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Yamareco

記録ID: 1572974
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
ヨーロッパ

Dom(Switzerland)

2018年08月13日(月) 〜 2018年08月14日(火)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
11.2km
登り
2,334m
下り
2,327m

コースタイム

1日目
山行
5:10
休憩
0:20
合計
5:30
6:30
150
Randa駅
9:00
9:20
160
Europahutteとの分岐
12:00
Domhutte
2日目
山行
6:10
休憩
6:40
合計
12:50
3:40
90
Domhutte
5:10
5:20
60
Festigletscher
6:20
12:30
120
Domhutte
14:30
14:50
100
Europahutteとの分岐
16:30
Randa駅
天候 13日晴れのち雨、14日雨のち曇り
過去天気図(気象庁) 2018年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
Randa駅からルートが始まります。
コース状況/
危険箇所等
Domhutteまでは日本の山の技術度4〜5くらいのレベルです。
また天気が良ければ夏のこのエリアは山頂でも-10度くらいまでしか下がらないので, 日本の冬に比べると軽量重視の装備のほうが良いと思います。
2年ぶりのZermattに到着。すでに羽田空港出発から25時間が経っています。
2年ぶりのZermattに到着。すでに羽田空港出発から25時間が経っています。
ホテル付近からMatterhornがきれいに見えています。
ホテル付近からMatterhornがきれいに見えています。
翌日、13日にこのエリアを寒冷前線が通るため、予約していた日を移動してもらおうとガイドさんのオフィスに話しましたが、予約がいっぱいのためその週の間は無理だということに。そのため予定通りに高度順応をした後に決めることにしました。
ロープウェイの途中からMatterhorn。
翌日、13日にこのエリアを寒冷前線が通るため、予約していた日を移動してもらおうとガイドさんのオフィスに話しましたが、予約がいっぱいのためその週の間は無理だということに。そのため予定通りに高度順応をした後に決めることにしました。
ロープウェイの途中からMatterhorn。
高度順応で行ったMatterhorn glacier parediseから見たDom, TaschhornなどのMischabelの山々です。
高度順応で行ったMatterhorn glacier parediseから見たDom, TaschhornなどのMischabelの山々です。
最も簡単な4000mと呼ばれるBreithornは、天気も良かったせいか混んでいました。
最も簡単な4000mと呼ばれるBreithornは、天気も良かったせいか混んでいました。
クレバスが多いため、アンザイレンは必須です。
クレバスが多いため、アンザイレンは必須です。
またヨーロッパのアルプスは下界は20℃オーバーですが上は0℃前後で気温差が激しいため、日本の山に比べて天気が変わりやすいのも特徴です。上の写真から10分後にはホワイトアウト、しばらくするとまた快晴、という感じです。
またヨーロッパのアルプスは下界は20℃オーバーですが上は0℃前後で気温差が激しいため、日本の山に比べて天気が変わりやすいのも特徴です。上の写真から10分後にはホワイトアウト、しばらくするとまた快晴、という感じです。
高度順応の後、予定は変更せずにDomに登ることを決めました。お昼に寒冷前線が通る予定なのでその前に山小屋に着くよう、1日の朝6:30にRanda駅を出発。
少し登るとヨーロッパアルプスで最も美しい山と言われるWeisshorn(4505m)がきれいに見えてきます。
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高度順応の後、予定は変更せずにDomに登ることを決めました。お昼に寒冷前線が通る予定なのでその前に山小屋に着くよう、1日の朝6:30にRanda駅を出発。
少し登るとヨーロッパアルプスで最も美しい山と言われるWeisshorn(4505m)がきれいに見えてきます。
今日はまず左の岩稜の上にあるDom hutteまで約1500mを登ります。
今日はまず左の岩稜の上にあるDom hutteまで約1500mを登ります。
Dom hutteまでのルートは白地に青線の「Alpine hiking route」で、氷河上の歩行か岩稜帯があるルートで日本のノーマルルートの技術度4〜5くらいのレベルです。

白地に赤線は「Mountain hiking trail」で日本の技術度3くらい、最後に黄色地は「Hiking trail」で、さらに簡単です。
Dom hutteまでのルートは白地に青線の「Alpine hiking route」で、氷河上の歩行か岩稜帯があるルートで日本のノーマルルートの技術度4〜5くらいのレベルです。

白地に赤線は「Mountain hiking trail」で日本の技術度3くらい、最後に黄色地は「Hiking trail」で、さらに簡単です。
途中まではこのエリアは八ヶ岳と同じような植生のため、同じような感じがします。
途中まではこのエリアは八ヶ岳と同じような植生のため、同じような感じがします。
僕の持っていた地図には出ていなかったのですが、途中で世界で一番長い歩行者用の橋、Charles Kuonen Suspension Bridgeというのが出来ていました。去年出来たそうで、このルートを登るほとんどのハイカーはここがお目当てのようでした。
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僕の持っていた地図には出ていなかったのですが、途中で世界で一番長い歩行者用の橋、Charles Kuonen Suspension Bridgeというのが出来ていました。去年出来たそうで、このルートを登るほとんどのハイカーはここがお目当てのようでした。
だいぶ登ってきてWeisshornを始めZinalrothorn、Ober Gabelhornなどの素晴らしい景色。

僕はロープウェイなどが無いこのZermatt北西側の鋭い山々の姿が好きで、いつか行ってみたいと思います。
だいぶ登ってきてWeisshornを始めZinalrothorn、Ober Gabelhornなどの素晴らしい景色。

