ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1569379
全員に公開
ハイキング
東北

秋田県大館市:茂屋方山(登頂断念)

2018年07月08日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
1.5km
登り
88m
下り
77m

コースタイム

08:10大館市街地出発〜若干迷走
09:01茂屋方山登山口、登山
10:23断念して登山口へ戻り、帰路
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自転車
 大館市街地から国道7号線を西進、川口の信号交差点で右折し、一旦東へ戻る形で300mばかり進むとY字の分岐路に突き当たるので、そこを左折して北上、3km程先山田集落に入る。先ずは左折し、右手の高台の寺の下を巻く様な形で右折。そこから直進し北へ進むとやがて左手に田んぼと、その向こうに茂屋方山が見えて来る。道なりに直進して左へ曲がって山に接近し、山の麓を北側をなぞる形で直進する。途中幾つか紛らわしい分岐の様なものが有るが極力無視し、山の麓に取り付いてから1km進んだ所で、ススキの生い茂った未舗装車道に左折。50mも進むと森に入るが、入って直ぐの左手に踏み跡の様な若干開けている様な所が識別出来るので、そこから入山する。
 因みに今回は『大館トレイルガイド』で紹介されている通りのルートを通って行ったが、今述べたススキの未舗装車道を直進すると、やがて森を抜けて西の茂屋集落へ出る。国道7号線から田代大橋東で右折して県道68号線を北上し、右手の舗装農道に入り、右手に茂屋方山を見乍ら未舗装車道への入口を探しても良いかも知れない。
コース状況/
危険箇所等
 登山口が判り辛いが、一旦入ってしまえばやがて恐らく以前は伐採用の重機が通っていたのであろう、広い作業道に出る。大量の柴が路上に散乱しており、昨日までの雨の影響でぬかるんでいることも有り、道は歩き難い。後は何とか道なりに登れば良い。『ガイド』には「道の痕跡は踏み跡程度まで不明瞭になる」と書かれているが、全くそんなことは無い。途中の分岐は適当に(どうせどの道を行っても合流出来る)。やがて道は雑木林へ突っ込む様な形で唐突に消失。山頂は直ぐ頭上に見えてはいるのだが、そこへ至る踏み跡がどうしても見当たらない。Googleの航空写真で予習もしていたのだが、山頂へ通じるルートの様なものは識別出来ない。あれこれ行ったり来たり、分岐も色々試してみたのだが、どうしても道が無い。
 大した距離でも無いので強行軍で突っ切ってしまおうかとも思ったが、その為には薮漕ぎをせねばならない。萱刈山の場合は480mの薮を突っ切るのに30分掛かったが、今回は10〜20分程度の薮漕ぎを覚悟せねばならないだろう。熊の出没が警告されている地域でそうした面倒は避けたい。それに私は道を見付けたいのであって、開拓者を気取って山頂を征服したい訳ではない。ここは諦めて断念することにした。
(ルート図はうろ憶えの記憶と航空写真を基に書いたので不正確の可能性が高いので注意。)

感想

 今回登頂を断念したことで改めて自分が山へ登る理由を考えてみたのだが、私は何も手段は問わないから何が何でも山を征服したい、山頂行を極めたい、と思っている訳ではないらしい。私が見付けたいのは道であって、人間の活動の痕跡を発見し、それを辿り、文明を再確認することに楽しみを見出しているのだ。だから私一人が偶々山頂へ辿り着くことが出来たとしても、それは私にとって大して面白味の有ることではない。他の多数の人間の記憶と共に山道を辿り、この社会がまだ生存していることを実感することに興趣を覚えているのだ。地図とコンパス、或いはGPSナビを手に道無き道を開拓し、他の人間が決して足を踏み入れぬ場所へ踏み込むことに悦びを見出す人間も居る様だが、私はその様なタイプではないらしい。この最近始めた山行と云う行為内のことに関する限り、私の目に映っているのは基本的に自然それ自体ではなく、人間化された自然、人間との関わりに於て見出された自然なのだ。私は自然を通して人間を見ているのだ。私は飽く迄文明の中に生きる人間の様だ。
 ここにこうして自分の山行記録を不特定多数の目に曝して公開しているのも、何も自分が自然を征服したことを自慢したいが為ではない、自分の得た情報を他者と共有することによって、私がここで紹介した山が人間にとってより身近な存在となることを望んでいるからなのだ。失敗や挫折から学ぶべきことは多いが、今回の登頂断念は自分の嗜好や適性を再確認する良い機会となった。

 尚、今回初めて長靴登山を試してみた。トレッキングシューズでの山歩きに於ける度重なるトラブルに業を煮やしてのことだったのだが、これが予想以上に具合が良い。今回はぬかるみが多く、正に長靴が必要とされる場面に出会したのだが、濡れた足に不快感を覚えることも、途中で靴紐が解けたり緩んだりして苛々させられることも無い。泥が付いても洗浄は楽。或る程度サイズに余裕の有る長靴を使用し、裾広がりのズボンではなく裾の締まったジャージ等を穿き、歩行によって靴の中の空気が絶えず入れ替わるようにしておけば、蒸れる心配も殆ど無い(口を紐で絞めるタイプのものは、必要な時だけ絞めることにし、必要無い時にはわざと隙間を空けておく)。インソールと靴下を厚めのものにしておけば、足底が痛くなる様なことも無い。水溜まりや沢やぬかるみや露で濡れた雑草の中へも、気にせずどんどん踏み込んで行くことが出来る。足首や脛を虫に食われることも無くなる。いいこと尽くめだ。外見が多少ダサくなるのと、街中で余り動き回らない時に少し蒸れ易いのが欠点と言えば欠点だが、数々のメリットを上回る程のものではない。
 但、この日は何年も前に買って置いてあった長靴を引っ張り出して穿いてみたのだが、底から少し水漏れがした。新しい長靴が必要なので、長靴登山に切り替えるのにはまだ多少時間が掛かることになる。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:319人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら