比婆山 〜《続 彦根市 廃村探訪》
- GPS
- 06:20
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 698m
- 下り
- 706m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所は特にありませんが、害獣駆除や狩猟目的のハンターが入山しておられるのであまり山の奥深くへ入ることは危険です。また猟師さんに動物でないことが分かるように派手な色合いの服装で歩くことをお勧めします。 |
写真
感想
先週思わぬことで行けなかった廃村探訪を完結させることにしました。
狭小な道が多いためほぼ全域を徒歩で廻ります。
男鬼峠でまずは武奈方面へ向かいます。
先週は自動車で林道を走っていたので見逃していた道を発見しました。
歩いて初めて見えてくるものはたくさんあります。
しばらく進むと遠くから犬の鳴き声が近づいてきました。
すると林道脇の斜面から大きな牡鹿がすぐ目の前に飛出してきました。
驚いていると猟犬が鹿を追って斜面手前まで吠え立ててきます。
少し身構えましたが頭の良い猟犬です 私には向かって来ずに
鹿を見失うと戻って行きました。
鹿と間違われて撃たれては堪らないので熊よけの鈴をおもいっきり
鳴らして自分の所在をアピールしました。
その後も2〜3回発砲音を聞きました。登山者は注意が必要です。
山は登山者だけのものではありません。お互い気をつけましょう。
廃村「武奈」は建物こそ4〜5軒残っていますが村への入り口はとても薄暗く谷間に寄添うように集まった集落です。一軒たまたま帰ってきている方が庭でたき火をされていました。一筋の煙が立ち昇っているだけで村が生き返ったように見えるのはとても不思議でした。
廃村「明幸」は武奈の近くですが建物は殆ど残っていません。
分校跡の記念碑がありますがここに学校があったとは想像できません。杉林に囲まれた薄暗いじめじめしたところでした。
男鬼に戻り村の入り口にある「比婆神社」鳥居をくぐり参道を登って行きます。
舗装道を歩くのは足に負担がかかります。
山頂付近の「比婆神社」にお参りをして下山します。
最後は廃村「男鬼(おおり)」です。
ここは村全体がきれいに残っており修繕中の家屋もあります。
しかし人の気配は全くありません。真ん中に流れる小川の魚影は濃く
その川を中心に集落が広がります。
とても美しい日本の原風景です。多賀町の廃村「落合」と繋がっているので
足を伸ばしてみます。想像以上の長距離に何度も帰りかけましたが何とか
「落合」に到着し再び「男鬼」へ戻り駐車地まで歩き帰途に着きました。
全行程を徒歩で回りましたがいろいろな発見ができました。
奥深い山中にひっそりと集落がありました。特に「武奈」「明幸」の奥深さは
想像以上で村への入り口もつい見落とすところでした。
廃村に一本の煙が立ち昇っているだけで村が生きているように感じたのは
やはり火の力でしょうか・・・・。
「男鬼」のような日本の原風景がいつまでも保存されることを願います。
コメント
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yuconさんこんばんわ
この月末に武奈ヶ岳 にも行かれたのですね。
何よりも驚き はうちの家の近く(実は西坂に住んでいます)から林道を通って彦根市武奈町、男鬼町に行かれた事です。
林道の先に廃村があるのはもちろん知っていますが、山深いので行ったことはありません。(笑)
松尾寺ハイキングコースはホームグラウンドで、体がなまらないように時々13歳になる老犬 を連れて一本杉があるところまで登ることがあります。
初めて登ったのは小学校6年生の時で、親には内緒で幼なじみと一緒に廃寺探検をしました。
レポートは興味深く拝見しました。
人が住まなくなると家も石垣も草も木も苔むして土に帰ってしまうのだなとあらためて思ってしまいます。
私は雪の冬山には挑戦するのは自信がありませんが、京都トレイル第2弾は今年中に挑戦したいです。
そうですか「西坂」でしたか。
私はその南側つまりは国道21号、8号、306号、365号に囲まれたエリアが大好きです。
そのエリア内は霊仙山を中心にとても奥が深く複雑な谷間や尾根、峠、薄暗い植林帯、美しいカルスト、原風景の残る廃村、放って置いたらいつまでもそのエリアから出てこないと思います(笑)
私にとってはまさに「ワンダーランド」です。
城跡があったり神話にちなんだ歴史ある神社仏閣があるところから太古の昔は今とは全く違う賑やかな様子ではなかったのかと想像します。
そんな素晴らしいエリアのすぐ近所にお住まいの
gonrokuさんがとても羨ましいです。
その辺を「ブルーのHONDA FIT」でうろついてるやつがいたら私ですので声掛けてくださいね
廃村巡り、はまってますね。
「二度と人が帰らぬ村」そう考えるととても悲しく思えてきますよね。
男鬼をはじめて訪れた時は「こんな奥深いところに人が住んでたのか!」そう思いました。
そして夜中に車で男鬼を走りましたが肝試しの怖さを遥かに凌ぐものがありました。
現代ではああいった場所に住むには無理があるのでしょうね。
廃村はやがて自然に帰っていくものですが、こうして修復してまで残していくのは勿論固定資産税の問題もありますが、この土地で、この家で生まれ育ったことを思うとやはり捨てられないものでしょうね。
yuconさんの愛車はブルーのFITでしたか!
覚えておきますね(^^)
私もはじめて見たのは霊仙山麓の今畑の廃村でした。
鈴鹿北部の山麓にはこうした廃村が数多く存在するようですね
なんとも言えない、独特の雰囲気・・・
先日は、京都北山の廃村に行きましたが、こちらはかなり昔に廃村となったので、全く違った遺跡の様な雰囲気でした。
どちらにせよ、人が去る事になった経緯は色々あるのでしょうが、その辺を考えちゃうとなんだか切ない気持ちになってしまいます・・・
廃村というか自分はあのエリアが好きなんですね。
地図上で国道8号、21号、306号、365号この4つの国道で囲まれたエリアの山も川も谷も村も何か惹きつけられるものがあります。
特に縁もゆかりもありませんし興味を持ったのもつい最近のことですがこれからももっと探ってみたなと思います。
さて今年も残りわずかです。久しぶりにメジャーなに登って締めくくりたいなと思います。
前夜TVで「天空の城 ラピュタ」を見てから行ったので余計に感化されたように思います。いいオッサンがお恥ずかしいですが
忘年会の賑やかなレコ拝見しました
見ているこちらも思わず吹き出すほど愉快なレコでしたね!
私は山に嵌る前は何をしていても心底楽しいと感じることがありませんでしたが、山に登りはじめてからは心の底から楽しいと感じることができ、何もかもを忘れて山に集中しています。そしてこの「ヤマレコ」に楽しさを増幅させてもらってます。
本当の幸せとは「お金」ではない と言うことが良くわかりました。(無い者の負け惜しみではなく・・・・)
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