満観峰・花沢山


- GPS
- 04:39
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 858m
- 下り
- 855m
コースタイム
登山口(花沢の里) 09:20
鞍掛峠 09:40
満観峰 10:10-10:25
日本坂峠 11:00
花沢山 11:25-11:40
道了権現 12:10-12:15
かんぽ下 12:55 (かんぽの宿焼津付近)
焼津駅 13:25
天候 | ほぼ快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
古淵 04:45-04:49 町田 05:11-06:11 小田原 06:22-06:45 熱海 06:49-08:18 焼津 焼津 08:20-(焼津市自主運行バス)-08:42 高草山石脇入口 (帰り) 焼津 13:40-15:10 熱海 15:18-15:40 小田原 15:56-16:50 町田 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●高草山石脇入口バス停 〜 花沢の里 車道歩きですが、経路は少々ややこしいです。 曲がり角には基本的には道標がありますが、地図を見ながら歩いていなければ、進路を迷いそうな箇所もありました。 ●花沢の里 〜 鞍掛峠 〜 満観峰 歩きやすい道で、危険箇所や急坂はありません。要所には道標も立っています。 ●満観峰 〜 日本坂峠 〜 花沢山 東海自然歩道のバイパスルートとして、しっかり整備されています。 日本坂峠付近では登り下りともに急坂が多くなりますが、ほとんどの箇所は木段となっていて危険はありません。それなりに体力は消耗しますが。。。 なお日本坂峠付近では、2011年9月の台風被害で通行止めが続いていましたが、すでに普通に歩ける状況になっていました(詳細は下記)。 ●花沢山 〜 かんぽ下(かんぽの宿焼津付近) 木段による急坂が多く、下りでも結構しんどかったです。かなり下ってからは、何箇所か路面の脆いトラバース道がありましたが、普段少しでも山を歩いている人ならば、まず問題とはならないでしょう。 分岐点が多いものの道標も完備されていて、下山時は「かんぽ下」または「浜当目」と指示された道に進めばOKです。 ●かんぽ下 〜 焼津駅 舗装道路歩きで、道案内の類は一切ありません。無駄なく歩こうと思ったら、地図は必要かと思います。 ただし登山口から舗装道路を下ってくると、自動的に線路沿いに降り立つことになるので、勘に頼って歩いてもどうにでもなることでしょう。 なお、かんぽの宿焼津で、焼津駅とを結ぶ無料の送迎バスを運行していますが、ハイカーの利用を受け付けているかは未確認です。 |
写真
感想
●まず、登山道の台風被害と復旧状況について
満観峰と花沢山を結ぶ登山道は、昨年9月に上陸した台風15号がもたらした夥しい倒木被害によって、日本坂峠付近が壊滅状態となり、それ以来通行止めが続いています。
本日(15日)現在でも、静岡市による案内は「通行止め」のままですが、昨年暮れ頃から、無事に通れたという記録を見掛けるようになっていたので、それを見て出掛けてきました。
無事に通れるとはいえ、個人の山行記録が頼りでは、断片的な文章や写真で現状の一端を窺い知ることしかできません。
復旧の全容については、実際に歩いてみないと分かりませんでしたが、結果的には、すべての箇所が誰でも問題なく歩けるレベルになっていました。
また、一時は出ていたはずの通行止めの掲示を見なかったので、行政からの公式案内はともかく、現地では実質的に通行止めが解除された状況となっています。
満観峰→日本坂峠間で、現在もなお痕跡を留めていたほど大規模な倒木が発生した箇所は、恐らく2箇所だった模様です。
1箇所目は、満観峰〜日本坂峠間のほぼ中間点付近にある433.8m三角点を過ぎると、間もなく現れます。
こちらは、登山道上に覆い被さっていたらしい倒木が、すべてきれいに取り除かれて、ごく普通に歩けるようになっていました。
そして2箇所目は、日本坂峠の少し手前から、日本坂峠に至るまでの、峠付近一帯となります。
