御正体山・山伏峠・菰釣山


- GPS
- --:--
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,499m
- 下り
- 1,497m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース上特に問題になるような個所はなかったと思う。 白井平から御正体山への登りは標高差も比較的少なく楽だった。 菰釣山あたりは森林が美しい場所なので、新緑のころがベストシーズンかもしれない。 |
感想
神奈川県で育ったので、丹沢の向こうにあって、蛭ヶ岳よりも少し高い御正体山のことは昔から気になっていましたが、なかなか登る機会がありませんでした。
このときは車で道志川の奥に入り、御正体山から山伏峠を通って菰釣山まで歩きました。
御正体とはちょっと変わった山名ですが、「正体」という言葉の起源は仏教のいわゆる本地垂迹説から来たものだと思っています。日本に仏教が導入され、在来の日本の神々と仏教の諸仏の関係が問題になった際、仏教の僧たちは、仏教の仏が「本地」ないし本体であって、日本の神々は、諸仏が仮の姿(権現)をとって日本のちに垂迹した、つまり現れたものに他ならない、と説きました。「正体」という言葉は、この「本体」としての仏を意味する言葉であって、「権現」の対義語にあたるものだ、と思っています。
一緒に登った友人に、そんなことを話しながら頂上に着いたところ、山頂には何と「御正体権現」が祀られていて、絶句しました。私の説明からすれば正体と権現がくっつくはずはないからです。後で辞書を調べてみると、御正体とは、
木や銅の円板に仏像を浮彫し荘厳具をつけ,掛けられるようにしたもの。懸仏(かけぼとけ)とも。本地垂迹説に基づいて本地仏を表す形式として用いられた。平安末〜鎌倉初期に,鏡に仏像を毛彫して神社に奉納したのに始まる。
のだそうで、御正体山にもおそらくこうした円板に彫った仏像が奉納され、正体と権現が対立概念であることが忘れ去られた結果、「御正体権現」として祀られたのだと推測しています。
山の裏側の道志川側から登ったせいかもしれませんが、御正体山自体はあまり登り甲斐のある山ではなく、山頂の雰囲気も丹沢の方が深山、高山という感じがしました。ただ、山伏峠を経て菰釣山への道は、大した上下もなく楽しい道だったと記憶しています。ただ、この山に登るなら、都留市側から登るのが王道かもしれません。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する