都立小宮公園・野川公園・平山城址公園＋東薬大で花散策

2018年10月22日(月) [日帰り]

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

平山城址公園と東京薬科大学は自宅から徒歩

写真

[url=https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index047.html][b][color=FF0000]　　　　小宮公園[/color][/b][/url]

昨日に続き気持ちの良い天気なので今日は3ヵ所での花散策です　小宮公園近くから冠雪の富士山が高尾山越しに見えました

アレチウリ(荒地瓜)　在来の植物を覆いつくし枯れ死させる問題が日本各地で問題になっている緑色の花

コムラサキ(小紫)の紫色の実がとても綺麗でした

ジュズダマ(数珠玉)　見れば見る程不思議な花　数珠玉遊びをする丸い部分は包葉　ブラシ状の白いものは花柱

上の柱頭から垂れ下がっているのは雌小穂　その下の柱頭から出ているのは雄小穂など憶えるのも大変です

コシロノセンダングサ(小白栴檀草)　花弁がなく総苞片がごく短いコセンダングサと比べ明確な白い花弁(舌状花)があります

リンドウ(竜胆)が多い小宮公園ですが未だ残念ながら蕾でした

ヤマハッカ(山薄荷)　上の花弁に縞模様があるのでイヌヤマハッカではなくヤマハッカでしょう

オヤマボクチ(雄山火口)　火打ち石から出る火花を移しとる綿毛であるボクチ(火口)はまだこれからでしょう

キヅタ(木蔦)の花　落葉性のツタに対し常緑性で冬でも葉が見られるのでフユヅタ(冬蔦)ともいう　雌性期の花は雄しべと花弁が落ちている

シオデ(牛尾菜)の実　シオデの花は大変複雑で放射状に球体を成しますがこれは花が部分的に欠けていた様です

ツワブキ(石蕗)　新しい葉のときは白っぽい葉に緑の斑が入りその後葉の色の緑が濃くなっていくことから’七変化’の名が付く

その色合いの綺麗さで人気のナガコガネグモ(長黄金蜘蛛)に捕獲されてしまったショウリョウバッタモドキ(精霊飛蝗疑)

ナガコガネグモ(長黄金蜘蛛)の卵嚢　一塊の卵を産んでからそれを糸でぐるぐる巻きにして蚕の繭の様にします

クチナガガガンボ(口長大蚊)　長い口吻(こうふん)でコウヤボウキの蜜を吸っています

ヤマトリカブト(山鳥兜)　小宮公園では初めて目にしました

ガマズミミケフシ　ガマズミの虫えい(虫こぶ)　表面は短毛で覆われ内部はスポンジ状　硬い虫室が1個その中に1個の幼虫

ツリフネソウ(釣り船草)　ひよどり沢に群生しますが今年はもう終盤でやっと綺麗な個体を見つけました

ジョロウグモ(女郎蜘蛛)の雄(上)と雌(下)　雄は小さくて肩身が狭そうです

ウメモドキ(梅擬き)　花よりも実のほうがもてはやされる植物は結構多いがこれはその中でも代表格

ヌルデの虫えい　虫えいの中でもっともよく知られているのがヌルデミミフシ　アブラムシがぎしり詰まっている

キチジョウソウ(吉祥草)は両性花を咲かせますが一番上には雄花もあります

シロバナホトトギス(白花杜鵑)　もう終盤でしょうか　昨年はもっと綺麗でした

[url=https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index049.html][b][color=FF0000]　　　　野川公園[/color][/b][/url]

白い枯葉にしては何か可笑しい　何と野川公園に桜が咲いているではないですか

こんな立派なジュウガツザクラ(十月桜)が眩しいばかりに咲いています

十月桜は珍しくありませんが野川公園に来た甲斐があったと嬉しくなりました

コブクザクラ(子福桜)　八重咲きでジュウガツザクラと同様に秋から冬そして春に咲く

野川公園では今の時期この小福桜と十月桜が見頃です

もしかして初めて見るかも知れないコブクザクラに大満足でした　期待もしていなかった桜を6枚もアップです(笑)

