秋田県大館市:茂屋方山(登頂断念)


- GPS
- --:--
- 距離
- 1.5km
- 登り
- 88m
- 下り
- 77m
コースタイム
09:01茂屋方山登山口、登山
10:23断念して登山口へ戻り、帰路
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自転車
因みに今回は『大館トレイルガイド』で紹介されている通りのルートを通って行ったが、今述べたススキの未舗装車道を直進すると、やがて森を抜けて西の茂屋集落へ出る。国道7号線から田代大橋東で右折して県道68号線を北上し、右手の舗装農道に入り、右手に茂屋方山を見乍ら未舗装車道への入口を探しても良いかも知れない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口が判り辛いが、一旦入ってしまえばやがて恐らく以前は伐採用の重機が通っていたのであろう、広い作業道に出る。大量の柴が路上に散乱しており、昨日までの雨の影響でぬかるんでいることも有り、道は歩き難い。後は何とか道なりに登れば良い。『ガイド』には「道の痕跡は踏み跡程度まで不明瞭になる」と書かれているが、全くそんなことは無い。途中の分岐は適当に(どうせどの道を行っても合流出来る)。やがて道は雑木林へ突っ込む様な形で唐突に消失。山頂は直ぐ頭上に見えてはいるのだが、そこへ至る踏み跡がどうしても見当たらない。Googleの航空写真で予習もしていたのだが、山頂へ通じるルートの様なものは識別出来ない。あれこれ行ったり来たり、分岐も色々試してみたのだが、どうしても道が無い。 大した距離でも無いので強行軍で突っ切ってしまおうかとも思ったが、その為には薮漕ぎをせねばならない。萱刈山の場合は480mの薮を突っ切るのに30分掛かったが、今回は10〜20分程度の薮漕ぎを覚悟せねばならないだろう。熊の出没が警告されている地域でそうした面倒は避けたい。それに私は道を見付けたいのであって、開拓者を気取って山頂を征服したい訳ではない。ここは諦めて断念することにした。 (ルート図はうろ憶えの記憶と航空写真を基に書いたので不正確の可能性が高いので注意。) |
感想
今回登頂を断念したことで改めて自分が山へ登る理由を考えてみたのだが、私は何も手段は問わないから何が何でも山を征服したい、山頂行を極めたい、と思っている訳ではないらしい。私が見付けたいのは道であって、人間の活動の痕跡を発見し、それを辿り、文明を再確認することに楽しみを見出しているのだ。だから私一人が偶々山頂へ辿り着くことが出来たとしても、それは私にとって大して面白味の有ることではない。他の多数の人間の記憶と共に山道を辿り、この社会がまだ生存していることを実感することに興趣を覚えているのだ。地図とコンパス、或いはGPSナビを手に道無き道を開拓し、他の人間が決して足を踏み入れぬ場所へ踏み込むことに悦びを見出す人間も居る様だが、私はその様なタイプではないらしい。この最近始めた山行と云う行為内のことに関する限り、私の目に映っているのは基本的に自然それ自体ではなく、人間化された自然、人間との関わりに於て見出された自然なのだ。私は自然を通して人間を見ているのだ。私は飽く迄文明の中に生きる人間の様だ。
ここにこうして自分の山行記録を不特定多数の目に曝して公開しているのも、何も自分が自然を征服したことを自慢したいが為ではない、自分の得た情報を他者と共有することによって、私がここで紹介した山が人間にとってより身近な存在となることを望んでいるからなのだ。失敗や挫折から学ぶべきことは多いが、今回の登頂断念は自分の嗜好や適性を再確認する良い機会となった。
尚、今回初めて長靴登山を試してみた。トレッキングシューズでの山歩きに於ける度重なるトラブルに業を煮やしてのことだったのだが、これが予想以上に具合が良い。今回はぬかるみが多く、正に長靴が必要とされる場面に出会したのだが、濡れた足に不快感を覚えることも、途中で靴紐が解けたり緩んだりして苛々させられることも無い。泥が付いても洗浄は楽。或る程度サイズに余裕の有る長靴を使用し、裾広がりのズボンではなく裾の締まったジャージ等を穿き、歩行によって靴の中の空気が絶えず入れ替わるようにしておけば、蒸れる心配も殆ど無い(口を紐で絞めるタイプのものは、必要な時だけ絞めることにし、必要無い時にはわざと隙間を空けておく)。インソールと靴下を厚めのものにしておけば、足底が痛くなる様なことも無い。水溜まりや沢やぬかるみや露で濡れた雑草の中へも、気にせずどんどん踏み込んで行くことが出来る。足首や脛を虫に食われることも無くなる。いいこと尽くめだ。外見が多少ダサくなるのと、街中で余り動き回らない時に少し蒸れ易いのが欠点と言えば欠点だが、数々のメリットを上回る程のものではない。
但、この日は何年も前に買って置いてあった長靴を引っ張り出して穿いてみたのだが、底から少し水漏れがした。新しい長靴が必要なので、長靴登山に切り替えるのにはまだ多少時間が掛かることになる。
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