小川山(クレイジージャム)


- GPS
- 04:08
- 距離
- 2.2km
- 登り
- 198m
- 下り
- 118m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
台風で倒木など目に付いたが、廻り目平までのアクセス、アプローチ共に問題なし。 |
その他周辺情報 | 境川SAで夕飯 |
写真
感想
会の先輩ゆーまさんとクレイジージャム10dを登りに小川山へ。
そもそも始まりは「瑞牆のマルチルートであの岩峰群の上に立ちたい」と思った年始に遡る。丁度初めて大堂海岸遠征を体験して浮かれていた頃だ。
自分の中でトラッド好きと言えばやはりゆーまさんで、いつかゆーまさんと瑞牆に行ってみたいと薄らぼんやりと思い始めた。
山行の記録を見たり、会の仲間の話を聞くにアグレッシブな記録が目立つ。オーバーグレードに突貫したり、途中撤退したり。しかしまあそれでもトライとして成立するのは何があってもなんとかする経験と技術に裏打ちされてるはずだ。
対して自分は一年前くらいにボチボチNPのフリールートを触り始めたくらいでまだまだ駆け出し(今もだが)だったので可能な限りお客様じゃなくパートナーとして最低限自力を付けないと誘うのも失礼だろうと考えた。そう思った矢先に何かの席で9月に瑞牆行きましょうよとお願いする機会があり、言ったからには間に合うようにそれなりのトレーニングせねばならぬと勝手に心に決める。
かくして、出来るだけフリーでもNPルートを触り、ジムもチャンスがあればクラック練が出来るビッグロックに行って挟まる日々が続いた。
迎えた9/6、ゆーまさんカーで朝発。
予定は瑞牆 前烏帽子の水平飛行。
オンサイトに向けて気合十分であった。
が、瑞牆自然公園の手前で全面通行禁止の看板。
「は??」
暫し固まる。
ネットでも交通規制の情報が見つかり、台風21号の影響で同日17時まで封鎖予定との事であった。マジなのですか?
ガックリしてしまったが、気を取り直して小川山に向かう事にする。マルチに拘るか、何か他を触るか?せっかく平日なのだから、普段激混みのクレイジージャムはどうかと提案し、とりあえず向かう事になった。
9時過ぎに到着。アプローチでやや迷ったが分かれば廻り目平キャンプ場からすぐそこ。次回は10分以内で着けるのではないだろうか。
さて、これがクレイジージャムだ。なるほど非常に綺麗なライン。
オンサイトジャンケンでは俺が勝利。迎えるオンサイトトライ。
とっしー 1便目
見た目ハンドジャムがよく効きそうに見えるが薄かぶりしており、意外にジャムも甘め。右に引いてレイバックに切り替えるが足が滑り怖い。なんとか耐えながらカムを決めたが既に消耗が激しい。この下部セクションを抜ければ傾斜が緩くなり一度休めそうだが、抜け口が悪く、傾斜のせいでレイバックからジャム体勢に移行出来ず落ちる。これはキツイ…
誤魔化して同じムーブでレイバックからハンド&フットジャムに切り替え、消耗しながらなんとか抜けて小休止。中盤は腕ごと突っ込めばまあ落ちる事は無さそう。そして核心のフレアしたワイドセクション。ジャムはギリギリフィストが入らないくらいが続き、最後がフィスト。自分はフィストで捻じ込めるがゆーまさんはギリギリフィストは入らないとの事。ここはもうずっと辛いのだがテンテンで、でもムーブはしっかり起こして解析しながら進む。それにしてもカムが2セットでは全然足りなくて、ロワーダウンしては下のを間引いて上に…を繰り返し時間ばかりが過ぎた。体力もどんどん吸われた。やはりここも抜け口が辛いのだが、ダブルでフィストを決めたら左足のフットホールドへ乗り込むところまでが肝。外れそうなフィストでこれをやるのはかなりメンタルも試される。上がったらしっかり休んでトラバース、マントル、終了。引くほど時間掛かったけど2時間以上やってたはず。精も根も尽き果てて下ろして貰うと、喉がカラカラでとにかく飲み物が美味かった。ルートの面白さより「今日またこれやるの?マジで?」という感覚が先に立つ。とにかく疲れた。
ゆーまさん1便目
この日風邪が辛そうで、登る前からダメかもオーラを醸し出して来るゆーまさん。やはり下部の抜け口で苦戦してテンション。自分の苦戦したところで苦戦してくれると嬉しい。ワイドセクションもやはり抜け口が問題。ムーブに差はあれど核心の評価は同じっぽく、下部抜け口とワイド抜け口が鬼門。ワイドでの足遣いなど勉強になった。
ゆーまさんも1時間半くらい掛けてトップアウト。元々体調悪そうだったが更にキツそう。体調悪くなくても同じだと思うわ的な事言ってたが、明らかに持久系なので影響は否めないと思う。
1人1本ずつしかやってないのに飯食ったら14時を回っていた。ヒドイ。
気乗りしないがもう一本ずつ出すにはもう取り付かねば。
とっしー 2便目
レイバックのみで上がり切るのは現実的では無いと思われたので、下部フェイスに見つけたジプスを拾って行く作戦とする。3つ目のカムクリップまでがシビアだったがなんとかこなしてジャミング体勢に入って下部を抜ける。(抜けれてしまった!)抜け口後に水平の切れ目があり、そこを踏めば完全では無いが休めるのでかなり長い時間滞在。可能性薄いとは言え、RPの可能性を考えるならカムの節約も考えねばならない。ワイドまでは落ちない確信があったので、間1個のみ取ってワイドセクションに到達。これならカムは足りる。さあここからだ。ゆーまさんのアドバイスも活かしてレストしつつ上がる。ここはもう何をどうやってもキツイのだが、技術は気合いでカバー。核心の抜け口前に何とかカムを仕掛けクリップ、これもキツイ。なんとかダブルフィストまで決めたが余力無く全く体が上がらない。身動きが取れなくなり、声を掛けてからテンション。我ながら惜しかった、が、思ったより善戦出来たので上出来だろう。長いレストの後、フェイスのジプスを使うムーブも試すが可能性を感じられず。もう一度元のムーブを試して2テンでトップアウト。淀みなく消耗する前に抜ける事が肝か。時間も1時間くらいで1便目と比較すれば十分過ぎる。現金なもので余裕が出ると良いルートに感じられて来る。
ゆーまさん2便目
下部で1テンあり、ワイドセクションでもテンションあり。同じく1便目より安定性は上がっていたが、やっぱりちょっと体調悪そうに見えた。トラバースセクションで自分が上から入るのに対してゆーまさんは下から。下からの方が楽だと思うよとの事なので次回試してみよう。
16時過ぎで早めの撤収。時間は早いし便数少ないけど充実感はあり。境川で夕飯食って帰る。途中からゆーまさんが膝が痛いとの事で足を引きずっており心配だったが、カツカレーの後にモスバーガー追加で食ってて先輩のお腹の調子も心配になりつつ帰宅。
計画の瑞牆マルチは成らずでしたが、充実の平日山行でした。シングルもいいですが、是非マルチもまたリトライしましょう!ありがとうございました!!
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