかはわからなかったが、もう大満足。墓誌によると、江戸時代から続く旧家のよう。多分、私のじいさんはここの出身で、次男だか三男だかで、外に出たみたいだ。
最後が里山公園。これは素晴らしい!神奈川県立の公園で、昔からの里を守っているらしい。低地に池があり、泉から水が湧いている。多分カワセミだろう、望遠レンズのカメラを持ったオヤジが数人、チャンスを狙っている。一休みして、一服吸っていたら、目の前をオニヤンマがスーと飛翔。ここ数十年、自然破壊は否定され、環境は戻りつつあるが、これにはさすがにびつくりした。
そう、この池が柳谷の池という名であった。これまた想像だが、この低地にevegre家があった。50年以上前に訪ねたのは、このあたり。ここを公園として整備するため、evegre家は移転した(さっきのお墓、何かの理由で移転したと書いてあった)。とにかくわからない。
柳谷の池、谷底にあるのだか、30メートルほど階段を上って娑婆に出た。公園事務所あり。
こうして本日のセルフストーカーは、無事に終了した。2時間ほどウロウロし、けっこう疲れた。
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