僕はロープウェイなどが無いこのZermatt北西側の鋭い山々の姿が好きで、いつか行ってみたいと思います。
あとは残り700mくらいでこんな岩稜を2つくらい登ります。ここから天気が悪くなってきたため、写真は割愛しました。
向こうの天気予報は日本と違い、かなり正確に当たります。

また水が切れたためルートの脇に出ていた沢の水を汲んで飲んだのですが、後でガイドに教えてもらったのですがこれが失敗でした。
あとは残り700mくらいでこんな岩稜を2つくらい登ります。ここから天気が悪くなってきたため、写真は割愛しました。
向こうの天気予報は日本と違い、かなり正確に当たります。

また水が切れたためルートの脇に出ていた沢の水を汲んで飲んだのですが、後でガイドに教えてもらったのですがこれが失敗でした。
(写真は下りの時に撮りました)
岩稜はこんな感じを延々と登りますが、マークと鉄のステップ、ワイヤーなどがあったため、思っていたよりも楽でした。しかし他に人が誰もいないため、このルートで合っているのか少し不安になりました。
(写真は下りの時に撮りました)
岩稜はこんな感じを延々と登りますが、マークと鉄のステップ、ワイヤーなどがあったため、思っていたよりも楽でした。しかし他に人が誰もいないため、このルートで合っているのか少し不安になりました。
延々と3時間近く、岩稜登りです。
延々と3時間近く、岩稜登りです。
ここが一番急角度でした。
ここが一番急角度でした。
岩稜の上部。
急ぎ目に登った結果、ぴったり12時にFestigletscherの脇にあるDomhutteへ着きました。
急ぎ目に登った結果、ぴったり12時にFestigletscherの脇にあるDomhutteへ着きました。
しかし山小屋についてからしばらくして、寒気がしたためひたすら着込んで休んだり寝たりして、ガイドが来る6時を待ちました。

この金・土・日でおそらく5時間ずつくらいしか寝られていなかったため、おそらく寝不足が原因です。
しかし山小屋についてからしばらくして、寒気がしたためひたすら着込んで休んだり寝たりして、ガイドが来る6時を待ちました。

この金・土・日でおそらく5時間ずつくらいしか寝られていなかったため、おそらく寝不足が原因です。
しかしよく眠れず6時にガイドと合って話をしていると今度はひどくおなかが緩くなってしまいました。

ガイドに聞くとスイスではかなり上までibex(鹿の一種)などが住んでいて、また氷河の水はシルト(泥と砂の中間の岩屑)を含んでいるため、沢の水は飲んでいけない、買った水を飲まないとだめだと言われました。

ガイドはZermattのガイドではなく山を挟んだ反対のSaas-feeのガイドでAngelo氏。とても良い人で体調が悪いことを告げると明日の朝に上がるかどうかは決めていいし、何時間かかってもいいからゆっくりで行こうということでした。

スイスのガイドはスピード重視だと聞いていたので、安心したのですがやはりその夜もよく眠れませんでした。
しかしよく眠れず6時にガイドと合って話をしていると今度はひどくおなかが緩くなってしまいました。

ガイドに聞くとスイスではかなり上までibex(鹿の一種)などが住んでいて、また氷河の水はシルト(泥と砂の中間の岩屑)を含んでいるため、沢の水は飲んでいけない、買った水を飲まないとだめだと言われました。

ガイドはZermattのガイドではなく山を挟んだ反対のSaas-feeのガイドでAngelo氏。とても良い人で体調が悪いことを告げると明日の朝に上がるかどうかは決めていいし、何時間かかってもいいからゆっくりで行こうということでした。

スイスのガイドはスピード重視だと聞いていたので、安心したのですがやはりその夜もよく眠れませんでした。
翌朝3時から朝食で幾分かは体調が良くなっていたので、上に上がってみることにしましたが、3時45分に準備をしてヘッドランプで出発し、ガレ場を登っていったのですが既に頭が非常に重く、わずか一時間上がったガレ場の終わり・Festigletscherの取り付き3200m付近でギブアップしてしまいました。

ガイドさんも残念そうで山小屋に帰った後、色々とアドバイスをしてくれました。
翌朝3時から朝食で幾分かは体調が良くなっていたので、上に上がってみることにしましたが、3時45分に準備をしてヘッドランプで出発し、ガレ場を登っていったのですが既に頭が非常に重く、わずか一時間上がったガレ場の終わり・Festigletscherの取り付き3200m付近でギブアップしてしまいました。

ガイドさんも残念そうで山小屋に帰った後、色々とアドバイスをしてくれました。

感想

昨年のMont-brancのようには上手くは行かず、今回は睡眠不足とおそらく生水を飲んだことによる下痢のため、二日目早々に下山することになりました。

今回ガイドさんが教えてくれたのですが、このくらいの山に登るには1週間では短く、2週間は期間が欲しいとのことでした。初めの2〜3日で時差を取り、次に高度順応で一つ簡単な4000m峰を登り、2日ほど休んでからメインの山を天気に合わせて登る。またもしその後体力があれば、もう一つ大きな山を登る人も多いとのことです。

今回の教訓としてはやはり山の基本ですが、自分の体調と山のコンディションに合わせて行動すべきでした。皆さんもお気を付け下さい...

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