八海山:八ツ峰で学んだこと
- GPS
- 06:36
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 1,007m
- 下り
- 1,012m
コースタイム
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 6:35
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
10/1から11/11までの料金は大人往復2100円。 モンベルカードで500円引き。 土日の運行時間は8:00〜5:00 毎00分・20分・40分発。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
千本檜小屋までは普通のハイキング感覚で大丈夫。 八ツ峰は噂に違わず鎖場が連続する難所。高度感もあり緊張。 八ツ峰迂回路は初心者用と言うより混雑緩和のためにある感じ。 下山時にここで落石事故に遭遇。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
ハイドレーションパック
水1.5L
エナジーゼリー7パック
塩
虫刺されの薬
革のグローブ
Tシャツ
ソフトシェル
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ヘッドランプ
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
カメラ
|
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備考 | エナジーゼリーは7パック中6パック消費。 あと2〜3個余裕があっても良かったかも… |
感想
普段は安全な弥彦山ばかり登っているので、今年は他の山にも登って少しレベルアップしたいと考えていた。
そんな目標の一つが「紅葉の八海山で八ツ峰巡り」すること。
弥彦山にはほとんどない岩場・鎖場を経験してみたかったし、何かの本に載っていた、紅葉と岩場の美しい光景も実際に見たいと思っていた。
この日は台風25号の最接近を翌日に控え、晴れて気温が上がる予報。
岩場も乾燥して滑りにくいだろうと判断して八海山行きを決定。
初めての岩場に備えてヘルメットと革手袋は購入済み。万が一に備えて山岳保険にも加入して準備OK。
修験道の場として知られ、険しい岩場と鎖場が連続する山だけに、事前に他の方のログを読んでイメージトレーニングしてみるものの、実際の高度感はなかなかイメージできない。無理なら途中で引き返すつもりで家を出た。
当初は下から登る考えもあったが、無理せずロープウエー山頂駅からスタート。
今回の山行ではいろいろ経験し、良い勉強になった。
【鎖場のこと】
岩場の経験が少ない自分にとっては、八ツ峰の鎖場はどれも高く・長く・急で、最初は一つ鎖場をクリアするたびに心臓バクバク。でもいくつかの鎖場を上り下りする内に、少しだけコツみたいなものが見えてきた。鎖をしっかり握ったら次の足場を探す。無理せず20〜30cm先の確実な足場。落ち着いて探せば小さくても確実な足場が見えてくる。百里の道も一歩から。10mの鎖場も30cmの一歩の積み重ねと同じ。
【柔らかい靴が良いか?硬い靴が良いか?】
ボルダリングでは柔らかい靴を履く。修験者も足袋とわらじ。そう考えると柔らかくグリップの良いトレランシューズでも良さそうな気がする。多分、足の指やアーチの筋力がある人はそれで良いのかもしれない。自分の場合は底の硬い靴を選んだ。爪先を小さな突起に置いて立った姿勢を取るには、底の硬い靴の方が楽と感じた。
【八ツ峰迂回路は初心者向けにあらず】
迂回路と聞くと初心者向けか、エスケープルートの様に感じるが、八ツ峰の迂回路の場合はそうではない。鎖場の混雑解消のためにある感じ。八ツ峰では転落の危険を伴うが、八ツ峰の側面をトラバースする迂回路は、転落の危険に加えて落石の危険も伴う。実際にここで落石を経験。後日、弥彦で会った知人にその話をしたら、その方も迂回路で落石に遭ったとのこと。
【落石への備え】
八ツ峰の迂回路を下り始めるとすぐに短い梯子が連続する。この付近に大小の石が散らばっている。梯子に引っ掛かっている石もありイヤな感じ。下の梯子を降りる先行者の姿が見えたので、落石させない様にしばらくその場で待機。
すると後続=上の方から「危ない!」と言う声とゴロゴロいう音。
振り向くと子供の頭ほどの石が転がってくるのが見えたので反射的に「落石!」と叫んだ。(全部言わなくても「ラク!」でよかったんだね)
石は足元をかすめて、梯子を下降中の先行者の方へ。
瞬間的に「頭に当たったら大変なことに!」と考え、緊張感が走る。
石はかなりの勢いで先行者の右腰に衝突。注意しながら降りて行くと、先行者は顔をしかめて痛そうにしている。肘と腰に当たったとのこと。後続の人も蒼白な顔で下りてきた。それでも当たったのが頭でなかったのは不幸中の幸いだった。
先行者は5人ほどのグループで、同行の女性がすぐに救急セットを出してきた。擦りむいた肘に消毒液を掛け、打撲した所にシップを貼り、テープで止める。痛み止めのロキソニンまで持っている。別の男性が、必要なら三角巾もあるよと持っきた。いざという時にいろいろ持っているのはとても心強い。
自分の救急セットにも痛み止めの湿布薬とテープ類は入っているが、今一度、装備を見直さなければと考えさせられた。
幸い、自力下山できる様子だったのでその場で別れたが、改めて危険な場所ではヘルメットを着用して自衛する必要性や、山岳保険に加入して万が一に備えることの大切さを考えさせられる山行となった。
その後はトラブルもなく、西日に照らされた紅葉を眺めながら無事に下山。
帰宅すると地元の町はフェーン現象で、10月の日本最高気温36℃を記録したとのことで、家の中は冷房が効いていた。10月に冷房使ったのは生まれて初めてかも…
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