こちらは、見た目では本当に通れるのかと先行きに不安に感じた箇所もありましたが、きちんと倒木を避けて道が通されていました。
ただし、あまりの倒木の多さゆえか、まだ処理されていない倒木も多く残されていて痛々しいです。
峠を通過して、ホンの数メートル歩いただけで振り返ると、峠で十字に交差していた2本の登山道が、もう倒木に隠れて存在が分からないほどでした(20枚目の写真参照)。
このように道が復旧された現在ですら、ツメ跡の凄まじさがありありと感じられるので、台風の通過直後は想像を絶する状況だったに違いありません。
ボランティアの方の熱心かつ献身的な復旧作業が日々続けられて、今のこの姿があることを予め承知していたので、心の中で感謝しつつ、有り難く通過させてもらっていました。
それにしても、通ってきたばかりの道を直ちに振り返ったのに、もう道の存在が分からなかった光景は衝撃的で、改めて復旧に大変な労力がかかったであろうことが認識されて、頭が下がる思いでした。
●以降は通常の感想です。
花沢の里からの登山道は、はじめはマトモに斜面に取り付いて、それなりの斜度で登っていきます。
どちらかといえば急かな、という程度の傾斜ですが、ここで早速ひと汗かかされました。
でも鞍掛峠を過ぎて、山腹を縫って進む道に変わると、傾斜は緩やかになって、しばらくは鼻歌交じりでも歩けそうな道でした。
満観峰のすぐ手前で稜線に出ると、その先は少しの間だけやや急な階段状の道になります。
それを登り詰めて、もう頂上だと思ったら、なんとそこにあったのは茶畑でした。山の頂上に茶畑なんて、意外でびっくりです。
低山だけに、この山は頂上直下まで耕作地が続いていたのですが、それが茶畑だというのは、いかにも静岡の山らしいと感じました。
満観峰の頂上は、大きく開けていて気持ちの良い場所です。テーブルとベンチの組もたくさんありました。
が、お目当ての展望は、遠くの富士山がぼんやりとしか見えないなど、今ひとつに終わります。しかも15分ほど休憩しているうちに、霞んでほとんど見えなくなってしまいました。
静岡県内が終日好天という予報を受けて、この日の行先をここに決めてきて、そして上空に関してはその通りに良く晴れているだけに、これはちょっと残念な眺めでした。
満観峰と花沢山の間は、はじめは穏やかな稜線の道でしたが、日本坂峠が近付いてくると、小刻みなアップダウンを繰り返すようになります。
しかも急坂はほぼ例外なく木段となっていて、段差の大きな箇所も多いため、結構大変でした。
一番しんどかったのは、日本坂峠から花沢山への見上げるような急登で、途中で下を振り返るのが少し怖いほどの傾斜がありました。
花沢山の頂上は樹林に囲まれていて、展望はほとんどありませんが、テーブルとベンチの組がふたつあって、景色の悪ささえ気にしなければ、落ち着いて休める場所にはなっていました。
花沢山から「かんぽの宿」方面への下りは、しばしば急降下となりました。
木段の長い下りが断続的に繰り返されて、下りでもウンザリしたので、登りならばかなり大変だろうと思います。
また、道の左手がずっと海なのですが、樹木が多くてなかなかすっきりと眺められる場所が出てきません。海側の展望がすっきりと開けたのは、かなり標高を落としてからでした。、
最後に、この日は登山道ですれ違った人たちとの会話率が非常に高く、しかも会う人会う人がいずれも朗らかな方々ばかりでした。
陽気に話しかけて下さるのに応答していると、こちらの気分まで明るくなるようで、とても気持ち良く歩けたのですが、これは地域性なのでしょうか?
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2012_01_03/mt2012_01_03.html#20120114
写真主体のブログ版 (使用写真はヤマレコと同一です)
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2012-01-14
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