イイギリ(飯桐)　昔は桐に似た葉に飯を包んだのが名前の由来だそうです　12月に入ると葉が落ちて真っ赤な実がもっと見やすくなります

野川公園近くの調布飛行場から離陸して上空を飛ぶセスナ機

コシオガマ(小塩竃)　桜の開花に感動しましたがこれはtatsucaさんのレコで知った野川公園での一番狙い　終盤のものが一株だけ残っていました

ナギナタコウジュ(長刀香需)　そり返った花の穂がナギナタに似ている　3年前は自宅近くの平山城址公園に沢山咲いていたこの花は野川公園の2番狙いです

台風の影響で枝が折れて葉もありませんがナンテンハギ(南天萩)でしょうか　何か輝いています

ヒオウギ(緋扇)の黒い実　ヒオウギの実の中にはこのような黒い種がある　万葉集の枕詞「ぬばたま」はこの実のこと

八重咲きのシュウメイギク(秋明菊)　八重咲きのものは園芸用に品種改良されたものが多いがこれは原種でしょう

キキョウ(桔梗)　一輪だけひっそりと咲き残っていました

サクラタデ(桜蓼)　数は多いですが長池公園の様な美しいサクラタデはありません

シロヨメナ(白嫁菜)　低い山地や高原から高山まで生息域の広い白菊の仲間

レモンエゴマ(檸檬荏胡麻)　残念ながら花は終わっていましたがレモンの香りは強烈でした

ミゾソバ(溝蕎麦)　ミゾソバは多いです　多い故に綺麗な花を探すのは大変

ハダカホウズキ(裸酸漿)　ホオズキのように実が萼の袋に覆われていない

[url=https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index066.html][b][color=0000FF]　　　平山城址公園[/color][/b][/url][url=https://www.toyaku.ac.jp/plant][b][color=FF0000]　　　東京薬科大学[/color][/b][/url]

平山城址公園のサザンカ(山茶花)　サザンカは綺麗な花を見付けるのが大変です　これでもかなり選んだ結果です

ノイバラ(野茨)の実　乾燥させたものを生薬名で営実(えいじつ)と呼び漢方薬や民間薬に利用されるらしい

季節外れだがこんな綺麗な花を咲かせています　沖縄のシロバナサクラツツジ(白花桜躑躅)に似ている様な...

綺麗なツツジに目を奪われていましたがコスモスも中々でした

イシミカワ(石見川、石膠)が先週よりも色合いが綺麗だったので再度撮影してみました

ケチョウセンアサガオ(毛朝鮮朝顔)の実が弾けて中の種が見える様になりました

サキシマフヨウ(先島芙蓉)でしょうか　それともただのフヨウ　花が閉じていて良く分かりません

ヒキオコシ(引起)の再登場　5mmに満たない様な花が風に揺られていて焦点を合わせるのが難しいです

ハナトリカブト(花鳥兜)も再登場です　一気に数が増えました

何と時期外れなコバノタツナミソウ(小葉の立浪草)の花があちらこちらで開花です

マンリョウ(万両)　果実と常緑の濃緑色の葉を観賞する縁起植物として人気です

ミカエリソウ(見返草)も再登場です　今年は例年になく綺麗な花を咲かせています

キチジョウソウは薬科大でも最盛期です　左に実が有りますがこれは昨年の花から出来た実です

ヤブコウ(藪柑子)　サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木でマンリョウと同属　どうりで雰囲気が似ています

アマミヒイラギモチ(奄美柊黐)　立派な赤い実を沢山付けています　ヒイラギモチの の固有種で奄美大島に生育

フジバカマ(藤袴)　袴を帯び花の色が藤色をしていることからフジバカマと呼ばれるらしい

センブリ(千振)　待ちに待ったセンブリの開花です　胃腸薬としてよりも苦い薬の代表として良く知られている　お湯に千回も振り出しても苦味が出ると言うのが名の由来

もう多くの皆さんがセンブリの写真をアップされていますが私は今年初の出逢いでした

センブリは5枚花弁が最も多く6枚や4枚の花弁は珍しい　残念ながら6枚は見つかりませんでした

感想

ランツベルク

昨日に続き絶好の散策日和、色々見たい花があるのですが一か所では無理そうなので三カ所の梯子でした。

小宮公園では肝心のリンドウは未だ蕾で少しマニアックな被写体を登場させましたがそれなりに満足出来ました。

久し振りの野川公園は全く期待していなかった桜の開花に感激です。ヤマレコユーザのtatsucaさんに開花場所を教えて頂いていたコシオガマにも逢えて良かったです。

最後は何時もの裏山と東京薬科大学ですがやっとセンブリが開花しました。キッコウハグマは昨年新設された自然観察路の頂上付近に沢山自生するらしいのですが既に時期を逸してしまいました。残念！

Landsberg